コンプリートセレクション 仮面ライダー1号 変身ベルト モーター修理

豪華化粧箱

コンプリートセレクション 仮面ライダー1号 変身ベルト モーター修理

本品は、修理実績の記事から検索された方からの修理依頼があります。発売から既に年月が経っており、経年によるモーターグリスの固着でモーターが駆動しなくなる事象が多いです。こちら参照

中古市場では、新品未開封のお品が高額で取引されておりますが、恐らくその多くは、同様の不具合で何らかの不具合が生じるように思います。

さて、今回のご依頼は、前述のように新品未使用として購入されたのですが、手元に届いてからLEDが点灯しない不具合があり、交換を申し入れたが、やはり経年による不具合ということで断られ、お困りとのことでした。

当医院では、故障品と知りつつ購入され、その修理を依頼されるケースもあろうかと思いますが、注意事項にもあるようにご依頼をお断りしております。

前置きがいつも長いですが、前述のご事情もあり、それでは是非当医院で修理をさせていただきたく受け付けをさせていただきました。早速状況を拝見しましょう。

やはり動作を確認すると、プッシュボタンの押下で起動音声は正常に鳴りますが、肝心のタイフーンのLEDが点灯しません。

電池ボックスの錆

電池ボックスの負極に腐食痕がありますが、致命的ではありません。

本体

分解し本体と取り出してみても外観的な断線や不具合は見当たりません。

が!なんと!改造(もしくは修理)されているではありませんか!

マブチ製 FA-130RAモーター

新品未使用のはずが、がっつりモーター交換されています。マブチ製のFA-13RAモーターです。

過去の記事でも説明していますが、本品で使用されている純正モーターは、制御回路向けの専用モーターで市販のモーターに交換した場合、恐らく動作しませんというか、今回のご依頼で動かないのが実証されました。

動作状況を調べてみると、明らかにモーターへの供給電流が足りずLEDの同期が取れなくなっております。回転がのろのろです。そのためにLEDも点灯しなくなっておりました。試しに、外部電源でモーターの回転数を上げると綺麗に模様を描いてくれます。この事実をご依頼者様へお伝えしたところ、ショックを受けられておられました。他のおもちゃ病院などでは、おそらく通常は、ここで修理不可能としてしまうかもしれませんが、当医院は違います。何とか、LEDが光るまでの策を検討します。

このLEDは、最近駅看板などでもよくみる、残像の視覚効果を利用した点灯パターンを回転するプロペラ上に映し出す仕組みなります。仕組み参考ページ

変身ベルトは、タイフーンのスリット間の縦に5つ並んだLEDを使用してタイフーン裏の同期用LEDと本体側フォトダイオードで回転同期を取り点灯パターンを作りだします。なので、タイフーンが回転する速度とそれに同期した信号の生成がLED点灯に重要な要素となります。

まずは、いつもの通り回路図に起こします。タイフーン内LEDと モーターは、ダーリントン回路で制御されておりました。注意:タイフーン内回路は、回路がどうなっているのか不明なので、LED二個で代用記載しています。実際は、LED五個と同期制御回路など複雑となりますので、ご注意ください。

既存の製品回路図(一部)

ここでいったんひとりブレストタイムです。なぜブレストをするかというと、中古で購入された当初の持ち主の方が、なぜ市販のマブチ製モーターに交換をされたのかと疑問に感じたからです。

推測ですが、大事に保管していたベルトを久しぶりに動かしてみたら、モーターが”うんともすんとも”で、ぱっと見、マブチの130モーターを同じ外形をしているからと交換をされたのかもしれません。それとも、モータードライバの回路に不具合にあり、モーターではなく回路に不具合があったのかもしれません。はたまた、当医院の修理実績のように単なるグリスの固着を故障と間違えて交換してしまったのかもしれません。どちらにしても、現回路が正常かどうかをざっくり判断します。回路図から、IBの値を計算します。

IB = (3.3 – 2.1)/10k = 0.12mA

NPN 8050のデータシートを確認し、IC – VCEの特性グラフを参照すると、やはりベース電流が低めにみえます。ダーリントン構成ではありますが、LEDは光らない状態でモーターのみの電流を実測すると、250mA程度で、これも低くでています。ベース電流低く、ダーリントンのコレクタ電流も低いためのようです。製品仕様が不明であるので、ベース電流の正否は正直分かりませんので、試行的にベース電流の制限抵抗を調整しベース電流を増やしてみると、今度は、モーター起動時にCOB側の電流が減ってしまったようで、音声の再生が途切れ途切れになっていました。かなり作りこまれた回路仕様だったと分かりました。安易に回路常数を変更するのは危険そうです。

最終的には、以下方針をご依頼者と相談し決定しました。

  1. 純正モーター仕様に近いモーターを探してみる。
  2. モーターが見つからなかった場合は、モータードライバを外付けして制御信号と同期させLEDを光らせる。

まず、適用できるモーターですが、手持ちモーターは全て全滅で現状の回路が正しいとすると、如何に定電流で高回転するモーターであったかが分かりました。他の市販品もそうですが、実測でLEDが同期して光るためにはやはり500mAは流せないとLED光りそうにないです。高トルクや高回転系のモーターは、ピクリともしないモーターもあり、結局代替えモーターは見つかりませんでした。実用的回転は、やはりマブチ製のモーターでした。

★ひとまず、純正モーターは交換したは、だめです。

では、モーターは、市販のマブチ製130モーターを使用することで決定とすると、駆動できる回路検討をします。モータードライバは、実装できる回路面積や構成できる電源も考慮すると、シンプルなトランジスタでのスイッチ回路ですが、 COBのIOHの進行性の劣化不良が原因だった場合は、安易にIBを取り出すのは危険と判断しMOS FETでの実装としました。また、電源も6Vも不要なので、モーター起動時の突入電流における電圧降下も考えると、1.8V程度にレギュレートしてドレイン電圧に供給します。※モータードライバは、設計を誤ると貫通電流などで、発火の危険性もありますので、回路はご紹介しません。

回路

ちょうど裏面のタイフーン横にスペースがありましたので、お手製のヒートシンクに横並べて結線しました。一応、SS8050での構成も下記動画通り動作検証しておりLEDの点灯確認しているのですが、前述の安全性からMOS FETでの実装としていいます。

余談ですが、当初の検討では、バイポーラトランジスタSS8050を想定してベース電流を抵抗で制限して、電源に6Vを供給して電流を診ながら調整しようとしましたら、やはりSS8050がチンチンになり、ベース電流のみで制御は難しいと判断しました。そもそもモーターの規格も3.0Vですし。また、乾電池での動作では、やはりというかやっぱりというか、モーター起動時の電圧降下が激しく突入電流と同期してCOBの音声起動にも途切れが出てしまいました。

この症状は、MOS FETでの構成でも同じく発生してしまい、特にモーターの温まりや周囲の温度で大きく変化します。十分に電流を確保できなくLEDが全く点灯しなかったり、点灯してもパターンが不安定だったりします。

ここらへんもCOB制御では、モーター起動→音声発生開始というタイムラグでも挿入して解消していると思いますが、如何せん外付け回路のみでいっぱいいっぱいなので、次回以降の宿題として検討したいと思います。

最終組み立て動作確認も済み、起動時の音切れや不安定動作が残っている旨、報告し現物で最終の出来をご確認いただきことで修理完了としました。

おもちゃの修理という範疇を大きく逸脱していますが、お困りな状況もありましたので、今回は頑張りました。

P.S どの修理案件でも同じですが、自己責任でのご使用を前提にさせていただきました。今回の修理は、発火の危険性のある回路のインプリでしたので、ご使用に際する誓約をご依頼者様と交わさせていただきました。


アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんDX タッチペン スピーカー断線

おしゃべりいっぱいことばずかんDX

アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんDX タッチペン スピーカー断線

使っている途中で音が途切れ途切れになってしまうとのことです。

受け取り後に起動してみると、問題なく起動音が再生され絵本でのタッチ動作も問題ありません。使っていると、不具合が出てくるそうなので、しばらく使ってみましたが、不具合が再現されません。困りました。。。

と、思いきや、ペンを裏返しにしてみると、起動音が切れるではないですか!

微妙にペン本体を反らせてみると、同じように音が途切れます。

やりました!不具合を再現できました。音声のみの不具合なので、予想されるのは、スピーカー回りに断線で、むき出した電極にぎりぎり触れているかいないかの具合で、接触が付いたり離れたりしているのでしょう。内部を拝見しましょう。

半田取れ

リード線の電極部分は、ホットボンドで固着されていたので、目視のレベルはすぐわからなかったのですが、基板との半田が取れておりました。正位では、かろうじて接触していたのだが、本体を反らせたり、曲げたりすると接触が離れてしまい音声の途切れが出てしまったのでしょう。

再半田で修理完了です。


ベネッセ はてなんだくん スピーカー交換

はてなんだくん

ベネッセ はてなんだくん スピーカー交換

再生音声の音量は小さく雑音が出ているとのことで修理のご依頼です。

このはてなんだくんのスピーカー故障、多いです。というか、当医院へのご依頼は、ほぼ全てこのスピーカー故障でした。

お子様が、耳をそばだてて聞いていたとのことで、お子様のためにも頑張りましょう。早速ですが、再生音は、測定器でチェックするまでもなく、スピーカーの構造体の破損です。振動板が、何かに触れているらしくひどく擦れたノイズで音量も微かというレベルでした。

破損スピーカー

当医院在庫のスピーカーと交換をします。筐体にセットせずにスピーカーからの音量を確認すると、あれ!?低くない?と気づきます。ですが、実は、この筐体は、スピーカーをはめ込むと音響効果で音量が増幅され大きく聞こえるようになっています。最後にスピーカーとリード線まわりをホットボンドで固定します。

ホットボンドで固定

因みに、このはてなんだくんの故障についてとは、こちらでも修理に関する記事を拝見できます。六か月以内であれば交換してもらえそうですが、流石に運よく故障もしないので、お困りな方は、ご相談ください。



丁寧な対応をしていただき、返信、返送をありがとうございます。

おかげ様で、音の聞こえるようになった、はてなんだくんでさっそく遊び、とても楽しそうです。

ありがとうございますm(_ _)m

とても感謝しております。 不具合あった部分の写メ、YouTubeでの動作確認と、わかりやすく安心してお任せできました。

~ご依頼者様のご感想より~

アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんDX スライドスイッチ交換

おしゃべりいっぱい!ことばずかんDX

アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんDX スライドスイッチ交換

当医院でもお馴染みのアンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんDXのタッチペンの修理依頼です。

外来勤務している地域のおもちゃ病院のドクターからのヘルプにて対応しました。症状としては、日本語と英語の切り替えスライドスイッチの摘まみ部分が折れて取れてしまったとのことです。

因みに、DX(デラックス) と Super DX(スーパーデラックス)の違いは、こちらのブログで詳しく説明されており、赤筐体はSuper DXで黄色筐体が、DXのようです。今回のご依頼は、DX版となります。

さて、分解して内部を確認します。

折れたスイッチ摘まみ

黄色丸枠の赤四角部分にあったはずのスライドスイッチの摘まみ部分が折れてしまっていますね。本来は、この摘まみにスイッチノブをかぶせてはめ込むのですが、摘まみがないために英語と日本語の切り替えができなくなっていました。

このスイッチのサイズを調べます。

スイッチのデータシート

データシートからもこのスライドスイッチは、ガイドのボスが付いております。恐らく、取り付けのガイドと小さなスイッチですので、スライド時の基板への耐応力のためのものかと思います。

当医院には、交換スイッチの在庫がありますので交換をしますが、表面実装パーツなので、半田付けに少々技術を要求されます。表面実装をきれいに剥がせますでしょうか!?

除去成功

ペンチで摘まみコテの温度を若干上げ、周囲の半田を溶かしながら剥がしました。

まぁ、破損したスイッチですので、基板からきれいに取り除ければよく、外すスイッチは、壊れていますので、さらに破損しても問題ありません。

交換スイッチ

過去にスイッチの接触不良などでは、接点回復剤で復旧を試みますが、破損の場合は流石に交換となります。

無事動作確認も終わり修理完了です。


ソニーリピートカードプレーヤー CP-7000 トランジスタ ゴムベルト交換

CP-7000

ソニーリピートカードプレーヤー CP-7000 トランジスタ ゴムベルト交換

ソニーリピートカードプレーヤー CP-7000 トランジスタ ゴムベルト交換30数年前に購入されたそうです。動かなくなってしまったとのことで修理のご依頼がありました。CP-7000は、過去に修理実績はないのですが、修理に挑みたいと思います。

CP-1100などでは、モーター音などを確認できると、ゴム系パーツの経年劣化が原因でベルトが駆動できない場合や、ゴムローラーが滑ってカードを送れない場合などがほとんどで、パーツの交換で復活できるのですが、今回のご依頼は、うんともすんともな状態です。早速、状況を確認します。

基板までの電源経路上には、電圧が上がっておりますが、カード検知のスイッチが、ONしてもモーターが駆動しません。電圧も供給されていません。

カードプレーヤー系では、新しい電子回路系の故障のようですね。ゴム系のパーツ交換もいいですが、実は、電子回路の故障解析の方が得意です。

基板上を目視確認すると、早速原因のひとつが判明しました。2SB739という旧日立、現RENESASのトランジスタが、真っ二つに割れて中のシリコンが見えています。シルクのQ212です。

破損トランジスタ
割れたトランジスタ

回路図に起こすと2SB739は、電源制御機能を担っているので、このトランジスタが破損すると電源が、基板に供給されません。不具合の主因を発見しました。

ですが、該当の2SB739を交換しても電源はまだ供給できていません。再度基板を確認するとお隣のQ210のトランジスタも割れているではありませんか!

割れたトランジスタ

さて、無事二つのトランジスタを交換したところ、電源が基板上に供給されスピーカーからのポップ音の反応が復活しました。ですが、肝心のモーターが回転してくれません。電圧が上がっていません。試しにカードを手で送ってみると再生音が聞こえ、リピート再生も無事機能します。半分ですが、ヤッター!

さて、モーターが駆動しない原因は、回路解析で突き止めます。

手書き回路1
手書き回路2
CADで起こしてみました

※年末で時間があったので手書き回路をCADで起こしなおしました。

モーターが接続されているコネクタから回路を遡って回路図に起こしました。カード挿入のスイッチが入っても回路上の2SC1474のコレクタ電圧が下がりません。モーターは、両端子とも電源の6Vに吊ってあり、スイッチが入ることによってマイナス端子が、GNDに落ちるという回路仕様です。

電源の供給経路とカード検知のスイッチとの関係から、Q214のトランジスタがどうも犯人のようです。A933からC1474へベース電圧 4Vが印加されてもコレクタ電圧が下がり切りません。取り外しチェッカーで確認すると、やはり破損しておりました。

C1474

さて、C1474も交換をしようと思ったのですが、既にディスコンのようで、データシートすらネットで検索できませんでした。

回路上で仕様を確認すると、トランジスタの要件は、以下の通りです。

  • NPNトランジスタ
  • VBEOの最大定格が、4V以上
  • モーターを直接駆動するため、Ic = 800mA程度は欲しい

当医院在庫で該当しそうなトランジスタは、SS8050かC2120でしょうか。

内緒なのですが、モーター駆動ということで高耐圧のMPSA42に最初交換をしており、モーター駆動電流が足りなくカード送り途中で止まってしまう事態に遭遇しました。MPSA42のhfeは、実測で110程度でした。モーターの規格も不明なので、何ともいえないのですが、SS8050やC2120のhfeが、290程なので、両者で約3倍の電流差になりえます。モーター駆動の場合は、耐圧もそうですが、起動/駆動電流が重要になると勉強になりました。

さて、話をトランジスタの選定に戻します。2SC1474は、基板のシルクから日本製の足並びと同じで刻印正面左からECBです。SS8050は、海外製で 刻印正面左からEBCなので、足の組み替えが必要なので、今回は、足の組み替えの不要なC2120としました。

hfe比較
C2120

無事トランジスタの交換も完了しモーター駆動力も復活しました。

次に、経年で劣化したゴムベルトとゴムローラーの交換となりますが、当医院在庫のゴムローラーのサイズが合わず、今回は、ゴムベルトのみの交換をしました。

ゴム系パーツ

ゴムローラーは、パーツサイズの採寸と業者発注を考えると、納期にひと月程掛かりそうで、かつパーツのお代もかさみます。

今回は、ご依頼者様とご相談しゴムローラーは表面を紙やすりで粗くし、アルコールで洗浄するまでとしました。

ゴムベルト

今回は、修理に約ひと月を要しましたが、回路解析など得意分野が生かせ復活させることができました。また今後も活躍してもらえると思います。

以上で修理は完了となります。

たまごっち ネジ外し

たまごっち

たまごっち ネジ外し

お大事になされていた、6つのたまごっちの裏蓋ネジ外しのご依頼です。

因みに、現在もたまごっちは新製品が発売されておりますね。

たまごっちのネジって凄く弱いです。強く締めると、締めた際に溝がつぶれて、開けるときも無理に開けるとさらに溝がつぶれます。

以前、収集保管されていたたまごっちを久しぶり遊ぼうとした際にネジをつぶしてしまったというご依頼が多いです。さて今回のご依頼の状況を確認しましょう。

程度の良いものから、溝が全くなくなっているものまであります。

ネジを開ける際の鉄則は、ネジを筐体の摩擦を下げることと、ドライバーとネジの摩擦を上げることを、同時に行わなければなりません。そうです。強く押してゆっくり回すです。

以前の修理記事にも掲載しておりますが、押し込みの強さが半端ないため、慣れていないと大けがをします。自分も押し込みを強くしているので、毎回掌が内出血します。

内出血

内出血は、もういやなので、最近は、たまごっち開封のための特殊治具を準備できたので、以前より容易に開封できるようになりました。といっても、強く押してゆっくり回すには変わりありませんが。

無事全て開封に成功しました。ネジの開封に失敗すると、ネジの頭を削り取り蓋のネジ穴修理を削り拡張する必要があるのですが、今回が不要でした。本当に自分でも不思議なくらい良く開けるなぁーと自画自賛しております。

さて、ネジ開封に併せて、プッシュボタンの接触ができなくなっている2つのたまごっちおいては、分解と接点回復を行っておきました。

接点回復

つぶれたネジは全て新品に交換もしました。

ネジを締め過ぎると、再度溝がつぶれるので、締める際に注意が必要です。

たまごっちの裏蓋は、ボタン電池の抑えの役目を担っており、電流の導通には一切関与していません。ですが、蓋がカパカパにくらい軽く締めたままにすると、電池の接触が悪くなり持ち歩きの際に電池が一瞬切れてしまいリセットされる可能性があります。

電池の接触を保てる程度とネジの締めすぎにも注意してよい具合でネジ締めをするようお願いします。

当医院のスタッフブログにあるように、当医院にご依頼のあった方にネジの締めすぎ注意のシールを無料配布しております。

配布シール

補足として、ご依頼のたまごっちにある、たまごっちプラスですが、明らかに電池抑えの突起が出過ぎており、電池の入れ替えで用意に折れてしまいます。まぁ、折れても蓋で抑えることになるのでいいのですが、この設計どうにかなりませんかね、、、。

突起折れ

以上、これにて全てのたまごっちの修理完了です。


只今無事たまごっちを受け取り全快祝い致しました。

ご丁寧な治療して治して頂き本当に有り難うございます。

心肺停止状態の2つを分解治療までして治して下さりまた育てていけるようになり感謝しております。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニートーキングカードプレーヤー CP-1100 ゴムパーツ交換 ネジ穴補修

CP-1100

ソニートーキングカードプレーヤー CP-1100の修理のご依頼となります。経年によるゴム系パーツの劣化での交換となります。

ご依頼者のご家族の方が、以前輪ゴムで修理を試みたとのことですが、長持ちせず今回の依頼となりました。

輪ゴム

緑の輪ゴムが粘着しておりましたので、除去清掃し新品のゴムベルトに交換します。また、ゴムローラーも照かりが出ておりましたので、併せて交換しました。

ゴムローラー

また、別件として内部のネジ穴も 以前の開封でネジ山がなくなっておりましたことや、強く締めすぎたのが原因と思われる割れが出ております。 5本のねじ止めの内、2本が固定できなくなっておりました。

割れ補修
プレリペア

ですが、プラリペアでの補修は、特にネジ穴の場合出来高となります。ネジ締めの強さに対して補修の強度がまったく足りませんので、ネジが止まるという目的での補修となります。

残念なことに、返送途中の振動で補修部分が取れてしまったようで取れた破片が内部でカラカラ鳴っていたとのことでした。お手数をおかけする事態にはなりましたが、ご自身で取り除いていただき、上蓋は、ねじ止めできませんので、シールなどで固定をお願いしました。

最後に電池ボックスの正極端子が腐食で導通不良でしたので、ルータで研磨して修理完了です。

正極腐食の研磨

この度は大変ご親切に入院加療を施してくださり、まことにありがとうございました。

おかげさまで再びトーキングカードの音を聞くことができ、ひとり感激しております。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニー トーキングカードプレーヤー CP-1200 スピーカー交換

CP-1200

ソニー トーキングカードプレーヤー CP-1200の修理依頼です。

当医院では、同タイプの製品の修理は、いろいろ承っておりますが、CP-1200の依頼は、初めてとなります。症状としては、カード送りが遅くなったり止まったりするということで、CP-1100同様のゴム系パーツの劣化かもと推測し早速状況確認です。

到着時にパソコン用のスピーカーも同封されており、はて!?と思いきや、どうもスピーカーも故障しているようで、イヤホン端子にパソコン用の外部スピーカーをつなぎ音声を楽しんでいたとのことです。

では、それも含めて診察開始です。

まず、容量の十分な乾電池で動作確認をしますが、おや?ゴムローラーもゴムベルトもスムーズに回っているようですが、スピーカーからの音声は、やはり出ていません。

ですが、やはりスピーカーから音がしないのは、以降の修理作業にも支障が出るので先にスピーカーを修理してしまいます。

開封状況

スピーカーの良否は、テスターにてインピーダンスをざっくり測定します。その後、導線の片側か両方を外してスピーカーチェッカーにかけて音声の発声確認をしますが、既にインピーダンスが取れておりません。O.Lのままです。振動コイルか途中なのか経路中の断線と思われます。CP-1100で同様のスピーカー故障時に交換をしてスピーカーの在庫があるのですが、CP-1200と同型のスピーカーは在庫がありません。まあ、スピーカー裏面からも既に印字が消えてしまっており、純正仕様が不明になっておりますので、8Ω 0.3Wのスピーカーに交換をしました。

交換スピーカー
ウレタンスポンジでで底上げ

コイル部分のサイズが合わないため、ウレタンスポンジで下駄を履かせました。さてやっと、再生系の修理に着手します。

が!

先の動作の通り、無事問題なく再生できます。すこぶる快調です。念のため、ゴムローラーとゴムベルトの状態を確認します。

ですが、ゴムベルトは、経年劣化もなく新品に近い状態。ゴムローラーも固化もなくアルコール洗浄でまだ使用できる状態でした。おや!?

ご依頼者様にお聞きすると、譲り受ける前に一度修理をしてもらったとのことです。( ̄▽ ̄;

再生動作も品質にも問題なく、他の事案で多いゴム系パーツの劣化もないので、このまま返送とします。

とは、当医院ではいきません。ハイ。

なぜご依頼者様では、動作不具合が出たのかを一応検証します。

ゴム系パーツの状態を確認する際に磁気ヘッドの取り付け位置がずれた際、偶然に再生不良が出ました。磁気カードのテープ位置と磁気ヘッドの位置がずれるとまったく音声が再生されません。この不具合は、製品裏にも注意事項が記載されています。

カード持ち上がり

カードが持ち上がると磁気テープと磁気ヘッドの位置ズレで再生不良を起こします。また、カード挿入を検知するレバースイッチが、ゴムローラーの上側にあります。

カード検知スイッチレバー

事前のヒアリングでお子様がご使用になる際、カードを逆方向や上方向に引っ張ってしまうとレバーもずれてしまいます。当医院の検証では、再現できませんでしたが、レバーがズレて引っかかると以降の再生ができなくなることも予想されます。どちらにしても、磁気ヘッドおよびカード検知レバースイッチ部分に無理な操作をすると再生不具合がでますので、カード挿入時は、十分にご注意いただくことをお願いし、修理作業完了としました。


この度は、お世話になり本当にありがとうございました。

早速子供たちとカードを楽しんでいます。

およそ40年も前のおもちゃを、今、子供が私と同じように遊んでいる姿を見て、母がとても喜んでくれています。

私もカードのフレーズを聞くたびに懐かしく、直してもらえて本当に良かったです。

大切に使わせていただきます。

瀧下様の報告は的確、連絡は迅速・丁寧で安心してお任せすることができました。

お仕事でご多忙な上に、お休みの日までこのような善意の活動をされていることに敬服いたします。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニーリピートカードプレーヤー CP-70 修理

CP-70

おもちゃ修理のご依頼を受け付けていると、時々思わぬ偶然の一致があったりします。

まったく同じ製品をまったく関係の無いお二人の方からご依頼が同日にあったりします。過去にたまごっちのネジ開けの依頼や、今回のソニーリピートカードプレーヤーCP-70も同日に二件の依頼がありました。

TVのニュースや番組、SNSなんかで取り上げられたのかなと思い、それとなくお聞きしても、まったくの偶然の一致でした。

雑談は、これぐらいにして、ソニーリピートカードプレーヤー CP-70の修理依頼です。当医院の記事を拝見になられたとのことで、他の症状と同じくカードの引き込み不良とのことです。早速動作確認しても、ゴムローラーが回っておりません。内部からモーター音もしますし、手で強制的にスライドさせると再生音はするので、恐らくゴム系パーツの不具合でしょう。

伸びたゴムベルト

ゴムベルトが、固化し伸びてしまったため、滑っておりました。同時に依頼のあった、別のCP-70とは、違い溶けて切れ巻き付ていませんでした。同じ製品でも製造時期で使用するゴムの材質が違うのでしょうかね。また、カードを引き込むゴムローラーは、また固化も進んでおらず今回もアルコール洗浄のみで修理完了です。

交換ゴム

と、思いきや乾電池での動作確認で別の不具合です。過去に液漏れしたような液漏れ痕があり、電池ボックスの導通不良が、プラス電極で起きておりましたので、ルーターで研磨して、これで完了です。

液漏れ

紙も自動でスムーズに再生しており本体も電池のみでも動作するようになり大変助かりました。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニーリピートカードプレーヤー CP-70 修理

CP-70

ソニーリピートカードプレーヤーも、いろいろご依頼(CP-33, CP-50)がありましたが、CP-70は、初めてのご依頼です。

リピートカードプレーヤーという機種は、トーキングカードプレーヤーと付随する機能が少し異なりリピートカードプレーヤーは、再生した音声を直後にリピート再生できる機能を有しています。

CP-33やCP-50の後継機種でしょうか、早速みてみましょう。

カードの再生ができないとのことですが、手でカードを送ると再生はできて、モーター音も内部から聞こえているので、キーパーツの故障でなく、ゴム系のパーツが経年劣化で不具合をおこしたのでしょう。

早速、内部をみてみましょう。

CP-70

CP-33, CP-50の筐体は、青のラインが引かれておりましたが、本機は違い筐体のラインがオレンジ色です。開封すると、、、

ゴムベルトの溶断

残念、、、内部は青でした!

で、例のゴムベルトはゴムが溶けて切れてプーリーに巻き付いています。これ、結構厄介なんですよね。ゴムが溶けてネバネバしてしまっているので、プーリーの溝をきれいにする必要があります。

備忘録として、この溶断したゴムは、アルコールできれいに除去できます。また、プーリーもグリスが固着しかけておりまして、駆動時のノイズが出ています。本機は、一応オーディオ機器なので、古くなったグリスを除去し静音を回復しました。

交換
グリス付加

ゴムベルトは、CP-55と同サイズでした。ゴムローラーは、まだ固化が進んでおらず摩擦も残っており、カード再生テストも良好でしたのでアルコール洗浄で修理完了しました。

しかし、CP-1000やCP-1100では、ゴムベルトはたいてい固化し交換します。一方、CP-33やCP-55では、溶断している例が多いです。生産時期によって材質が異なるのでしょう。


本日トーキングカードプレーヤーの修理完成品受け取りました。動作確認もできました。修理していただき本当にありがとうございました。

~ご依頼様のご感想より~