ソニーリピートカードプレーヤーCP-33 ゴム部品と腐食修理

CP-33

ソニーリピートカードプレーヤーCP-33 ゴム部品と腐食修理

お子様に昔購入されたCP-33をお孫様にもとおいうことで修理のご依頼がありました。電源のLEDは付くが、カード送れなくなっているとのことです。ご自身で開封した際は、挿入したままの乾電池が液漏れでボロボロになっており、ゴムベルトも緩んでいるとのことです。

案の定、受け取り直ぐ確認してみましたが、ゴムローラーが駆動していませんので、カードを送りことあはできませんが、かなりきついですが、手で送ってみると再生音声らしき音はスピーカーからはします。

事前に不具合の症状確認として以下が確認できれば、修理の見込みを高くなります。

  • カード挿入時にモーターが回転している
  • 電源のLEDランプは点灯している
  • カードを手動で送ると何かしらの再生音がスピーカーからする
    ※無理に押し込むと更なる故障の原因になるので、きつい場合は行わない

早速、開封して確認します。

内部

全体的に綺麗ですが、やはり電池ボックスの負極側の液漏れが酷いですね。しかも粉が内部の方々に飛散しております。この粉は、強アルカリですので、皆様におかれましては決してお手で触られぬようお願いします。水溶液は、皮膚につくと化学火傷や目に入ると失明などの原因になります。

負極端子

負極端子においては、全て分解取り外し腐食部分を研摩し再半田します。

腐食

内部に飛散した粉も全て綺麗に取り除きます。

かなり大変でしたが、内部の清掃を終え、次に部品交換をします。

ゴム系部品の交換は、他のご依頼同様なので割愛し、プーリーのグリス除去も他のご依頼同様なのでこちらも割愛します。

無事部品交換、腐食研摩処理、内部清掃も終え動作確認をします。

今回のご依頼者様は、CP-1000/CP-1100用のカードを同封されましたので、再生確認しか取れません。CP-33は、カードのリピート再生をする場合、再生音の録音時間が限られており、メモリ構成が、リングバッファであるので、CP-1000/CP-1100のカードでは、頭の再生音が破棄されてしまいます。

当医院のカードをあわえて使用し動作確認を行い修理完了です。


ハローキティ ピアノ 断線 マイク被覆修理

ハローキティ ピアノ 断線 マイク被覆修理

メーカーは不明ですが、有名なハローキティのピアノの修理依頼です。電源を入れても動かなくなったのと、付属マイクのコネクタ根本の被覆が取れてしまったとのことです。

起動不良の原因は、直ぐ判明しました。

電池ボックス半田取れ

ヒューズ基板から線が取れており、接続することで起動動作が確認できました。本体側の問題は、音量ボリュームのガリが酷かったので、接点掃除をし解消しました。さて、マイクケーブルの被覆修復です。

被覆割れ

ちょうど根本のところの被覆が折れ割れております。断線にまで至っておりませんが、このままでいづれ断線すると思われます。被覆修復は、熱収取チューブで外部からさらに覆いたいのですが、コネクタの形状から、大きめのチューブでは、芯の細いケーブルまで覆うことができないため、3段構えで構成します。

用意するチューブの口径は、まず芯側ケーブルの口径に近いチューブを1本、それと、コネクタの口径に近いチューブを1本用意します。前述の画像を参照ください。

チューブの色は、ご依頼者様と相談しハローキティのピアノ本体と同じ赤にしました。

まず、大小のチューブを通すため、一旦ケーブルを切断します。断線していませんが、ここは、将来の断線予防のため、涙を堪え切断します。って言いすぎですね。

接続

ケーブルを切断後に使用する口径の異なる2種のチューブを通しマイク側に避難しておきます。その後、図の通り、再接続します。第1段の透明チューブは、一番細いチューブを使用します。今回は、半田付けの長さが限られたため、短くなってしまい、正負間のショートの懸念があったので、ビニールテープでさらに絶縁処理しておきました。

綺麗にできました。

ここから手際よく作業します。剥がした被覆を弾性のエポキシ接着剤で被せ接着させ、直ぐに先に通しておいた、ケーブルの芯の口径に使い第2段のチューブをすかさず被せます。こんな具合です。

第2弾

コネクタ根本まで押し上げて収縮させます。

第3弾

最後にコネクタ口径に近いチューブにてコネクタ先端側まで押し上げで収取されればばっちりです。ピアノ本体の色ともマッチしかなり綺麗にしあがりました。v^^

マイクの接続動作を確認し修理完了です。


プラレール トーマス モーターブラシ交換

トーマス

プラレール トーマス モーターブラシ交換

誤って落下させてから動かなくなったとのことです。早速診断してみましょう。

到着後の動作確認では、症状の通りスイッチを入れてもまったく動くそぶりもありません。外見の目視確認もこれといった問題はありませんでした。

ギアボックス内

電源スイッチのスライド時の接触不良もギアボックス内も問題はありません。この段階で電池を接続してみると動き出しました。おや!?と思い、再度ギアボックスを組み立てて、電池を接続すると、今度は動きません。ギアボックスの端子を少し手で動かしてみると、動き出したりします。

何やら電気回路系の問題らしいとまではつかめましたが、原因はわかりません。

いろいろ調べて数時間が経過しました。

ブラシ

モーターもオーバホールしようと分解しましたが、グリスが真っ黒ではありますが、先の接触に起因する原因はつかめませんでしたが、ブラシを外したところではっきりしました。

ブラシの摩耗

黄色丸のブラシの先が摩耗して無くなっています。青丸の方は、ほぼ無事です。電極を出ていじると動き出したのは、摩耗した電極の接点がずれて回路が導通したのでした。

現象と原因を一人ブレストしてみます。

  • ギアボックスに組み込んだ状態では回路は導通しない
  • ギアボックスを分解して電池を接続すると動く
  • モーター内部のブラシの片方が摩耗している
  • プラレールを落下してから動かなくなった

少し考えた結果、これはブラシの摩耗によりカツカツで接触していたブラシの接点が落下の衝撃で一気にずれてしまい導通しなくなったのだと結論づけました。

製造段階で電極端子を半田付けしたままギアボックスに組み込んだ際、摩耗の酷いブラシの方は、大きな応力が外部からモーター内のブラシからコミテータにかけてかかっていたため、モーターが回転するまで少しづつ摩耗を続けていたのでしょう。

さて、修理の方針です。摩耗したブラシを交換しますが、当初はモーターを丸ごと交換を試みましたが、コイルの巻き数が明らかに違うので、ブラシを含むハウジング部分を交換します。

巻き数の違い

次に前述の原因考察から、修理も先に端子をブラシを半田付けしたからギアボックスに組み込むと同じようにブラシの摩耗を招くため、今回は、ギアボックスに電極とモーターを組み込んでから際最後に半田付けをしました。

組み込んでから半田付け

組み立てて動作確認をしましたが、無事動くようになりました。不安定さもなく、確実にスイッチのON/OFFで起動停止をします。

念のため、二日間にわたり経過を見て完了としました。

電池交換

因みに、このプラレールですが、電池交換時は、裏側の蓋のネジを外し真ん中の車輪を浮かさないとトーマスの蓋が取れない仕様なので、皆さんご注意ください。


動作確認もできました。

この度は急なお願いにも関わらずご対応いただきありがとうございました。 クリスマストレインに始まり、トーキングプレーヤーと、今回が3回目になりましたがいつも通り安心してお任せでき、原因究明のあまりの早さにもびっくりです。

また今後ともよろしくお願いいたします。

~ご依頼者様のご感想より~

アンパンマンわくわくクレーンゲーム クレーン垂れ下がり修理

クレーンの垂れ下がり

アンパンマンわくわくクレーンゲーム クレーン垂れ下がり修理

お子様のお友達がクレーンを引っ張ってしまい垂れ下がったまま保管をされて居られたそうです。お父様が一度修理に挑戦をされたとのことで、分解し取り出した部品も丸ごと受け取り修理を行います。※部品の過不足もなく再組み込みできました。v^^

このアガツマ製のクレーンゲームですが、クレーンの垂れ下がり以外にもピニオンギアの割れによるスリップやクレーン移動時のハングアップなど、多種多様な不具合事例を修理してきました。また、本体の大きさから当おもちゃ病院までの往復の送料を考えると、修理における投資コストが高くなるため、修理不可能であった場合も考えると修理を依頼するのも勇気がいると思います。

折角、ご依頼をくださいましたので、修理できるようがんばりしましょう。

まずですが、今回のクレーンの垂れ下がりの原因は、鎖を巻き取るプーリーと軸が滑ってしまうものです。

クレーンギアボックス内部
プーリーの滑り

製造当初、圧入した際にできた赤いプーリー側のギザギザが削れてしまい、軸が空回りしてしまいます。このプーリーと軸を強固に固定する必要があります。以前の記事でも記載しておりますが、容易ではありません。

当医院では、2つのステップで修理を行っております。

  1. 実績有:エポキシ系の接着剤で軸を固定し数十回の動作テストで固定確認をする
  2. 実績無:接着による固定が難しい場合は、プーリーの軸周辺を開口し流用できるピニオンギアを四角加工し圧入固定をする

当院での症例が少ないため、現在までは、上記1.の接着以外での処方を行って経験がありません。まずは、1.の接着での固定を試みます。

接着固定

この接着固定には、たいへん神経を使います。軸をプーリー以外にも半回転しろのあるプーリーが直ぐ横にあり、このプーリーは、固定してはならないプーリーなので、塗りつけた接着剤が、誤って付いてしまうと諸共固定してしまいます。接着強度が確保できるよう、隣のプーリーには、接着剤が使いよう細心の注意で作業します。接着には、コニシのクイック5がお勧めです。

本接着による強度は、20数回のテストで問題ありませんでした。それ以降のテストは、後述の移殖のため行っておりません。

さて実は、分解したところで、さらに重症が不具合があることが分かっております。

ギア割れ

クレーンの前後に移動する際にレールの上を移動するギアが、クレーンの両側で割れており、前後の移動に際し止まらない不具合が出ています。このクレーンは、前方への移動時に最前位置まで移動したことをケース上部ついているスイッチにクレーンが触れ押すことで検知します。詳しくは、こちらのスタッフブログを参照ください。

ギアは割れていてもある程度は、移動をするのですが、HOME位置検出のスイッチに触れる手前に最後の一押しができずスイッチがONされず、ずーっと空回りしたままになります。では、このギアを交換しようと思いますが、残念ながら入手不可能でした。

ギア仕様

モジュール = 0.7, 9T * Φ2.4のギアは、海外のサイトも含めて私では見つけることができず困り悩みました。では、3Dプリンターで作成すべく図面設計を行い制作費の見積もりを調査してところ、1個、約800円程かかり二つで1600円となると、前述の投資コストからすると躊躇してしまいます。しかも、過去の実績がないため、素材の性質によってはシャフトに圧入した際に割れるか、そもそも圧入もできずスカスカで空回りしてしまうので、事前に試作評価が必要と感じました。

設計図面

費用をかけず、確実に修理できる方策ですが、ご依頼者様と相談をし、部品取り機を安く入手し丸ごと移殖交換をすることにしました。先の滑ったプーリーもこの際一緒に交換をしてしまいます。

メリット

  • 移殖なので確実に直る
  • 中古市場の部品取り機は、送料込みでも2000円以内で収まる
  • 不具合が多岐に渡る場合も、全て交換をしてしまう

デメリット

  • 希望している交換部品が、破損なく正常な状態で部品取りできる保障はない
  • 交換不要なパーツが残ってしまう

入手費用の一部を当医院で負担することでご依頼者様と合意でき部品取り機から部品交換をすることにしました。

因みに、部品取り機が届くまでに時間があったので、割れたギアにおいてもエポキシ接着剤で接着固定し強度の評価を行いました。

接着

結論としては、30数回程のテストで再度割れてしまいました。以下の動画は、プーリーもギアも接着を行い動作確認をした動画ですが、接着当初は、何の問題もなく動作しているかのようで快調でした。ですが、やはり割れたギアは、新品への交換が必要ですね。

さて、部品取り機も届き部品交換を行おうとしたところ、またしても問題が出ています。開封すると、交換ギアの仕様が違います。( ̄▽ ̄;交換できません。

修理依頼品のデートコードは、2018年10月で、部品取り機のデートコードは、2015年12月でした。部品取り機は、3年程古い機体ですが、この3年の間にギアの仕様が変更になっています。ざっくりいうと、9Tのギアが欲しいところが、12Tのギアが取りつけてあります。

あああ、、、設計仕様が変わる可能性まで気が回りませんでした。良い経験と勉強になりました。やはり、メーカー様もいろいろが不具合に対処すべく日々マイナーチェンジを行っているのでしょう。と思いきや、ならばレールも一緒に交換してしまえば解決であると気づき、レールのある枠も一緒に交換をしました。ふー、メデタシメデタシ。^^

交換部品一式

移殖作業も終わり、流石にもう大丈夫だろうと高を括っていたら、何とまだ不具合が出てきました。もうぉー。

何とも不可思議な現象に遭遇しました。カプセルをHOME位置でパケットが開き落下する際、アンパンマンとバイキンマン以外のカプセルでは検知できなくなっています。強いて言えば、色の薄めのカプセルの検知ができません。この不具合は、とても不安定で、必ず現れる症状ではありません。電源や電池の入れ替えで容易に復活します。

フォトダイオードの不具合かと交換をしてみますが、数十回の動作検証でやはり現れます。

フォトダイオード

オシロでダイオードの両端を計測してみました。通常は、向かい合っているLEDの光るを常時受けているので、両端の電位差はなく、カプセルが通過した際の電位の変化(fall edge)をICが検知しファンファーレを鳴らしております。※目下、解析を継続しており回路図含めた詳細は、後ほどスタッフブログで紹介します。

センサー系の不安定な不具合は、かなり厄介です。不安定な症状なので、測定器をあてただけ改善してしまったりしたので、どうしたものか悩みます。ざっくりですが、検知しないカプセルの落下時のみ電圧の変位が少しだけ小さいです。恐らくフォトダイオードの光り検知とカプセルの塗装色に関係するんだろうですが、当医院は、製品の不良解析部隊ではありませんので、何とか復旧の道を探ります。

“一難去ってまた一難”というか難ばかりです。

調査解析は、後ほどとすることで、ここでも部品取り機から制御IC含め本体下半身を丸ごと移殖しました。

丸ごと移殖

何か、もうほぼ主要部品の殆どを移植してしまったので、部品取り機の方を修理してしまった方が早かったのかもと頭をかすめましたが、考えるのをやめました。

下半身の移殖も無事済ました。もうカプセル未検知に関する方策はないので、ご依頼者様への二日間の動作確認のみで返送させていただくことで合意しました。

1日目:6個のカプセル全てで問題なし

2日目:赤ちゃんマンのカプセルでカプセル落下未検知再発

残念ですが、カプセル未検知の不具合が現れた際は、電源や乾電池の入れ替えで場を凌いでいただくことでお願いし作業を終了しました。

電子回路の動作不安定な症状が発生すると、設計仕様書や治具、測定器などメーカー様の不良解析部隊に匹敵する設備と情報が必要になります。特に今回のようなセンサーの不安定な不具合では、電源電圧のVmin評価やセンサー、LEDなど部品の特性誤差に類するマージン評価などもあろうかと思いますが、今後の課題として先の不具合を検証を宿題としようと思います。


ソニーカードリピーターCP-55A モーター交換修理

CP-55A

当医院の通信販売をご利用になった方から、同じ機種が故障しており、合わせて修理のご依頼を受けました。早速拝見しましょう。

他の機種同様に経年でゴム系部品が劣化しておりますので、全て交換を行います。それ以外の不具合として2点ありました。

  • モーター回転時に大きな異音がしている
  • カード挿入検知のスイッチの背色不良がある

モーター回転時の異音が大きいため、カード再生時に支障が出ています。

今回は、運よくCP-55用のモーターの在庫があったため交換をしました。

モーター交換
ノイズ用電解コンデンサ

電解コンデンサの位置が、機種ごとに簿妙に違うので、ネジ穴位置に干渉しないように調整します。

次にカードを挿入して動作確認を行うと、カード再生途中で止まったり、カードを挿入しても検知しない不具合に遭遇しました。原因は、カード挿入検知用のマイクロスイッチの接触不良でした。

CP-55では、パナソニック製のマイクロスイッチが使用されており、検知レバー位置と外径パッケージ切り欠け位置が合わないとはめ込むことができません。つまり他のマイクロスイッチは使用できません。

マイクロスイッチの切り欠け

このマイクロスイッチは、ネット上でも入手できるところを見つけることができず、また海外から調達しても新品は、高額というのもあるので、今回は内部を分解し接点を研摩し接触を回復させました。

修理、交換部品

カップリングコンデンサの容量抜けもなく電子回路系も不具合はありませんでした。

動作確認もでき修理完了です。


申し込みから直ぐの 迅速なご対応や 手際よく修理を 進めて下さいました。

重なる故障にも、ご配慮頂きまして 感謝しております。

ソニーカードリピーターはカードの再生の 突っかかりもなく、綺麗な音や スムーズな動作が確認できました。

古い機械でしたから、愛着もありまして 以前のようなテープ音声が、また 聞こえてきて本当に嬉しく、 感動いたしました。

カードリピーターが二台になりましたが 使い比べしたりしながら 英語学習を楽しみに再開したいと 思います。

カードリピーターという宝物が 増えましたし、使い捨ての時代に 古い道具を大切にして 長く使用出来る喜びを 与えて下さり、有難く思います コロナ感染拡大の不安のなか 第二波も来るかもしれませんので 感染予防にもお気をつけて お過ごし下さいませ。 取り急ぎお礼申し上げます

~ご依頼者様のご感想より~

ティンカーベルの外灯修理

外灯

ティンカーベルの外灯修理

ご使用になられていたお庭用の外灯が、点灯しなくなったとのことで修理の依頼がありました。

以前、ソーラーシルエットライトの修理を行いましたが、今回も同じよう不具合でしょうか?

早速調べてみます。

まずですが、この外灯の使用方法を間違えて居られており、通常は、ニッカドかニッケル水素の1.2V系の充電池をセットしますが、乾電池を挿入されておりました。制御回路には、充電機能を有しており、日中は、セットされた電池に充電用の電圧がかかるので、危険な使用をされておられました。乾電池への充電は、厳禁です。

外灯の動作メカニズムとしては、以下の通り。

  • 日中は、天井のソーラー電池で発電し内蔵の充電池に充電を行う。
  • 夜間は、日中充電した充電池から放電しLEDを点灯させる。
  • 日中か夜間かの判断は、これも天井についているフォトダイオードで検知します。

因みに、後述の動作確認動画のとおり、炎を揺らめく現象を再現すべくLEDの点滅パターンをICがコントロールしています。

さて中身を確認すると、屋外に設置する外灯タイプなので、雨風にさらされているので、やはり内部の腐食が激しいです。電源回路全く経路確保ができなくなっています。

電源スイッチの錆
スイッチの中に何か住んでいます!

電源スイッチは、完全に導通不良を起こしているので交換をします。また、電池ボックスも端子に腐食があり、導通できていませんでした。研摩します。

電池ボックスの腐食
ルーターで研摩

ここまでで、無事電源経路の復旧ができました。基板上の素子半田面も腐食があちらこちらに広がっているんで、酷い箇所を再半田しておきます。

動作テスト

充電池の行方が分からないので、手持ちニッケル水素充電池をセットして動作をみます。

無事、フォトダイオードの反応に従い、点灯・消灯を確認できました。


ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 磁気ヘッド アライメント調整

CP-1100

ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 磁気ヘッド アライメント調整

お孫様のため、約30年ぶりに動作させたところ、カード送りの動作不良とうことでご依頼がありました。今回は、他の記事でも既に紹介をしているゴム系部品の交換記事は掲載せず、磁気ヘッドのアライメントにご紹介をします。

当初、ご依頼者様が、ご自身で修理に挑まれたそうです。カードの走行不良のため、幾分かゴムローラーとカードとの摩擦を上げるため、磁気ヘッドの位置調整に挑まれたそうです。

磁気ヘッド

私も本製品の開発者ではないため、詳しくはないのですが、ヘッドとカードの磁気テープとの当たりを出すため、それぞれの筐体毎に適切な位置関係でアライメントを行っているはずで、微調整後に磁気ヘッド両脇のネジをネジ止めで固定し位置がズレないようにします。

今回の修理では、ゴム系部品交換後の動作確認の時点で、音量が小さい、再生音の高音域にこもりが出てしまっている事態に遭遇しました。当初、その原因がまったく不明であったのですが、ヘッド回りを確認すると、ネジ止めが取れているし、ネジの十字もなにやらこじった痕もあるので、もしやと思い確認しました。そうしましたら、なんと!

カバーを外して本体を開封したTOP viewからでは、その位置ズレが分からなかったのですが、ご依頼様が、磁気ヘッドの固定ネジを緩め位置調整を行った関係でかなりアライメントが狂っておりました。

正常品アライメント

横からの画像で磁気ヘッドの水平を紫線、モジュールの台の水平を黄色線、ピンチローラーの水平を赤線で表しております。

今回の修理依頼品

とくにピンチローラーのアームの曲がりの影響が大きそうです。再生音を綺麗にするため、アライメントを取り直します。

再度ですが、私は本製品の設計・開発者ではありませんので、正常品と同じになるように再組み立てするしか術がありません。恐らく、アライメントの正しくはチェック用のカードと計測する測定器をもって微調整するものだと思いますが、もちろん当医院にはそんな専用機材はありません。

致し方ないので、最終手段です。

自分の耳で確認する。残念ですが、これしかないです。

まねて水平に調整しても、なかなか万全にまで回復できません。難しいですね。

動画でもカード再生の後半部分になると、やはり何やらこもり現象が出てしまいます。トライ&エラーで何回も試しましたが、現状がいっぱいいっぱいのラインということで、ご依頼者様にご了承を得て修理完了としました。


ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100の修理完了品を 無事に受け取りました。

早速、カードを再生しました。完璧に近い動作で、本当にびっくりしました。

これ以上の性能向上は無いと思っています。

メールのスムーズなやりとり、格安の修理代、丁寧に梱包され、瀧下様のお人柄が目に浮かびます。

ネットでの偶然の出会いで、良い人に巡り会わせてもらい、嬉しかったです。

この度は大変お世話になり、有り難うございました。

また、何かでお世話になることがあったら、 宜しくお願いします。

宅配おもちゃ病院 様の益々のご発展をお祈り致します。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 ゴム部・スピーカー交換

CP-1100

ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 ゴム部・スピーカー交換

ご自身でお持ちであったCP-1100をお子様と一緒に遊べるようにと修理のご依頼がありました。カードが上手く流れてくれないとのことです。

部品交換

不具合として非常に多い、ゴム系部品の交換が必要で、今回は、スピーカーも故障しておりましたので交換をします。

ボリュームの固定ナットが緩んでおりましたので、今後のことも考え、接点回復と一緒に絞めておきます。内部清掃も終え同確認も良好にて修理完了となります。


早速カードを流してみましたが、新品に戻ったように綺麗な音が流れて大変嬉しいです。

子どもたちも凄く楽しそうに遊んでおります。

修理をお願いして本当に良かったです。 長く大切に使わせていただきます。

ありがとうございました。

~ご依頼様のご感想より~

ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 ゴム部品、スピーカー交換

CP-1100

ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100 ゴム部品、スピーカー交換

数年前までは音もなりご使用になられておられたとのことですが、お孫さんへご使用になりたい旨、修理のご相談がありました。

まず開封前に乾電池にて動作確認をしたところ、音に関してはノイズさえも全く鳴っておらずでしたが、幸いにモーターの駆動音はしているので、モーターは生きているようです。

では、開封をしようとしまいたが、ここで少してこずりました。何と、元々のネジで固定されていなかったため、ネジを取るのに一苦労しました。ネジ頭の径が大きくそのネジをねじ込んでしまったので、キツキツでびくともしません。いっぽう、他のネジは、ネジ径が細くまったくネジ止めされていないネジもありました。お聞きすると、ご家族の方が修理のため一度開封をされた際に元々のネジを紛失したようで代替えのネジを代わりに入れておられたようです。

このままでは、ネジ止めが出来ていないので、在庫のネジを代わりに取り付けておきます。

さて、まず不具合の音が鳴らない原因は、スピーカーの故障でした。CP-1100では、ままある故障です。ちょうど、スピーカーの在庫を切らしていたため、別スピーカーで音出しテストします。

音出しテスト

次にカード送りの不具合もゴム系の部品の劣化でしたので、一式交換を行い内部清掃とボリュームのガリもありましたので、接点を回復させ修理完了です。

ゴムローラー

この度はお忙しい中、ご対応いただき誠にありがとうございました。

昔使っていたスピーカーを直せないかと母から相談を受け、修理出来ないかとネットで検索していたところ、宅配おもちゃ病院に出会いました。

コロナの影響で再開を待っていたところ、ご対応可能と見てすぐにご連絡させていただきました。

全く使えない状態のスピーカーが息を吹き返し、本当に感動しました!!!

まさかまた使えるようになるなんて父も母も大喜びです!

これからは3世代で大事に大事に使っていきます。

瀧下様のお陰で私達はとても幸せな気持ちになりました。

本当に本当にありがとうございました。

これからもお身体に気をつけて頑張ってください。

~ご依頼者様のご感想より~

ソニーリピートカードプレーヤーCP-33 ゴム系部品交換

CP-33

ソニーリピートカードプレーヤーCP-33 ゴム系部品交換

カードが正常に送ることができず、カード再生不良とのことでご依頼を受けました。ご依頼者様ご自身で開封しゴムベルトが伸びてプーリーやフライホイールに粘りついているところまでは、ご確認されておられてのご依頼となります。

伸びて外れて

動作確認時にモーターの回転音はしておりましたので、駆動不良を起こしていたのでしょう。

ゴムローラー

ゴムローラーは、目視上酷い劣化が見られなかったので、使用に耐えうるかまずは、ゴムベルトを一式交換を行い動作確認をします。

とここで、今まで経験のない事象が生じました。

今回動作確認用に2種類のカードを同封頂きました。長めのカードと短めのカードです。実は、この2種類のカードの違いがはっきりしておらず、動作確認を行うと短いカードでのみ、カード再生の終盤で倒立しくるっと回ってしまう事象が現れました。

この時点では、何が問題か推測できておりませんでした。どちらにしても、倒立する前にカード送りが滑っておりますので、目視大丈夫そうだったゴムローラーも交換をします。

ゴム部品交換

最終動作確認の動画ですが、短いカードでの倒立は無事改善されました。取り外したゴムローラーを調べてみると円筒の上部と下部で若干の固化差が生じており、マイクロメーターで計測してみると0.1mmあるかないか程度の差異があります。※計測対象がゴムなのでレーザー計測でもしないと正確認には測れませんが。。。

同時に長いカードと短いカードの厚さも確認すると、短いカードの紙の厚さが目視でもわかるぐらい薄いです。

カードを送る駆動系の機構は、まず磁気ヘッドの真下にピンチローラーがありこのピンチローラーとゴムローラーが、カードをバネの応力で挟み込み駆動します。一方、磁気ヘッドは、ヘッドとゴムローラーの間にカードの磁気テープ部分は挟み込み時期を読み取ります。つまりですが、円筒の上部と下部とでは、それぞれカード挟む力が別々になります。機構的にバネで押さえつける下部の摩擦が常に大きくなる傾向になります。

全ての部品が正常で摩耗もなければ、カードを挟む力にゴムローラー上部と下部での差異は、誤差程度に収まるが、年次経過で摩耗や劣化が進みカードを挟む力に差異が出た場合は、より強い挟む力の方の摩擦が大きく弱い側は、取り残されることになります。

今回のような倒立現象は、ゴムローラー円筒の下部の摩擦が大きくカードを駆動できたが、円筒上部では、摩耗と劣化が進んでいたため、カードを進めることができず、最終的に円筒上部を軸の中心として円運動が働きカードを倒立させてものと結論づけました。

メカニズム

今回の修理事案では、結果オーライでしたが、生じた不具合事象から原因を正確に推測できるための良い勉強になりました。

液漏れ腐食

以上の他にも電池ボックスから乾電池液漏れによる腐食が広がっており錆び落としと再半田を行います。

プーリーのグリス取り

併せて、カードプレーヤーによくあるグリス固着による固化を防ぐため古いグリスを除去しアルコール洗浄します。CP-33系のプーリーは、シャフトがリベットのようにカシメられているので分解することができません。仕方ないため、現状のままで外側からアルコールを流し込みグリスを流し取ります。

以上で、全ての修理作業は完了となります。