2022.5.14 半導体不足に関する所感・主観②

微細加工研究所所長の湯之上隆氏が、ある記事を上げている。

熊本に建設中のTSMC 28nmのラインは、何を作ろうとしているのか?

そうである、調査によると、一時期ひっ迫していた28nm世代の半導体は、峠を越したようだと。

え!どうするんだ?

折角誘致したTSMCの28nmラインだが、製造する半導体が無いときた。

およそ半年前の半導体不足に関する所感・主観①でも懸念をあげさせていただいたが、経済産業省からの補助金も出ている。

記事では、『どこかの国の間抜け』と指摘している。

自分も指摘をしているが、半導体の製造工場は、数年先を見通して計画しないといけません。理由は、直ぐ製造ラインを完成操業できず、製造ラインを閉めることができないためです。詳しくは、半導体不足に関する所感・主観①を参照ください。

EVに代表されるパワー系の半導体の重要は、コンサルさんも同じように今後の需要は容易に読めても、コロナ禍やウクライナ危機による変動までは、読み通せないので、判断は慎重にならないといけません。

誘致した半導体の工場だが、完成しても製造する半導体が無いときたら、お笑いものになってしまいます。

ハードウェアは、必要な時を見通しして、計画的に製造し、ソフトウェアの開発を急ぐ方が先だと思います。特に半導体の工場は、時の情勢に一喜一憂していては、正常な判断はくだせません。

※ですが、政治家の皆様へは、半導体不足で不安が相次ぐとその対応は既にしていますよと誘致などが良い材料となるのでしょう。

EV市場用の電池、半導体、センサー、モーターなどなど、本来日本が活かせる強みはいくらでもあるんですから、もっとしたたかに頑張ってほしいものです。