ココさかだちして 検知スイッチ接触故障とベルト外れ修理

ココさかだちして

ココさかだちして 検知スイッチ接触故障とベルト外れ修理

地域で外来勤務しているおもちゃ病院の近隣にある他のおもちゃ病院からのヘルプでした。

前々任ドクターから前任ドクターへ故障症状が正確に引継ぎされておらず、どこがどのような故障であるのか不明でした。

動きがオカシイようだから診て欲しいという”丸投げ状態”です。

まず、依頼者から、どのような箇所のどのような動きがどのようにオカシイのか正確にヒアリングしないとイケません。ドクターとしての初歩の初歩です。

引継ぎ時に渡されたカルテにも”一部動く”と”最初からうしろ足が動かなったみたい”とあるだけで、このおもちゃがどのようなおもちゃであるのか、どのように遊ぶのかなどの情報もなく、まったく言っていいほど引継ぎもへったくれもなく、無責任な丸投げを仕方なく引き受けました。

┐( ̄へ ̄)┌」

おもちゃドクターの皆様は、どうかこのような事態にはならないよう故障症状の正確なヒアリングを心掛けてください。

そのような、修理を引き受けてフラストレーションしかない自分も自分なのですが、、、。

前任ドクターから引継ぎとしては、ぬいぐるみははぎ取れたが、本体の分解ができないそうです。

まず、こんな状態ですが動作をみます。

ネジ

ココさかだりしては、『ココ』と呼ぶと、『ワンワン』と返事をします。

この状態が、次にコマンド待ちのポーリング状態となります。

基本、ポーリング状態にする場合は、『ココ』と呼び、『ワンワン』と返事を待ちます。

ですが、『ココ』と呼ぶと、本体内部でウィーンというモーターが空回りしている音が聞こえます。

また、その後は、コマンド待ちのポーリング状態となるはずですが、どうもハングしているかのようです。

本体内部でギアが外れその影響でハングアップしているのかもしれません。

では、早速分解しますが、本体の分解は、全く問題なくかつ簡単に分解できます。

ぬいぐるみを剥いだ後は、側面のネジを外し、首回りの結束バンドをカットすると、簡単に分解できます。

┐( ̄へ ̄)┌」何か難しかったんだ?

検知スイッチ

まず、すぐ目に付くのが、前後足の回転位置を検知するスイッチが2個付いています。

向かって左側の接点がグニャグニャになって接触したままになっています。

この接触のせいで常に足の角度がある位置に固定しているかのように誤認するのでしょう。

多分、無理に足を動かしたのでしょうね。。。このスイッチの曲り方は。

尻尾のベルト

次に尻尾のゴムベルトも外れていました。

ウィーンと音がしていたのは、このベルトが外れていたせいで、指定位置に動くまで回転し続けたのでしょうね。

しかし、いくら回転しても指定位置まで動かないので、ハングしたのだと思います。

スイッチの曲がった電極を元に戻し、外れたゴムベルトをはめると、正常に起動するようになりました。

で、『ココ』への反応も良好になり、『おいで』や『おやすみ』にも正常に反応しだしました。

ここで、前足の方向に注意です。

前足

前足ですが、前後方向を間違って取り付けてしまうと、姿勢を維持できません。画像のような方向が正常なので、この通りに取りつけます。

以上で、引継修理は無事完了です。

因みに、『おなら』もするのです。

おなら