馬と犬のフィギュア 関節修復 修理

馬型の変形おもちゃと犬型のフィギュア、どちらも関節の折れの修理依頼でした。

変形型なので、どの関節にもそれ相応の力が掛かり、そのまま表面的な接着では、容易にまた折れてしまいます。そこで、ある程度の遊べる強度を持たせる必要があります。足の付け根折れに関しては、2mmのプラ材心棒を挿入してエポキシで接着。

同様に犬の腰も折れた心棒をプラ材の心棒を入れ替え、こちらもエポキシで接着。犬の首は、2mmのプラ材ギリギリの径だったので、心棒用の穴あけが際どかったです。

一番大変だったのは、膝関節の複雑骨折でした。こちらは、当初5mm径のプラ材丸で切削したのですが、軟質のため、加工できても、十分な強度を確保できませんでした。そもそも、この関節の形状自体の設計も問題ありそうです。さてと、どうしたものかと思案した結果、プラリペアで関節を成型してしまうことにしました。

最初は、割れた部分のみ型取りして成型したのですが、割れ部分のリング状の成型は、軸に挿入した途端、外周に向かって圧力が掛かってしまい、また同じ箇所で割れてしまいました。そこでなら、関節全体を型取りして成型しのが、こちら。まぁまぁ強度も確保できましたが、形を整えるのに一番苦労しました。

 

【ご依頼者様からのお声】

この度は修理をしていただいてありがとうございました。息子がお気に入りだったおもちゃを壊してしまい困っていた所ネットでHPを見つけました。立つようになるだけでも…とダメ元で修理をお願いしたら強度の事を考えてパーツ作成までしていただいて直して下さったことに驚いています!丁寧な経過報告、提案有難かったです。これからはより大切に使いたいと思います^^* 本当にありがとうございました!

修理で使用しました、プラリペアは、下記より一式セットが購入できます。