犬のぬいぐるみ 骨折修理

犬のぬいぐるみ

電池で動く犬のぬいぐるみで、電源を入れると”ビク”と瞬間動くのみで、後はうんともスンともということです。

確かに動作確認すると、”ビク”とはするのですが、何かに引っかかって動かないようです。右前足が、変に曲がっているので、この足が原因と思われます。

さて開封して原因を探っていましょう。周囲の縫い目に沿って縫い糸を切り開きます。

開封風景

リッパーで開封はしたものの、裁縫が得意ではないので、後の修復が悩まれるのですが、、、それは、横に置いといて原因は、骨折でした。折れた破片が、駆動部分に引っかかっており駆動の妨げになっておりました。

骨折箇所

骨折の修理は、単純な接着では、また取れてしまう懸念が残ります。定石の通りワイヤーで骨折部分を補強しエポキシ接着剤でまとめて固めてしまいます。

ワイヤーを通す0.5mmの穴
ワイヤー補強

ワイヤー補強時の穴の径は、0.5mm。以前の記事にも掲載しましたが、ピンバイスで穴を開ける際に誤ってドリルを折ってしまう懸念がありますので、慎重に穴を開けます。今回は、無事に穴を開けることができ接着も成功しました。

補強接着模様

無事骨折の復旧も完了し、最後の難関である、裁縫です。

縫い合わせ

下部の縫い目に沿って開封したので、縫い合わせも我ながらまずまずでしょうか。これにて今回の修理案件は、完了です。


【ご依頼者さまのご感想】

誕生日プレゼントにもらったぬいぐるみを半年経たずに壊してしまい、困っていたところネットでおもちゃドクターのことを知りました。
直るかどうか不安もありましたが、きれいに修理していただき、故障前と同じように動いています。
ぬいぐるみの元気な姿に子どもも大喜びでした。
壊さないように大事に使うようにしますが、また故障した際にはお願いしたいと思いました。
本当にありがとうございました。