トークボックス 修理

トークボックス

トークボックス修理依頼です。※過去の記事では、マミートークを記載しておりましたが、きっずWorld株式会社製 トークボックスが正式名称のようです。

トークボックスを落としてから電源が入らなくなってしまったとのことです。中からカラカラと音もしているとのことで修理のご依頼を受けました。過去の事例から、子基板の外れと思い込んでおりましたが、原因は異なっておりました。

さて、まずは正常に動作するか確認します。内部からのカラカラ音はしていないので、おや?子基板のはずれではないかもと思いつつ調査を開始します。

通常の電源投入では、ご依頼の症状のとおり、電源ONのLEDも起動時の音声『Hi! Let’s play with talk box!』という女性のアナウンスも流れません。次に、がACアダプタをさしてみると、無事起動し動作も問題ありませんでした。

AC充電アダプター使用時の緑ランプ

ここで、状況をまとめます。

  • 充電池での電源は入らない。本体内部のLEDも起動音声もなし。
  • ACアダプターでの動作は正常。動作時は、緑LEDランプが点灯。
  • 内部からのカラカラ音はない。

以上から、充電が十分でないかもと推測し本体を開封し調査します。

電圧の確認

本体内部を開封し充電池端での電圧を計測すると、数mVと過放電状態か、あまりにも電圧が低いために、保護回路が遮断しているようです。過放電であった場合は、以降の充電は危険であるのと、そもそも寿命も短くなっていると思われるので、交換が必要です。

さて、充電テストについてですが、異常過熱などが出ていないか、供給されている電圧に異常がないか確認しながら、10分から30分程度行い電圧の変位があるか確認しましたが、変化を見られませんでした。結論としては、充電池の保護回路もしくは充電池セル本体のいづれかの故障としました。

動作確認

外部に手持ち同型の充電池を接続しカード認識動作と充電動作を確認します。カード認識反応も、正常に付属充電アダプターで充電も行えることを確認し交換を行い修理完了としました。※cccv充電のとおり、電圧の推移とアダプターのLEDの変化を確認します。


トークボックスの販売元は倒産してしまったため、壊れた時はどうしようかと焦りました。近所の児童館で行ってるおもちゃの病院を数件回っても、修理不能で戻されてしまい、ネットで検索したら、瀧下さんに巡り会えました。 お顔が見えないやり取りですが、問い合わせ時点からとても丁寧かつ敏速で、この時点で必ずなおしてくれると思えるほど安心してお任せできました。 トークボックスが使えないと思って処分される前に、相談される事をお勧めします。 今後は丁寧に扱っていきますが、万が一の時はまたよろしくお願い致します。

~ご依頼者さまのご感想より~