ソニートーキングカードプレーヤー 修理

ソニートーキングカードプレーヤー

当医院では、おなじみになりつつある、ソニーのトーキングカードプレーヤーの修理依頼となります。

修理経験では、ゴムベルトとピンチローラーの劣化でほぼ100%ですが、今回はどうでしょうか?

まず開封前にヘッダーとピンチローラーの隙間を目視確認します。因みに、このソニー製のトーキングカードプレーヤーは、カセットテープレコーダーと構造がちと異なっているようで、キャプスタンにピンチローラーのようなゴムのローラーが取り付けられており、ヘッダに直接カードを押し付け再生している構造になります。

ピンチローラーの隙間

目視確認のレベルですが、隙間もまぁまぁ開いてますね。。。次に、内部のゴムベルトを確認します。ひっぱっておいて何ですが、やはり、ゴムベルトの劣化で滑っておりました。

ゴムベルトの劣化

さて、修理の段取りですが、まずゴムベルト2本を新品と交換をして動作をみます。しかし、7,8枚のカードで動作確認しましたが、特定の3枚でカード送り不良が発生しております。

カード裏面の滑りポイント

カード送り不良の箇所には、上記画像のとおり、ピンチローラーの擦れによって、凹みと磨きが出来ており、このポイントに差し掛かると滑ってしまいます。では、そのピンチローラーを確認します。

ピカピカのテカテカ

目視レベルでも劣化で硬くなり光沢も確認できました。本パーツは、専用設計のようで、交換パーツは、当院の実績でも掲載しているように発見できませんでした。

そこで、過去の適用事例と同じく、再生品質不問で耐久性など一切のリスクを許容頂くことを前提に、汎用パーツの加工はめ込みにて今回も対応しました。

無事、全カードの再生が問題なくできるようになりました。


私たち姉弟が幼少期に使用していたものと同型のソニートーキングカードプレーヤーをヤフオクで手に入れました。私たちが遊んでいたものは母が数年前に捨ててしまっていました。


ヤフオクでたまに出るも、カードの自動送り機能が壊れているものばかりでした。
インターネットで修理を探して、この度の縁となりました。


あっという間に幼少期遊んでいたままの動作になおしていただけました。
甥っ子に手渡す前に、姉弟と母で懐かしんで遊びました。懐かしさに皆、つい笑顔がこぼれていました。
目下の目標は当時持っていたカードを全部揃えることです!


甥っ子もカードを入れては、言葉を繰り返して喜んで遊んでいます。
彼にとっても大切なおもちゃになってもらえたらと思います。

この度は本当にありがとうございました。

~ご依頼者さまのご感想より~