ソニートーキングカードプレーヤー ゴム系交換修理

CP-1100

当医院では、おなじみになりました、ソニー製 トーキングカードプレーヤーの修理です。

他のおもちゃ病院での修理実績を拝見すると、飴色の市販輪ゴム(天然ゴム成分)に類するゴムを加工している事例が散見されます。私個人的な見解では、信頼性と持続性を考えると市販の輪ゴムは流石に修理には無理があるのではと考えてしまいます。お弁当なんかのゴムも半年もしたら切れてしまいます。当医院では、黒色のカーボンブラックの合成ゴムを使用しております。

さて、前置きは、このぐらいにして、ピンチローラーが回らずにカードの再生ができないとのことです。地元のおもちゃ病院、2つの医院で修理不可能ということでご依頼がありました。

やはり、調査すると駆動用ゴムベルトが、劣化のため固化し完全に滑っておりました。2本とも交換です。再生確認では、6枚のカードのうち、3枚でピンチローラの送りに滑りが出てしまっております。状態を確認すると、ピンチローラーも劣化のため、固化しさらにツルツルになっておりました。

ピンチローラーの滑り

こちらも当医院ではお馴染みの、汎用向けのピンチローラーをキャプスタンのサイズに拡張加工し圧入しました。 これで、確認用のすべてのカードで再生が確認できました。


購入した時のように音が鮮明で、新品のような音声に戻ることが出来たこと、とても嬉しく感激しております。
修理依頼をするも、2度も修理不可能と返され、もう廃棄せざるを得ないかと、あきらめておりましたところ、お願いができて本当に良かったと思います。
今年4歳になる孫娘に聞かせて、今後の成長に役立てたいと思っております。
英語、ドイツ語、動物や乗り物、俳句、漢字などのカード(数えてはおりませんが、100枚は超えているかと思われます。)も金額は忘れましたが、かなりの額だったかと思います。これらが無駄にならなくて、助かりました。ありがとうございました。

~ご依頼者様のご感想より~