BABY GUNG くまのぬいぐるみ ネジ外し

くまのぬいぐるみ

今回のご依頼は、電池ボックスの蓋をとめるネジの頭の溝が、ドライバーでの締めか開封時に削れてなくなったしまい蓋が開けられなくなったとのことです。

ネジの頭の溝が削れてしまう事象は、たまごっちでよくご依頼をいただきますが、基本は、適切なサイズのドライバーで強く押してゆっくり回すです。ですが、今回のくまのぬいぐるみでは、残念ながら、それが通用しませんでした。では、状況を確認しましょう。

溝の状況
拡大

もう、ネジだったのかも分からないくらい溝がなくなっております。

ドライバー各種

使用するドライバーには、サイズの表記があります。

プラスドライバーNo.0No.1No.2No.3
ネジのサイズ1.4mm~2.6mm2.0mm~2.6mm3.0mm~5.0mm5.1mm~8.0mm

また、ドライバー先端の形状にも多種ありますので、適切にサイズと形状を選びながらの作業になります。さて、試しに若干でもドライバーでの回転に抵抗が残っているか確認すると、ほんの少し、ほんとーに少しだけネジを回せるだけの溝の残りがありましたので、かなりというか、手のひらが真っ赤になるくらいドライバーを強く押しつけて回すと少しですが、回ります。

しめた!

と思い回わしました。手のひらがかなり腫れて痛いですが、およそ10分ほど、強く押しながらずらし回しておりましたが、もう限界に近くなりました。残り少ない溝が削れてなくなりそうです。

困りました。これでは開封はできないのですが、強く押してゆっくり回す戦法以外の策は、筐体の加工などになるので、しばし悩みました。もしかすると受け側で何か起きていると思い本体側を開封することにしました。

ですが、本体側のネジの溝も実は、こじった形跡があり、開封するのにも苦労はしました。

こちらのタッピングネジも溝が削れております

もう、はじめからそうすればよかったのですが、開封するとネジの受けのナットは緩んではいたのですが、かなりきつく、しかもネジが長いので、かなり回さないとネジはとれません。これでは、ネジの溝もなくなりますね。

さて、しばし悩みましたが、溝の残りがあるうちは、回してみようと覚悟を決め、継続した結果、30分ほど格闘し無事外すことができました。手は真っ赤っかです。

開封成功

蓋のネジは、外れ止め付きのネジでサイズは、M2.6です。こちらのネジは、外れ止め付きではありませんが、通常のネジの手持ちがありますので、それで交換します。しかし、本体側のタッピングネジは、手持ちがありません。

サイズを計測すると、こちらもM2.6です。M3より小さいネジって店頭在庫がなかなかないんですよね。。。しかも、タッピングだし。

インターネットで検索すると以下のように総額が高額になるので悩みました。

地方は、送料もかかり、100本も要らないのに数本でも買えない、、、トホホホ。

ということで、ダメ元で近所のホームセンターに寄ってみると、案の定在庫は置いてなく、ふと横をみると、なべ型ではなく、皿型がありました。しかも、セットで200円程度でした。長さは、若干長いのですが、これで部品代を削減することができます。

電池ボックスの止めネジ用のナットは、キャップが取れていましたのでエポキシで接着固定します。

ナット止め接着

皿ネジなので、若干見た目に違和感がありますが、ここは、ご依頼様にネジ在庫の関係でと了承を得て 無事に交換作業を終えました。

ネジ換装

ありがとうございました!
出産祝いに親族からもらったぬいぐるみで、0歳児のとき、泣く娘をあやすのによく動かしていました。電池切れになり、ネジを開けようとした時にネジ穴がすでにがたがたの多角形のような形になっておりびっくりしました。
自力で開けようと、ネットで調べて輪ゴムや接着剤を使用してみたのですが、余計にネジ穴を広げたような気がします。
他に直す方法はないかと、検索してみたのですがうまく見つからず、半年ほど放置していていました。この度瀧下様のブログを拝読し、お願いしようとご依頼をさせて頂きました。
修理実績を読ませて頂き、大変ご苦労をおかけしたとのことで恐縮です。
到着したぬいぐるみを動かしてみせると、娘は楽しそうにくまのおしゃべりを真似してくれました。
以前動いていたとき娘はまだあかちゃんで、ぬいぐるみの動きを眺めていただけだったので、娘の成長のほどを感じることができました。
これも瀧下様が修理してくださったおかげです。
重ね重ねありがとうございました。

~ご依頼者様のご感想より~