初代 たまごっち IC故障 修理不可

初代 たまごっち IC故障 修理不可

初代のたまごっちの修理のご依頼がありました。

新品未開封で譲り受けたとのことですが、開封したところ、ボタン電池がそのままだったので、液漏れしていたので、ご自身で掃除(重曹)をされたとのことです。※重曹でのお掃除は、ダメです。回路を壊してしまうかもしれません。

ご自身でのお掃除は、推奨していないのですが、既にやってしまったとのことなので、仕方ないですね。

他の液漏れの記事でも掲載しておりますが、粉を水で溶かすと水酸化カリウムという強アルカリ性となります。皮膚に付着すると、化学火傷を起こします。

さて、故障はというと、初回の起動は無事起動でき時刻も設定し誕生したとのことです。

しかし、時間をおくとリセットされてしまい、以後、ボタンへの反応も無くなってしまったとのことです。リセットをすると、うんともすんとも反応が無くなったそうです。

掃除の際に侵入した水分が、COB内に基板のスルーホールから侵入し、電源の印加で留めをさしてしまったのかもしれません。

そうは言っても仕方ないので、拝見します。

到着して直ぐ、ボタン電池を入れてみると、起動時のビープ音はなりませんが、時刻設定画面になります。ですが、ボタンを押しても暴走したかのように動作がめちゃくちゃでした。

では、内部を拝見します。

電極

液漏れがあったそうですが、電極は綺麗でした。

液晶が取れている

新品未開封であったようなので、内部は綺麗ですね。

ただ、ご自身で開封されたそうなので、液晶の導電ゴムが基板から取れています。

これ、位置ズレを起こすと厄介なんですよね。また、導電ゴムの押し圧にも影響があると、液晶の部分切れなども発生したちと。

接点掃除

念のため、電極の接点をアルコールで磨いておきます。裏面には、クリスタルと電解コンデンサーが鎮座しております。

先のたまごっちの修理では、4個中、2個でクリスタルの故障があったので、今回も発振を確認します。

張り付き

おや、クリスタルが張り付いていますね。まずクリスタルに原因の一つがありました。

ですが、後々の動作確認で、電源投入時からずーっと張り付いているのではなく、制御ICの動作不安定でクリスタルへの電圧の供給も不安定になっていたようです。

で、早速手持ちのクリスタルに交換します。

交換クリスタル

まずは、クリスタルを交換してみました。また、基板の下方に47uFの電解コンデンサーもありますので、一緒に交換もして効果の程を一緒にみます。

動作確認

液晶は、取り付けておりませんが、この時点で電源投入後に起動時のビープ音も鳴り始めました。クリスタルや電解コンデンサーに何らかの問題であったのは間違いなさそうです。

無事発振

無事、安定して発振しだしました。早速ですが、液晶も取り付け仮組し動作をみます。

取り付け
動作確認

液晶の半分が消えているのは、液晶の導電ゴムとの接触の問題そうなのですが、それでも動画がやはり、おかしいですね。

この点滅、最近どこかで見たような。。。

そうだ、先日修理したこちらのたまごっちにも同じ症状があったので、基板上の素子の半田を溶かしなおししてみます。

ですが、先の事例は、液漏れの腐食が半田にも影響して実際目視でも腐食を確認できたのですが、今回のたまごっちは、半田の状態も非常に綺麗なので、効果は無さそうですが、、、

一式、半田の溶かしなおしをやりましたが、やはり改善はありませんでした。

また、リセットしてみたり、電池を入れ替えてみたりとやっているうちに、当初のご相談時のように、うんともすんとも反応しなくなりました。

時間をおくと反応しなくなります。

部品の交換や半田の溶かしなおしで半田コテを基板にあてると、一時的に基板が熱くなります。COB内のICは金線で基板とシリコンのアルミパットが、ワイボンされているので、もしモールド内で何か断線など、カツカツでふれたり離れたりしていたら、熱による収縮や膨張で動作に変化が生まれます。

LSIのパッケージなどで、金線の断線不良なんかは、初期不良として現れますが、今回のたまごっちは、購入から、未開封のまま長期保管されていたそうなので、制御ICの初期不良という線が濃厚そうですね。

ドラえもんのたまごっちの記事にも書きましたが、ほんと新品未開封は、電池の液漏れはするし、動作未確認で壊れているかもしれないという認識がいいです。

ここまでくると、もう策がございません。動作品から基板丸ごと移殖でもしない限り遊べませんので、修理不可能とさせていただきました。