DX妖怪ウォッチタイプ零式 メダル検知スイッチ 接触回復

DX妖怪ウォッチタイプ零式

DX妖怪ウォッチタイプ零式 メダル検知スイッチ 接触回復

妖怪メダルを正常に読み込まないというご依頼です。

ネット上でも他のおもちゃ病院での修理記事を拝見できますが、メダル裏の凹凸の並びと検知の順序を腕時計側の付いている4個のマイクロ検知スイッチで読み取るという仕様です。

また、時計のリングが左右に回転できるようになっており、それぞれ左側と右側への回転も同じ検知スイッチで検知しております。リング側の検知スイッチは問題ありませんでした。

導通チェック

分解しテスターのピーピーチェッカーでメダル検知側の導通を確認すると、4個の内2個が完全に不導通で2個が不安定でした。

結果

修理の作戦は、同型のマイクロスイッチの在庫がないので、現状での回復を試み、回復ができない場合は、部品を発注して交換という段取りです。ですが、この手のスイッチの接触は、接点復活スプレーで一時的に回復しても、翌日や数週間、数か月先に再発することがよくあるので、まず今回の修理に関しては、翌日の動作確認にて問題なければ、一旦クローズし、以後に再発した場合は、スイッチを発注し交換とします。

まずは、接点復活剤のスプレーで検知の回復に挑みます。

検知スイッチ

かなり改善しました。

驚くほど、先程の導通チェックとは比べものにならない位回復します。

スプレーで復活剤を流し込み、スイッチのON/OFFを数十回繰り返すと、完全に接触不良はなくなりました。※ついでに、時計のリングの回転側の検知スイッチにも接点復活剤をスプレーしておきました。

では、組み立てて再度動作をみます。

問題なさそうですね。

実は、接点復活剤のスプレーをした直後だったためか、11枚のメダルの内、2, 3枚で『ソウデハゴザイマセン!』とか『このメダルは対応しておらず使用できません。』などどエラーとなりまりました。再度抜き差しすると、正常に検知はするのですが、やはり少し時間をおいて再確認する必要があるようです。

そこで、約6時間、翌日に再度検知の状況を確認すると、今度は、完全にエラーなく検知できました。今回の修理のご依頼に関しては、以上にて完了としたいと思います。

ただ、油断はできませんので、後に時間をおいて再発した場合は、マイクロスイッチを交換したいと思います。

2022年5月21日(土)

交換可能な検知スイッチが入手できたので、今後スイッチ破損等で接触回復では、どうにもできないケースにも対応できるようになりました。


子供が大喜びしており私も嬉しい限りです。 またやりとりも大変スムーズに進めていただき本当に感謝しております。この度はありがとうございました。

~依頼者様のご感想より~