ゼンマイ式 魚釣りゲーム ゼンマイ交換

魚釣りゲーム

ゼンマイ式 魚釣りゲーム ゼンマイ交換

今回の記事も外来勤務している地域のおもちゃ病院の修理案件です。

キティちゃんやすみっコぐらしのように各人気キャラクターでデザインされております、ゼンマイ式の魚釣りゲームです。※因みにゼンマイって漢字で書くと、発条って書くらしいです。

ゼンマイを巻いて設置した口パクの魚を竿で釣り上げ、数を競争するゲームです。

持ち込まれた際は、ゼンマイが故障しておりその修理案件となりました。分解して中身を確認します。

機構は至極単純で巻いたゼンマイのギアで左右のターンテーブルを回転させるだけです。

このゼンマイが終わるまでに魚を釣り上げるというものですね。

故障ゼンマイ

ゼンマイのギアですが、半月の扇型の軸がネジ切れで取れております。また、バネも抑え取れてバラけております。

軸のネジ切れが致命傷の一つで約0.5mmの軸はギアを回してターンテーブルを回転できるだけの固着は無理ですね。

その他に、ゼンマイの回転速度を制御しているギア軸が多分折れて紛失してしまっており、たとえ修理できたとしても高速で回転してしまいゲームが成り立ちません。

実は、このおもちゃの他の修理記事は、インターネット上でも閲覧でき、その記事においても同じようにギアの軸が折れております。しかも、取れたギアも紛失してしまったようでもあったそうです。※その記事では、元々白色のゼンマイが純正なようなので、このおもちゃも一度修理されたのかもしれませんね。

さて、他のおもちゃドクター様に於かれましては、流用できるゼンマイを探したりとご苦労をされて居られるので、私も流用できるゼンマイを検討します。

まずは、部品代を抑えるため、ダイソーのおもちゃコーナーを物色しました。

因みに、この魚釣りゲームは、現在も市販されており、フリマでも格安で取引されております。どーしてもの修理の場合は、残念ながらそれらから部品取りも検討してもいいかもしれませんが、まず流用できるゼンマイをそれよりコストを抑えて入手できるか探ります。

ダンスイミングダック

すると、黄色いアヒルが目に留まります。

商品名は、ダンスイミングダックです。こちらもゼンマイで泳ぐアヒルです。

実は、ゼンマイのツマミの隙間から覗くと、なんと!

先のギアに刺さる半月扇型の軸が見えます。

そうでした!この手のゼンマイは、規格や仕様が共通なのかもしれません。

早速、アヒルを解体してゼンマイを確認します。因みに、このアヒルは接着剤で固着されているので、本体はノコで切り開きます。※間違ってゼンマイも切らないでね。

ほら
ぴったり
ぴったり

なんと、ぴったりではないですか!

※なんか、運を一つ使ってしまった感があります。

しかし、ゼンマイのツマミが魚釣りゲームのツマミ穴に通らず、しかも高さ位置が違うので、ツマミを抜き高さ位置が合うようにエポキシ接着剤で固めておきます。

軸抜き
位置高さ調整

そのままでは高さがたりませんので、筐体側を削り上に上がるように調整します。回転ギアの干渉にも気をつけます。

裏側
ツマミ

ツマミが軸の長さの限界で本体ギリギリにしか接着できませんでした。

もしさらに押し込みたい場合は、本体の穴を拡張するなり必要です。

もし、ご覧のおもちゃドクター様において、同じ魚釣りゲームでお困りの場合は、ダイソーのおもちゃコーナーでスイミングダックをゲットください。

あ!因みに、ターンテーブルを回転させるギアは、アヒル側にはついていませんので、そもそも失くした場合は、ギアそのものを作りないといけませんので、ご承知おきください。


IILUMINATION BUBBLE イルミネーションバブル 修理

IILUMINATION BUBBLE イルミネーションバブル

今回の外来で勤務している地域おもちゃ病院での修理記事となります。

共有情報的には、それほど重要ではないのですが、ドクターの皆様でも同じようご経験があるかと思い記事として共有したいと思います。

おもちゃの機能としては、ボトルに入ったシャボン玉の原液をセットし引き金を引くとシャボン玉が銃口より送出されるという代物ですが、イルミネーションとあるように上部にLEDにてイルミネーションの電飾効果があります。

さて、この手の水物のおもちゃ、あるあるなのですが、電気的な箇所が全て腐食します。

アンパンマンのお風呂シャワーなども水気で錆が広がります。

ある意味、仕方ありません。

完全に乾かして保管もできませんので、マダシマダシ使い続けるか、今回のようにオフシーズン入り前にオーバホールするしかありません。

割れ補修

筐体の割れも所々に発生しておりエポキシ接着剤で固めておきます。

ポンプ

このおもちゃは、ボトル内の原液は、送風モーターの駆動でポンピングされ風の送風口に運ばれます。

最初みたときは、血液を送る装置のような印象を受けました。

このギアの軸も錆が広がっており錆取りとグリスを付けておきます。

破断

引き金ですが、恐れく強く握ることを繰り返したので、途中で割れて完全に破損しておりました。こちらもエポキシ接着剤で固めておきます。

中身

中身は、送風用のモーターがあり、羽で銃の前面に送風されます。同時にシャボン玉の原液をポンピング送風口の口に垂らしてシャボン玉を生成するというメメカニズムです。

しかも、垂らした現役の残りは、ボトルに戻るという機能まで付いておりました。

電飾LED