もっとiD!おうちdeたまごステーション+ 錆びたネジ開封できず

たまごっち

もっとiD!おうちdeたまごステーション+ 錆びたネジ開封できず

たまごっちのネジ外しという依頼でした。

たまごっちをよく知らずに修理をしている身で恐縮ではあるのですが、このたまごっちもいつものたまごっちと同様と思い込んで受け取り拝見してびっくり!

でかい!

でかいです。

このでかさは、鶏卵ではなくダチョウの卵サイズです。

いつのもたまごっちをSSサイズとすると、3XLサイズくらいかなと思われます。

で、錆びたネジも大きいサイズのネジでした。M2.6のネジサイズです。

錆びたネジ

電池ボックスのネジが取れないとのことですが、これは明らかに錆びたネジの頭です。

しかもネジ開けの際にこじったので、ネジの頭半分が既に吹っ飛んでなくなっていました。

一応ネジの錆を除去はしてみましたが、そもそも頭が半分ないので、どうしようもないです。

こじってみた

何かできるかもしれないと手持ちの工具で少しこじってみたのですが、やはりどうしようもない状態でした。

こまった、、。

┐( ̄へ ̄)┌」

と裏蓋を見てみるとこのたまごっちは、電池ボックスの蓋を開けなくても裏のカバーは外せるようになっています。

きらーん。✧(✪д✪)✧

ネジ位置

早速ですが、裏カバーを外し何かできる策がないか模索します。

ケーブル類

導線で電池ボックスと圧電素子が基板に接続されております。

外して分離します。

分離

これで作業性が格段に向上します。

ネット位置

(・_・D フムフム

錆びたネジは、このネットにねじ込んであるのでしょうね。

錆びたネジは、このナットと腐食で一体化してしまって、もうびくともしないようです。

ならば、ネジの残った頭は、ルーターで削り取り、残存のネジは、このナットをラジペンで摘まみ引っこ抜けばよいかもしれません。

で、新しいM2.6のネジとナットを仕込むことができそうです。

この策で行きます!

研摩

ネジの頭は、ルーターで辛抱強く、コツコツと蓋穴の周辺を気付付けないように削ります。

格闘すること1時間半。

蓋が開きました。

液漏れ
液漏れ電池

腐食の原因は、当初は不明であったのですが、乾電池からの液漏れで近くにあったネジが錆びてしまったようです。

さらに、蓋のネジ頭の穴受けが既にひび割れておりました。

ネジ受け割れ

依頼者様には、この作業で破損するリスクがある旨を事前に説明し、その過程で修理不可能になる自体もあり得ますという承諾は頂いておりましたが、ネジ受の破損で修理が難しくなりました。

このネジ受けは、接着なんぞではネジ締めの強度には堪ええないです。

接着しても直ぐまた割れてしまいます。

次に残存のネジも除去できないか確認します。

ナット側

ナット側は、六角形のナット形状が見えたのですが、実は金属のナットはもっと奥に仕込まれており、ラジオペンチで摘まむことができません。

しかも、ルーターで削ることも現実的ではないです。

電池ボックスの蓋は、ジャンク品から別の蓋に交換するか、3Dプリンターやプラリペアで造型でもできればですが、以上の2点の状況と工数費用試算から依頼者様と相談した結果、今回は現状のままで修理不可能とすることになりました。

一方、本体側は無事に稼働するかどうかを確認します。

外部電源稼働

安定化電源から電源を供給すると、無事起動しました。

ということで、電池ボックスの蓋のネジの除去は断念し蓋は別途マスキングテープで固定するなどしていただき遊んでもらうようにしてもらいました。

研摩

残ったネジ部は綺麗に研摩しておき、気休め程度ですが割れたネジ受けは瞬間系の接着剤で固定をしておきます。

外した導線を再半田して今度は乾電池で稼働テストします。

問題なさそうですね。

今回は、腐食したネジの除去に挑戦をしましたが、ネジとナットが腐食で一体化しており、ネジを回すという手段での開封ができませんでした。

代わりに稼働できるように再度電池ボックスの蓋が閉まるようにして返却しました。