すみっコぐらしパソコン マウスケーブル交換

マウスケーブルの断線でマウスの操作ができないとのことです。

すみっコぐらしパソコンではあるあるで、マウス筐体と本体筐体との付け根で断線します。

分解しケーブル単体にて導通確認をします。

液晶回りの化粧シールは、ドライヤーで温めゆっくり周辺のみ剥がし隠しネジを外します。

化粧シールは、一旦剥がすとシワシワになりますので、依頼者に事前に了承をとっておきます。

ケーブルの接続位置と導線の色はメモととっておきます。

9本中、3本で断線しております。

やはり、取付の付け根の2か所で断線しておりました。

さて、今回は、ほぼポン付け交換できる径サイズで、しかもAWG28と芯線の太く芯線数も十分です。

ピッタリです。

動作確認

今更の気づきなのですが、このすみっコぐらしパソコンのマウスですが、赤色LEDとイメージセンサーで移動を検知するタイプのマウスなのですが、この赤色のLEDの反射率が低いとマウスの操作不良がでます。

恐らく、商品同封のマウスパッドは問題ないとは思うのですが、手持ちの100均一なんかのマウスパッドでは操作不良が出ます。

色の反射が一番よいコピー用紙を挟んで操作しました。

このような工作版も大丈夫でした。


たまごっち、パソコンどちらも以前のように遊べるようになっていました。

たまごっちは先にバンダイに修理を依頼したのですが、修理は行っていないため新品との交換になりますと言われ、それまでのデータがなくなってしまうのは可哀想だからとボタンが壊れたまま使わせていたのでデータもそのままで修理していただきすごく嬉しいです。

すみっコぐらしのパソコンはたまごっちの修理を依頼しようと決めてから他の修理例にほぼ同じ症状のものがあるのに気付き修理を依頼しました。こちらも以前と同じように遊べるようになり娘たちが大喜びしていました。画面のまわりのシールがしわしわになるかもしれないとのことでしたが全然わからないぐらいきれいなままでした。

どちらも到着してすぐ見積りしてくださり一週間もかからず手元に戻ってきて仕事の早さに驚きました。
迅速で丁寧な修理ありがとうございました。
また何かありましたらお願いします。

~依頼者のご感想より~

仮面ライダーギーツ DXヴィジョンドライバー修理

仮面ライダーギーツというヒーローの変身ベルトであろう、DXヴィジョンドライバーという変身ベルトの修理依頼がありました。

たぶん、この商品です。

全面電飾のカッコイイ変身ベルトです。

不具合は、付属のカードをスリットに通して効果音と光で反応するのですが、しばらく遊んでいるとカードを通していなくても反応してしまうそうです。

ここで、カードを検知するスイッチの接触不良を疑ったひとが多いかと思います。

自分もそうでした。

でも違いました。

ー_-;ざんねーん。

では、分解し不具合の症状の再現をしてみます。

電池ボックスの右側奥に基板があります。

本商品も過電流防止用のヒューズが電池ボックスの渡りに仕込まれていますね。

カードの検知は、スリットに稼働ツメが設置されておりカードを通すとツメが押し込まれ基板に実装されたマイクロスイッチも押下されるという仕組みです。

基板のボス穴の位置です。

ボス穴の裏面にマイクロスイッチが実装されており本体はこれになります。

依頼者様のお話では、2~3分の稼働で不具合は発現するということでしたが、なかなか発現しません。

すこぶる快適に動作します。

誤動作しない

動画の時点でも既に5分程稼働させた後で、すこぶる快調です。

おやおや、どうしょう。。。(˘•ω•˘)

再現しないなぁーと基板の抑えを装着してネジ止めしてみると、

なんとー!

再現しました。

誤動作

突発的にカード検知スイッチを操作しなくても検知の効果音と光ります。

そこで、検知スイッチを押してみると、その押下にも正常に反応します。

おっやー?

カードの検知スイッチは正常そうです。

検知スイッチ以外の回路経路で短絡が起きていそうです。

これは厄介な故障です。

カードの検知用のマイクロスイッチは、検知信号をHiにするように設計されております。

恐らくCOB内部のIC内部IO回路でプルダウンされていてマイクロスイッチが押下されるとHi側になり検知するというメカニズムです。

COBモールドの際から、マイクロスイッチに直に配線されており、経路中には他の回路はありません。

おー、IC内部の故障であれば、修理不可能になります。

今回の症状としては、誤動作が発現すると、しばらくその状態が続き、一旦電源を落とし時間をおくと正常になるそうです。

そこで、しばらくまた遊んでいると再発するといった具合です。

当医院に到着してから誤動作が発現しなかったのは、配送の時間などしばらく時間をおいた間隔が長かっただけかもしれません。

COBモールド内のワイヤーボンディングの近接などの不具合と予想されます。

電源を入れてICが温まると近接し誤動作が発現し、電源を落として時間をおくと元に戻るという温度に関係する症状です。

ICのIO回路故障であれば、修理不可能ですが、試しに端子を温めてみると何か挙動が変わるはずです。

この配線を通じて何か挙動が変わればと思い再半田をしてみたのですが、後から考えてみると、近接していたワイヤーボンディングが完全に短絡してしまうとか、とどめを刺していたかもと気づきました。( ̄b ̄)シー

また、電源の挙動も気になっていたので、給電の電位も計測しながら故障解析をすすめました。

依頼者は、マンガン乾電池を使用していたので、もしかすると一時的な給電電位の低下かもと心配しておりました。※しかも、乾電池の容量も減っていたので、、、。

かなりの消費電力です。

効果音を鳴らすとみるみるうちに給電位が低下します。

が!

誤動作しません。

しばらく遊んでいても、誤動作しません。

心配なので、二日間に分けて30分連続稼働させてみましたが、まったく誤動作しません。

動作確認

確証はありませんが、マイクロスイッチの再半田で不具合が解消の方向になったようです。

結果論ではありますが、永遠経過観察を続けるわけにもいきません。

誤動作が発現しなくなりましたので、ここで修理完了としました。


この度は、修理いただき誠にありがとうございます。

根本的な原因は不明とのことですが、先述の通り誤動作もなく快適に動作しております。

~依頼者のご感想より~

余談になりますが、前面パネルの電飾は、基板に実装されたLEDです。

マトリックス上のLEDやバックライトのLEDの制御を全て基板上の制御ICとLEDドライバーで制御しているのですが、ここまでの凝った電飾をするのであれば、恐らく次回からは液晶で画像を映し出したて操作はタッチパネルにした方がいいような気がします。

いっそ、これからの仮面ライダーのベルトは全て同一形状にして、インターネットからアプリをダウンロードしてインストールすると、いろんな仮面ライダーのベルトを楽しめるようになります。

このような商品の企画は如何でしょうかね!?

ベネッセ ステッピーペン 修理不可

地域のおもちゃ病院で外来診察した案件となります。

ベネッセのステッピーペンという、アンパンマンタッチペンでお馴染みのグリッドOn Putの製品です。

英語の教材となります。

うんともすんともということで、外来診療日に会場にお持ちいただいたのですが、なんと!当日、フツーに動いてしまいました。

まぁ、おもちゃ病院あるあるなので、驚きはしませんが、1,2分程、その場で遊んでもらったのですが、問題なかったのでそのまま返却することになりました。

実は、他のおもちゃ修理もあったので、その待ち時間の間、お子様がタッチペンで遊んでおられました。

そこで、ガシャーンとタッチペンを落下させてしまい、そのはずみでまったく絵柄に反応しなくなってしまいました。

起動時の動作はします。

持ち帰り診断することになりました。※いやな予感はしていましたが、、、。

アンパンマンタッチペンとそっくりですね。

Sonix製のICですね。

イメージセンサーと画像認識のチップセットが、恐らく共通で基板の推奨パターンも提供されているだろうから、自ずと似た基板になってしまうんでしょうね。

まず、16MHzのクリスタルが逝っていました。

これは、恐らく落下の衝撃で破損したのでしょう。

サクッと交換し発振を確認したのですが、依然絵柄の認識をしません。

結論からいうと、SonixのICチップが動作していません。

COB側のICは、起動時の動作はしているので、ある程度は稼働しているとしました。

赤外線LEDの制御信号も出ておらず、COB内の制御IC側との通信もしていません。

基板のシルクになるSCKとSDIOが起動時も起動後もLowのままです。

メインICとSonixは、起動時にハンドシェイクをして通信を確立させると思いますが、それがうんともすんともです。

実は、起動時の違和感もあったのですが、電源をONにしてから、起動時のメロディーが鳴りはじめるまで、しばらく沈黙があります。

たぶんですが、ハンドシェイクが成功すると、即メロディーを鳴らすシーケンスに移行するが、ハンドシェイクに失敗すると、規定時間の待ちがあるように感じました。

そのため、この違和感のある待ち時間はある意味、システムの起動に失敗したというサインなのかもしれません。

どちらのICが先に通信を開始するかが不明なのですが、これらSonix側が動作しておらず絵柄の認識ができないという症状です。

診療日、当日は無事稼働していたが、落下の衝撃でクリスタルが故障し、その遠因か落下の衝撃でSonixのICが故障したのかもしれません。

落下の衝撃による半田クラックなども懸念し部品の半田を一式溶かしなおしをしてみたのですが、変化なしでした。


ロックマンヘルメット 電池ボックス修理

カプコンのロックマンのヘルメットの修理依頼がありました。

装飾用LEDが点灯しなくなったそうです。

事前に状況をお聞きしており、単四用の電池ボックスの電極を紛失されてしまったそうで、その電極がないために導通せずLEDも点灯しないということのようです。

電池ボックスは、このトサカ!?の内部でした。

単四用の渡り電極の在庫があるのですが、サイズが合いません。

負極のバネと正極の凸の位置が電池ボックスの位置に合うように真ん中からカットして一部重ね半田付けして固定します。

24mmの電極に対し22mmでしたので、2mm程を重ねて半田付けします。

収まりも大丈夫ですね。

電池の収まりも問題ないですね。

淡いオレンジがかっこいいですね。

以上で修理完了です。

夢の子 ユメル 左手スイッチ修理

左手のスイッチが効かなく数年間そのまま保管されていたそうです。

この度、当医院の修理記事をご覧になり左手の依頼がありました。

左手が効かないと初期設定できないため起動できたとしても底から先に進めません。

ただ、到着してすぐの動作確認で不可思議が動作がありました。

本来であれば、電池を入れてリセット後に左右どちらかの手を握ると起動するはずです。

が!

うんともすんともなのです。

うんともすんとも

おかしいです。

依頼者の方は、保管後動作確認でも起動はするが左手以外の動作は問題ないともおっしゃっていたのですが、、、

あ”!

待てよ。

だって、左手で初期設定ができないのなら、その後の動作もしないはずだから、、、

左手以外の動作は問題ないと思って発送されたのかもしれません。。。

ううう、しかないので起動不良も含め診断をするしかないもと思いつつ、再度起動確認すると、なんと動き出しました。

右手の握ってもうんともすんともだったのですが、効かない左手も含め、その後手のスイッチを連打すると起動し初期設定になりました。

長期間の保管されたままのせいかスイッチの接触不良があったのかもしれません。

その後は、良好に起動するようになりました。

ではでは、左手の診断を開始します。

左手が効かない原因はすぐ分かりました。

導線が断線していますね。

しかも、プッシュスイッチも完全に導通不良を起こしています。

動作確認

無事左手で設定できるようになりました。

当初は、導線の断線が、本体内部側かもとも心配していたのですが手のスイッチ近傍でしたので、作業が簡易で済みました。

手のスイッチ以外には、おでこのマイクへの反応や横にしてお腹をトントンすると眠りました。

左手以外の機能は問題なさそうです。

因みに、本商品は初期バージョンらしく、両手を握ってのお歌モードは実装されていないそうです。※データバックアップ用のボタン電池があるバージョンは、どうも初期バージョンのようです。

ではでは、開いた左手を縫い合わせます。

できるだけ、綺麗になるように頑張ったのですが、ぬいぐるみの汚れの境目もあって縫い目もケバケバしてしまいました。

努力は認めていただき、ご了承いただきます。

以上で、修理完了です。


本日、元気になって帰ってきました!

もう何年もの間、反応していませんでしたので、本当に嬉しいです。

左手もキレイに縫っていただいていて、全く問題ありません。

修理をお願いして、本当によかったです。

心より感謝申し上げます。

~依頼者のご感想より~

小学館の図鑑NEO Pad DX タッチパネル割れ修理不可

小学館の図鑑NEO Pad DXのタッチパネル割れの修理依頼がありました。

小学館の図鑑NEO Pad DXの液晶は、5インチサイズです。

実は、以前USBの充電コネクタの破損の修理経験はあったのですが、液晶のサイズが何インチかは知りませんでした。

当医院で修理可能な割れたタッチパネルの交換は、4.3インチのみとなります。

サイズの目安としては、横サイズが、約10cmで縦が、5.5cmぐらいです。

これ以上大きいサイズですと、交換部品がありません。

実は、事前に確認のメールはしていたのですが、返答なきまま受け付けをしてしまったので、後の祭り状態になってしまいました。

液晶は、無事描画できているので、上層のタッチパネルが割れているだけになります。

割れた箇所に縦筋が出ています。

もちろんですが、タッチ操作に無反応です。

5インチ版のアンパンマン知育パッドは容量式のタッチパネルでしたが、小学館の図鑑NEO PadDXは、抵抗式でした。

さて、困りました。

手持ちは、4.3インチのタッチパネルしかりませんので修理可否を診断します。

まず、交換用のタッチパネルを入手できるにはできるのですが、そもそも液晶自体を無事外せるかがカギとなります。

調べてみると液晶のアルミ筐体が筐体に強固に両面テープで張り付いています。

マジカルスマートノートと似ています。

この貼り付けがとても厄介です。

温めながら剥がすしかないのですが、場合によっては液晶を破損してしまします。

なので、、、

まずは、液晶を筐体から剥がし無事剥がせ液晶ぼ描画に影響がないことを確認する必要があります。

もし、液晶を剥がす際に液晶を破損してしまった場合は、液晶も含めモジュール丸ごとを交換する必要があります。

これも厄介です。

以前、4.3インチの液晶を入手した際、視野角と発色の仕様が異なっており玩具には使えませんでした。

5インチの液晶でも同じような試行錯誤を繰り返すのは、とても大変でもちろんですが、繰り返し数種類の液晶を購入するための投資も必要です。

一方、実はフリマでも稼働する中古品があります。

可動する中古品であれば、張り付いた液晶を含め筐体丸ごと交換もできますが、それであれば、可動する中古品をそのまま使いますよね。

修理コストが高額になるジレンマです。

依頼者の方と相談をし今回の修理は断念されるということになりました。

ベネッセ Talking Q-rios 検知スイッチ修理

地域のおもちゃ病院の外来で担当したベネッセのトーキング キュリオスという教材の修理依頼がありました。

付属のカードを機材に挿入すると、それぞれのカードに対応したレッスンが受けられるという代物です。

不具合は、それぞれの対応したカードが正常に認識されないため、正常に遊べないということです。

付属のカードは、7枚でした。

この手の修理経験があれば、すぐピンとくると思いますが、カードに入っている切り込みが、本体のスリットにある検知スイッチをON/OFFします。

そのパターンで、挿入されたカードを認識しレッスンのプログラムを選択し実行するという商品です。

隙間から除くと、検知スイッチが4つあるのが分かります。

4つですので、2の4乗で16パターンを表現できます。

0000と1111を除いた14パターンとなり、付属の7枚のカードの裏表で 7枚 * 2 = 14 パターンとう設計思想ですね。

前置きは、この位にして、この手の検知スイッチは接触不良はすぐ起きます。

過去にも妖怪ウォッチのメダル検知スイッチで同様の事態に遭遇しています。

妖怪ウォッチの検知スイッチは、接点復活剤で劇的に復活しましたが、今回はどうでしょうか?

では、まず分解をします。

参りました。

基板が、筐体の軸を溶かし溶着されています。

軸を削り基板を抜くしかありません。

とここで基板のICに目が行きます。

おおお!

ノヴォトン製のマルチメディアICですね。

アンパンマン ことばずかんスーパーDXでも使用されているICです。

検知スイッチはこの4つです。

まずは小手先で接点復活剤を吹き込んでみますが、残念ながら復活しません。

何度コキコキしても改善しません。

では仕方ないので、他の方法を考えます。

一番良いのは、検知スイッチを新品に交換することですが、そんな運よく手持ちに同じ検知スイッチがあるわけありません。

また、インターネットで入手できるかも探しましたが、見つかりません。

ではではとスイッチを分解して接点を清掃しましょう。

スイッチ4つを取り外し抵抗値を確認しましたが、うち2つがまったくの不導通です。

かなりの腐食か何か起きています。

分解し接点を確認すると、ものすごい劣化グリスと黒変した酸化膜はありました。

4つのスイッチのうち、2つで完全に不導通だったので14パターンのうち、半分の7パターンが認識できなかったはずです。

まずは、内部の劣化しこびり付いたグリスをこそぎ落とし接点の酸化膜を研磨します。

さらにですが、恐らく材質はリン青銅で、バネ性も落ちており接点同士の押し込み量も低下しています。恐らくこれが主因かと推測されます。

若干バネ圧があがるようにまげまげしておきます。

検知スイッチ動作

無事改善しましたね。

これで全カードでまたレッスンを受けることができるようになりました。

ペンでタッチ ドリームおとずかん 電源タクトスイッチ交換

外来で勤務をしております、地域のおもちゃ病院で転院にて診断をしました。

アンパンマンのことばすかんのタッチペンであれば、スリープ解除ボタンの場所に電源ON/OFFのタクトスイッチが付いています。

このタクトスイッチが破損してしまいボタンが可動できず、電源のON/OFFもできなくなったということです。

ですが、一般的に入手できるタクトスイッチよりも一回り小さいサイズのタクトスイッチなのです。

画像、右上が基板に実装されていたタクトスイッチです。

表面実装のタクトスイッチで、入手性の良い、6mmサイズのタクトスイッチでは、基板のランド位置も合いませんが、それよりも筐体のボタンの高さも高く筐体内に収まりません。

手持ちの部品を物色していると、表面実装のタクトスイッチでノブを加工すると収まりそうなタクトスイッチがありました。

端子は、半田付けを工夫すれば問題ありません。

タクトスイッチの高さは低くなっておりシリコン製のノブの上を少しカットしてあげるだけで収まりました。

これでバッチリ筐体に収まり 無事スイッチのON/OFFの可動もできるようになりました。

テディベア チャイム オーケストラ 診断不可

テディベアが鉄琴をたたいて曲を演奏してくれるという商品です。

調べてみると、ハローキティバージョンもあるようです。

テディベアの両腕で各対応する音階の鉄琴をマイコン制御でたたくという仕組みのようです。

数曲収められており乾電池で稼働します。

商品の前面にはアナログ時計も仕込まれてあり、まったく別の電源系統で単五乾電池です。

透明カバー内に収められております。

左下に制御ボタンがあり、デジタル時計もあったタイマー設定もできるようです。

不具合動画

ほぼほぼ動いていません。

ピクピクしてはいるので、何かしらの反応はありそうです。

テディベアの腕は、おそらく電磁石を曲の音階に沿ってON/OFFするのでしょう。

また、OFFの間は、内部の引きバネで腕が上がっていないといけないと思うのですが、この引きバネもオカシイですね。

依頼を受けた際に、この手の商品は分解が困難がことが多く、接着や溶着の場合は切り開くなどが必要です。

特に今回は、テディベアの内部に仕込まれた機構の不具合なので場合によってはテディベアを分解する必要がありそうです。

では、本体を分解し確認します。

前面のアナログ時計は引っ張ると抜けます。

単五の乾電池を入れてもうんともすんともです。

分解するには、前面の透明カバーを外し時計の針を抜く必要があります。

カバーを割らずに外し針を抜いたところでやっとスタートに立てます。

ですが、現時点はチャイムオーケストラの本体側の修理可否がまだ不明なので先に本体側を診断します。

本体底面には、既存のネジ穴があるのですが、そのネジだけでは開きません。

おや!?(˘•ω•˘)

こういう時は、支柱を疑います。

ビンゴです。

ゴム栓の奥にさらにネジがあります。

デジタル時計のコントロールパネル用の基板とテディベアが付いた基板の2枚構成で、フラットケーブルで接続されています。

デジタル時計基板にマイコンが実装されており、テディベア基板側には、電磁石のドライバー回路がありそうです。

そう、ありそうです。

というのも、テディベア本体内の回路に通じるリードの足が恐らく黄色枠の3端子です。

真ん中がGNDなので、両側の2端子が、右手と左手のON/OFFでしょう。

が!

テディベアを固定しているネジを外しても抜けないのです。

拡大鏡で覗くと基板の筐体の間に接着剤が塗布されていそうです。

おやおや(˘•ω•˘)

困ったな~。

半田を溶かし吸い取ってもはぶん、テディベアは外せないですね。

接着剤のところに切り込みを入れて強引に剥がす必要があります。

たぶん、テディベアが、頻繁にコンコン鉄琴をたたくので、その振動で半田クラックが発生するのを嫌がったのでしょうが、今回のような分解が一気に困難になります。

ここで、依頼者に物理的に剥がすという作業があるので基板割れなどのリスクがある旨お伝えしました。

また、基板が剥がせたとしても今度はテディベア内部を診断するためにやはり切り開くなど必要があるかもしれません。

と、いろいろハードルがある旨をお伝えしたところ、ここまでの診断で断念されるとのこでした。

やはり、切り開くなどでバラバラになっても修理不可能の場合は、置物をしても飾れないという事態もあり得ます。

ということで、商品前面のアナログ時計もそのままとなりました。


こえマネわんちゃん メンテナンス

こえマネわんちゃんの修理依頼がありました。

乾電池を交換してもうんともすんともということでした。

ですが、当医院に届いた状態で起動確認をすると、

なんと!

問題なく動いてしまいました。

( ̄▽ ̄;

まぁ、おもちゃ修理あるあるなのですが、輸送中の振動なのかどうか分かりませんが、動いてしまうんですよね。

こえマネわんちゃんの場合は、電源スライドスイッチの接触不良かギアボックスのモーターのブラシグリスの劣化による導通不良などもありますが、どれも動いてしまうともう分かりません。

依頼者の方に相談の上、メンテナンスを実施するということになりました。

電池ボックスの電極端子もきれいです。

では、底面の結束バンドをカットし内部を診断します。

これといった断線などももちろんですが、見つかりません。

復帰型のポリスイッチが使われていますね。

おや!?

ピニオンギアが割れています。

無事稼働はしますので、摩擦は残っていたのでしょう。

電源のスライドスイッチの接触不良もあるあるなので、今回は新品に交換します。

ちょっとノブを長めにしたので、ON/OFFがし易くなると思います。

次にモーターをメンテナンスします。

ブラシきれいですね。

通常使いレベルの焦げはありますが、焦げたグリスで真っ黒でブラシも削れて穴が空いているようなレベルではありません。

コミテータもブラシの摩耗筋がありますが、全然問題ないレベルです。

田宮のグリスを塗布しておきます。

以上にてメンテナンス完了です。


ご丁寧な対応で、こちらに頼んで良かったと思いました。

娘もとても喜んでくれました。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~