2021.7.8 バラ農薬 噴霧器

今回のスタッフブログは、バラ用の農薬とその噴霧器についてです。

ドクターの自己紹介にも記載しておりますが、バラを育てるが得意です。自宅の庭に多くのバラがあり、毎年ですが、病害虫対策を行っており、その効果も出ておりますので、今回は、そのご紹介となります。

黒星病
うどんこ病

まず、画像にもあるように、バラを育てたご経験のある方なら、ご存知の黒星病とうどんこ病についてです。

どちらの病気もカビが原因で主に葉に広がり光合成を阻害するためバラの育成を阻害します。

以前は、ダコニールという殺菌剤とスミチオンという殺虫剤のみで年を通して噴霧していたのですが、ある時から効果が薄れていることに気づきました。

 

まぁまぁこれはこれで効果はあるのですが、黒星病なんかは一度広がってしまうと治療薬でも止めることが難しいため予防の段階でなんとか食い止めることが非常に重要です。

自分の経験から、一度広がってしまった病気を治療できた経験は、皆無に等しいです。因みにですが、予防と治療の違いは以下とします。

  • 予防・・・その言葉の通り、病気の発症前に予防するために噴霧することを意味します。
  • 治療・・・一度発症した菌の進行を止める。発症した葉を元にはできません。葉内の進行を止めるだけです。

さて、ダコニールは、有名な殺菌剤でスミチオンも有名な殺虫剤です。主な目的は以下です。

  • ダコニール・・・黒星病とうどんこ病の予防
  • スミチオン・・・アブラムシ、コガネムシの殺虫

ネットの時代でいろいろ調べてみると、やはりというか、人間の抗生物質と同じで、使い続けることで、菌に耐性ができてしまうため反復での使用は効果が薄れてしまいます。また、元々年間で使用できる回数も説明書に記載されておりますので、年を通じ計画的に散布する必要もあります。特に梅雨時期などの天候も考慮して。

そこで検討したのが、以下のローテーションです。

ローテーション表

※こんなに農薬を用意できないという方も居られるかもしれません。そんなにコストをかけてまでするモチベーションもないという方は、ここで読み終えてください。

それぞれの系統別に農薬を用意し基本2週間間隔で噴霧します。北国なので、実際の噴霧開始は、5月のGW明けぐらいからになり、冬支度の雪囲いの準備の始まる11月頭には終了という6か月(半年)期間の計画になります。

6か月 = 4週 × 6か月 = 24週

24週 ÷ 2週 = 12回の噴霧という感じですが、梅雨時期の降雨前は重点的に噴霧したり、病気が発症した際も二日~三日に一度で治療薬を噴霧しますので、そこは臨機応変に対応します。

既に、この計画で2年程遂行しており、薬害などの大きなトラブルもないため今回ご紹介をしました。


さて、次に噴霧についてです。

バラを植えている庭敷地が広いため、噴霧面積も半端ないです。以前は、手動の圧縮式の噴霧器を使っていたのですが、疲れるし小さいしで、10年程前に電動充電背負い式の噴霧器を準備しました。その名も、霧若丸。( ,,`・ω・´)ンンン?

工進製 の噴霧器ですが、既に生産終了しております。

背負い式で17Lも入り、農薬希釈用の計量カップが、希釈用のメモリもついているので、計算せずに希釈でき、とても便利でした。

ですが、現在の製品は充電式ではなく乾電池式が主流のようです。

なんか、分かる気がします。10年前に17L用の背負い充電式の噴霧器を購入しましたが、昨年ぐらいから充電池が寿命を迎え持たなくなってきておりました。翌日の噴霧のために前日に充電しておいても翌日には空になってしまいます。なので、使用直前に充電しておかないといけないという、何とも使いづらい状態が続いておりました。

ニッカド電池

12Vのニッカド電池なのですが、既に交換の充電池もなく、買い替えの必要もありました。ネットで調べてみると、詰め替えサービスを行っている業者さんもあるんですが、非常に高額になります。このような事態でもあるので、恐らく電源を乾電池式にしたのだと思います。

では、うちの霧若丸はどうしたもんかと悩んだ末に電源を改造することにしました。

マキタ製の電動工具用のリチウムイオンバッテリー 18Vがあるので、このバッテリーを降圧し霧若丸に使用するという手筈です。
充電したことがある方は、既にお分かりになかと思いますが、充電アダプターを本体に接続し噴霧器の電源を入れるとモーターが回ります。
充電時の電源は、ニッカド電池向けの充電源と噴霧側にも供給されていました。なので、外部の充電用のコネクターに外部から電源を供給しても通常動作時と同じように動作するのです。

ということで、本体内部の12Vのニッカドバッテリーを取り外しますが、充電時用のヒューズも不要になるので一緒に外してしまいます。降圧には、以下のアダプターを使用し、元々の充電器のケーブルのコネクター口とバッテリーとは手作成のケーブルで接続します。

バッテリーは、腰に巻いたベルトに引っ掛けケーブルでつなぎ作業できます。

ここで注意ですが、降圧後の電流が、元々のニッカド電池の電流より低いため噴霧の水圧が多少低くなります。

今回は、ばらの農薬と噴霧器についてのご紹介でした。