人工知能だなんて

工学系の教養と専門の研究も経ております。

巷で騒がれている人工知能というキーワードに違和感しかない。

乱暴な言い方をすると、インターネットに転がっている回答と思われる内容の多数決をを取り、それらしい回答を無責任に回答をするというイメージだ。

そうなのだ、無責任に回答しているのだ。

官公庁でも自分の業務を軽減するために、ChatGPTを導入するという何ともいいかげんな判断をしているが、言ってしまえばインターネットからそれらしいテンプレートとか文言をコピペしているといっていいと思っている。

こちらの記事を参照してみてほしい。

ただのプログラムをAIと呼ぶ現象

こちらにはさらに詳しく説明がある

何でも「人工知能」と呼ばれてしまうその理由–AIブームの功罪

理工学系の教養を修めておられれば、ニューラルネットワークやニューラルコンピューティングに関する知識を得ることができる。

私は90年代に研究室でこの手の研究論文を読んだり自身の研究に導入できないかなど色々研究材料として検討をしていた。

人工知能には『自我を持ち学習をもって自身を更新していかなければならない』と思っている。

参考にした研究論文に、プログラムであったとしても、学習によって自身のプログラムを改変しないければ、最低限の人工知能とは言えないと研究者が論じていた。

そうなのだ。

この前提知識を知らないと、巷の人工知能 A.I = Artificial Intelligenceが、あたかも人工知能であるかのような言い回しになっている。

違和感しかない。

単なるインターネット上にある情報を検索しそれらしい回答を適当に回答しているに過ぎない。では、インターネットにはない、まったく新しい疑問を投げかけてみるとどうなるのか興味ぶかい。

学習データがヘボいと回答もへぼい。

以前、ニューラルチップの開発のため、学会に出席していた。錚々たる顔ぶれでした。

Google, NVIDIA, マイクロソフト、IBM, 中国科学院, トヨタ、ドコモ etc…

※IBMのは当時はワトソンとか呼ばれてましたね。

当時の最先端の研究を知る良い機会でした。

深層学習(ディープラーニング)にためのとんでもない数の中間層、学習用のビッグデータの収集、学習時間など現状での限界。

ニューロチップとしてスタンアロンで機能するためという前提でしたが、まだまだ不可能でした。

インターネットには常時接続していなければならず、半導体として成立するには不可能でシステムとして実装するという感じです。

ただ、巷のニュースでは、この現状も知る由もなく、人工知能という言葉が違う意味で飛び交い誤用もされている。

ターミネーターのような人造ロボットが、自我を持つようなことはまだまだ未来の先の先。

だって、単なるインターネットにつながったプログラムです。

今までパソコンで検索が得意な人がおおよそ正解らしい答えをそれらしくいうだけと同じ。

人であれば、分からないものは分からないというし、人の道にそれた回答はしないと信じておりますが、単なるインターネットにつながったプログラムは、そんなのお構いなしです。

ニュースで安全性について懸念しているという。

ただ、よく聞く過去の判例に従えばなどのような、過去の情報を重要視するような場面では、人間よりも多くの情報をデータベースでもっているので、人事を超えたことができることも想像できます。

そういった場面では、有用性があると思いますが、人工知能と呼ばずにデータベースプログラムと呼んでもらいたい。