トーキングウッディ バネ折れ修理

トーキングウッディ

地域の外来勤務しているおもちゃ病院でのヘルプ対応となります。

ウッディ修理は、お馴染みになった感じですね。

既に前任のドクターよりバネ折れの症状が出ている旨は伺っていたので、過去の修理事例にもあるように折れたバネを除去し残ったバネで新規に折れたバネ部分を再構築します。

さて、内部を拝見します。

負極断線

おや?電池ボックスの負極も取れていますね。恐らく、前任ドクターの作業中に取れてしまったのでしょう。半田しておきます。

電池ボックスの電極途中にヒューズも仕込まれております。

本体モジュールをぬいぐるみから取り出すために背中の輪を外しますが、瞬間接着剤で紐が固定されております。

今まで修理したウッディは、だいたい輪に直接結びつけられていたのですが、今回のウッディは、紐が発声モジュールの中に引き込まれないように手前で一回、固結びされここも瞬間接着剤で固定されています。

今まで作業時は、紐が引き込まれないようにピンセットで挟んでいたのですが、この方がとても便利です。今後は、このように少し手前で一回、固結びしておこうと思います。

バネの状況を確認します。

折れたバネ

真っ二つに折れていました。いつものように残ったバネ部分で破損部分を再建します。

再建

こんな感じでいいでしょう。早速取り付けます。

以前は、紐が引き込まれないようにピンセットで固定しながら巻いていたのですが、まず、固結びしている紐が止まるまでボビンに紐を巻きます。

巻方向には注意してください。

次にボビンが緩まないように指で固定しながら再建したバネをネジ止めします。かなり作業性が向上します。

さて、以下の動画のように紐を引くたびにこのバネにが、いろいろな力がかかり、やはりその内、金属疲労で折れるのは、時間の問題で必然的と思われます。

また、今回は、電池ボックスの負極も再半田したので、ついでに電源スイッチの配線回路も調べておきました。

2極3投式のスライドスイッチが使われており、OFF時は、コンデンサーを300Ωでディスチャージしており、日本語と英語の切り替えには、MODE信号をVDDにPull up接続するようになっておりました。

電源スイッチ

スイッチの詳しい用語は、こちらが参考になります。

問題なさそうですね。