電動 くるっぴー ジャンボ JAL モーター修理

くるっぴー

電動 くるっぴー ジャンボ JALモーター修理

久しぶりの投稿となります。といってもサボっていたといわけではなく、大口の修理依頼を約ひと月に渡り集中作業をしておりました。全6件の修理依頼をひとつづつご紹介していきます。まずは、丸彰製 くるっぴージャンボ JALの飛行機からです。

このおもちゃは、前進と垂直方向にタイヤが底に一つ付いていています。常時横方向に回転しており前進方向に向かって右の方向に回転しています。そのタイヤが若干底面から浮いており、通常の走行では空回りをしています。テーブルなどで走行して遊ぶ際、テーブルの角まできて落下しそうになると前輪がテーブル角からはみ出ると同時に先の浮いていた横方向のタイヤが接地して右にくるっと回るってすんぽうです。

久しぶりに遊ぼうということで動かしてみたら動かないというのことです。

液漏れのよる電池ボックスの接触不良か、モーター内のグリスの固着によってブラシとコミテータ間に導通が取れなくなる事象が多いです。

※以前、他のドクターさんと会話した際、規定以上の高い電圧を一時的に掛けると復活するということおっしゃっておられました。リード線も外さずかけるには、回路故障の原因にもなり兼ねないので、当医院では分解し調査します。

内部
ピニオンギアの割れ

早速ですが、ピニオンギアの割れを発見!ですが、主因ではありません。モーターが回っている場合は、スリップをしますが、今回は、そのモーターすら回っていないです。

内部

目視では、うんともすんともな原因は分かりません。次に肝心のモーターを確認します。

グリス

グリスの固化でブラシへの導通が取れていないためでした。綺麗に除去お掃除をして、コミテーターの黒ずんだ溝もきれいに表面研磨しておきます。最後にモーター用のグリスを付加し復活しました。

モリブデングリス

昨日、退院してきた6個のおもちゃたちと無事に再会を果たすことができました。 新幹線、蒸気機関車、飛行機は、静態保存から復活を遂げた様に見違えり、 鳥の置物は、まるで魔法がかかった様にこれまで以上に 軽やかにさえずってくれるようになりました。 黒いSLと緑の新幹線、鳥の置物は特に思い出が強く大手術だった様で、 確かな技術で治療を行ってくださった滝下名医には感謝の気持ちでいっぱいです。 入院が長期に渡ってしまい、他の患者様をお待たせする形になってしまいすみません 。 また、初診時に当方が全盲視覚障がい者である旨をお話したところ、 カルテや部品代などの詳細を、本来は紙面で提示するところ、 読みやすいようにとテキストデータとしてメールに添付してお知らせしてくださった 先生のご配慮に大変感銘を受けました。 お忙しい中、終始とても丁寧に治療経過なども共有してくださり、 本当に本当にありがとうございました。 滝下名医に再び命を吹き込んでいただいたおもちゃたちを、 これからも大切にして遊んでいこうと思います。 コロナなどで大変な時期ですが、どうかこれからもお身体をご慈愛くださり、 ご活躍されることをお祈りいたします。

~ご依頼者様のご感想より~