アンパンマン おしゃべりせいかつずかん タッチペン 電源スイッチ交換

アンパンマン おしゃべりせいかつずかん タッチペン 電源スイッチ交換

電源が入らなくなり、新品の電池に交換しても直らなかったとのことで修理のご依頼がありました。同種にタッチペンは、以前にも修理をおこなっており同様の症状です。早速、分解して調べてみます。

電源スイッチ

原因も直ぐ判明し、以前の症例と同じ電源スイッチの接触不良でした。この電源スイッチは、接点回復剤で一時的に導通接触を回復できても直ぐまた接触不良を起こすことを過去に経験しているので、スイッチの交換を行います。

取り外し

4極のスイッチなので、半田を広範囲に溶かし一気に抜き取らないとうまく取れません。

取り付け

無事取り付けも完了し簡易起動で無事起動音声も確認できました。

実は、絵柄のタッチ時の動作確認用にご依頼者様から絵本の送付がなかったため、イメージ認識回路の不具合ができません。念のため、送付案内の備品一覧にも掲載をしておりますので、これからご依頼を検討されて居られる方は、お忘れなく。

では、今回はどこまで作業を実施するかですが、イメージセンサー部の赤外線が無事照射されているまでを確認し、後は返送後に実際の絵本で絵柄認識の動作確認をしてもらうことにしました。

もし何らかの不具合があった場合は、今度は、絵本も一緒に含めて再送という段取りとしました。

赤外線照射

実際は、点滅して模様をカメラ越しに以下の動画ように確認できます。

以上で、修理作業は完了です。


今回依頼させて頂くまでは子どもはペンが使えないことを残念がり、本自体もあまり使わなくなってしまってました。

ですがペンが治ったことがわかると、とたも喜びずっとタッチペンで遊んでいます。

「お医者さんが治してくれたの?」と聞かれ「そうだよ」と伝えるとペンに向かって「良かったねぇ」と言っていました。

この度は迅速かつ丁寧な対応本当に感謝します。

子どもを笑顔にしてくれてありがとうございました。

~ご依頼者様のご感想より~

たまごっち 押しボタン交換

たまごっち 押しボタン交換

過去の修理事案でも時々ある押しボタンの反応が悪い件です。押しボタンの反応が悪い原因は、基板との接触端点が汚れていたり、シリコンゴム製のボタン側に塗布されている導電塗料が剥がれたり、導通不良などです。同じような不具合は、赤外線リモコンの押しボタンの反応悪化と似ています。

金メッキパターン
押しボタン塗料

目視レベルでは明らかな問題はなさそうですが、アルコール洗浄と接点復活剤を吹いて動作確認をしましたが、多少の反応の改善はありましたが、完全な回復はしませんでした。

さて、基板側の金メッキされたパターンは問題なかろうかっら、このような場合は、以前の記事のようにボタン側の導電塗料にアルミ箔をはり回復をはかります。

ですが、実は今回のたまごっちですが、2017年発売の復刻版というたまごっちで、裏蓋のネジの頭がつぶれないように改良されており、シリコンボタンも材質が変わったようで、両面テープが貼れない素材になっております。

困りました、アルミ箔を貼れないです。そこで、そういえば、前に仕入れていた、たまごっちが、あったけなということで、そのたまごっちのボタンに交換を試みました。色味がかなり違いますが、接触が改善できました。やはり、ボタン側の塗装に問題があったようです。

実は、修理作業後に、問題のあった押しボタンですが、両面テープでアルミ箔を貼りつけることができなかったため、アルミ箔を接着し元のたまごっちで動作を確認してみました。

アルミ箔を貼りつけても接触が改善しません。どうも押しボタンのストロークが足りなく、強く爪で押し込まなければ反応しません。詳しい原因は、不明ですが、どうも導電塗料の劣化以外にもボタンに何らかの問題があったようです。接点の洗浄などで接触が回復できなかった場合、アルミ箔での回復手順に変更はありませんが、ボタン自体に何らかも問題があった場合は、やはり交換以外に修理はできそうありません。何か他の良い策を検討しないけいけないので、今後の宿題にしたいと思います。因みに、導電塗装を再度行うことは、コスト面からかなり厳しい方法となります。


凄い!凄いです!

こんなに完治した状態で返ってくるなんて感激しました!

おもちゃ修理について色々調べた所おもちゃ病院というのを知りました。他の病院は毎月決まった曜日に出向かないといけないそうで宅配で対応してくれるこちらに連絡したところお忙しい中にも関わらずすぐに修理依頼を受けてもらう事が出来ました。

実績を一覧で載せているのもとても分かりやすくて安心して預けることが出来ました。 ボタン反応が悪くて今回修理してもダメであれば諦めようと思っていたのですが お任せして良かったです。

ボタンを交換したので色が変わりましたが、他に無いオリジナルモデルになったので今後一層大切に出来ます。 ストレス無くスムーズに操作出来てます。

本当に本当にありがとうございました。お世話になりました。

~ご依頼者様のご感想より~

カードキャプチャーさくら 封印の杖 1998年版 振動センサー修理

カードキャプチャーさくら 封印の杖 1998年版 振動センサー修理

封印の杖

前回、2004年式の封印の杖に引き続き、今回は、1998年版の封印の杖の修理のご依頼です。ご自身かもしくは、他のおもちゃ病院かは不明ですが、一度開封をされ電池ボックスの導線に液漏れによる腐食があり、導線を交換されたそうです。しかし、導線を交換しても動作が元にもどることもなくということで、前回に引き続き修理のご依頼を受けました。

1998年版と2004年版で何が違うかですが、たぶん詳しい人は、本体の細かい箇所の違いも分かるんでしょうが、自分には、杖を振った際の発生する音声が、1998年版は、『レリーズ!』という1パターンだったのが、2004年は、数パターンに増えていることしか分かりませんでした。さてさて、前置きはこのぐらいにして修理に取り掛かります。

開封

2004年版同様に開封は、頭部のお目目の下にある隠しネジを開けなければなりません。そのため、何回もこじって開け閉めしていると、ツメが折れてしまいます。

ツメ折れ

一度はめ込むと外せないようになっているため、こじるとを容易にツメが折れます。今回の修理も既に全員者の作業でツメが折れてしまっていたのですが、はめ込む際にツメが折れていると、杖を振った際にカバーが取れてしまうかもしれないので、両面テープで故障しました。接着という方法も考えましたが、くっつけてしまうと、次回開けることができなくなるためやめました。

まず、直ぐ原因のひとつが判明しました。

負極線の断線

画像の通りですが、腐食の導線を交換して再度本体をはめ込む際にネジ穴に導線を噛ませてしまっていたままネジを絞めてしまったため、断線したようです。導通はしていましたが、他にもまだ腐食箇所があったので、導線の交換と端子の研摩をしておきました。

腐食

さて、断線を修理しても、まだ電源投入と振動をさせても発声しません。もちろんですが、制御基板端までしっかり電源が印加されていることは確認済みとなります。

次に前回、2004年版も振動センサーが故障していたので、その線を疑います。

振動センサー

画像中央の小さい基板が、振動センサーが付いている基板で、ハンディテスターでの導通チェックでも、指導による反応がなく、解放のままという不良モードでした。試しに、導線で短絡してみると、正常に発声しだしました。ということで、故障の原因の二つ目である、振動センサーの故障が分かりました。

先の2004年版は、振動センサーが、ノーマリオープンで起動しないと、COB内の制御ICが起動しないという罠にはまりましたが、今回は、ノーマリオープンでもクローズでも端子間に開閉もしくは閉開という動きがあると動作することが分かりました。まぁ、どちらでもよかったのかもしれませんが、ノーマリオープンの振動センサーに交換します。

二階建て

故障しているセンサーを外してもいいのですが、オープン故障ですので、そのまま後付けでセンサーを取り付けても支障がないと踏み、二階建てで半田付けしておきました。以上にて、組み立てして修理完了です。


この度は修理していただきありがとうございます。大切に致します。 本当にありがとうございました!

~ご依頼者様のご感想より~

バズ・ライト・イヤー 断線修理

バズ・ライト・イヤー 断線修理

2歳のお子様が、動かないことで悲しんで居られるとのことで修理のご依頼がありました。

症状は、電池を入れ替えて電源を入れても動作しないとのことです。また、電池ボックスの裏蓋の止めネジも紛失して居られるとのことです。

ネジの紛失

このバズライトイヤーは、胸と腕に数個押しボタンがあるのですが、メカニカル的に背中の翼を広げるボタンがひとつと、その横に押すたびに発声するセリフの変わるボタンが3つあるのですが、この3つは連結されていて3つまとめて一つのボタンとして機能します。最後に、腕のボタンは、レーザーの疑似音となります。

電源スイッチには、OFFの両側に日本語と英語が切り替えれるようになっています。

電源負極断線

動かない原因は、電池ボックスの負極線が取れてしまっていました。再半田をしておきます。

再半田

また、裏蓋のネジは、M2.6のネジを取り付けておきます。

ぴったり

以上で、修理は完了です。


たんぽぽのぽぽちゃん 眼球修理

たんぽぽのぽぽちゃん 眼球修理

People社のたんぽぽのぽぽちゃんという人形の眼球が動かなくなってしまったということで修理のご依頼を受けました。

当医院の修理実績からもそうなのですが、お人形の修理実績が少なく、このぽぽちゃんの眼球の故障に関する情報集めから開始しました。

寝た状態

やはり右目の開閉に何か出ています。

起きた状態
横になった状態

ネットで検索してみると、この眼球は、頭部に眼球のモジュールが埋め込まれているようで、押し出して取り外せるようです。また、開閉も眼球の球体に軸があり、眼球の形状でおもりが付いて重力の方向へその軸を回転軸として眼球が動き、瞼の開閉を再現しているようでした。

早速ですが、恐る恐る眼球と取り出してみます。※初めてなので、何か取り返しのつかないことが起きないかドキドキしながら作業します。

分解
眼球

眼球の回転軸も折れておらず、単にごみが内部の回転軸に侵入しており動作の妨げになっておりました。お掃除と行い、軸にはシリコングリスを吹いておきました。

無事、元に戻し修理完了です。


お忙しい中をこんなに早く治療していただきましてありがとうございます。 なんだかぽぽちゃんじしんも喜んでいるように見えました。 本当にありがとうございました。

~ご依頼者様のご感想より~

恐竜のラジコン

恐竜のラジコン

恐竜ラジコンの修理依頼です。電池を入れ替えても動作しないとのことです。自粛期間につきお子様のために急患対応させていただきました。

赤外線よる操作となります。到着後動作確認をしましたが、やはりうんともすんともしません。本体側ですが、腹部に電源用のスライドスイッチがあるのですが、どちらがONで、どちらがOFFの明記もなく困っていましたが、どちらにしても動作しませんので、何か起きてはいそうです。

さて、赤外線の送信機ですが、赤外線がまずは、送出されているか確認したところ、まったく出ておらずで調べたところ、電源スイッチの接触不良とタクトスイッチの接触不良がありました。

電源SW

送信機の電源スイッチは、目視確認でも状態がそれほど悪くなく接触不良の程度が悪くなく接点回復剤ですんなり接触が回復しました。

タクトスイッチ

次にタクトスイッチですが、結構やっかいでした。手持ちのスイッチは、通販なんかで容易に入手できるタイプなのですが、高さが、5mmで送信機に使われているスイッチの高さは、4mm程です。

最初、高さを気にせず交換し蓋としめたところ、タクトスイッチが押せません。というか、おしっぱなしになっていました。

そうです。タクトスイッチの高さが高いため、ふたを閉めるとスイッチが押されたままになってしまいます。

タクトスイッチ

左上が、元々ついていたタクトスイッチで、右上が交換する手持ちのスイッチです。高さが合わないので、右下のように底面を削り高さを合わせました。

さて、送信機の修理が終わったところで、本体が反応するか確認したところ、やはりうんともすんともです。本体側にも何か不具合が出ているものとして開封します。ここで、問題が出てきました。

首の付け根

首の付け根と本体ですが、頭部は、ゴム質のカバーで生成されており、プラスチックの本体に接着されています。開封には、これを剥がさないといけなさそうなんですが、過去の経験でこのゴム質の接着を元に戻せるか不安がありました。詳しい材質が分からないと手持ちの接着剤でくっつかないんですよね。

さてさて、どうしようといろいろいじっていましたら、運よく頭部を外さなくても本体内部はチェックできそうでした。早速、電源スイッチや配線をチェックしたのですが、これといった不具合はなさそうです。ついでにギアボックス内もチェックしました。

ギアボックス

これといった不具合もなく途方に暮れていたら、なんと正常に動きだしてしまいました。本体側の電源スイッチも念のため接触回復させたり、ギアボックスを分解していたりしたので、何かの拍子に不具合要素が除去できたのだと自己解決しました。恐らくですが、しばらく保管していたモーターが固着していて、ギアボックスを分解した際に指でこじったはずみで回りだしたのかもしれません。

まぁ、どちらにしても確たる要因が不明なので、数日動作確認を行い問題なかったので、修理完了としました。


マミートーク 修理

マミートーク

マミートーク 修理

今回は、マミートーク 3本の転院受け入れからの修理となります。

マミートークの多い不具合原因に、リチウムイオン充電池の過放電による使用不能があります。リチウムイオン充電池は、取り扱いにとても注意が必要なため、本来であればメーカー様以外での修理行為は、厳禁になろうかと思いますが、当医院の他の記事の通り、個別に当医院と誓約書を取り交わしていただく前提で、リチウムイオン充電池の交換を承っております。

今回は、初診のおもちゃ病院様で大まかな不具合原因の切り分けができておりますが、改めて拝見させていただきます。

赤いトークボックス

赤いトークボックスですが、充電池もACアダプターでの起動も、うんともすんともでした。充電池が過放電の場合でも、ACアダプターでの起動は確認できるのですが、うんともすんともなので、電池以外の不具合がありそうです。

コネクタはずれ

これまた、不具合の多いコネクタ外れが原因でしたが、ズレて差し込まれているので、最悪電源GNDのショートの懸念もありましたが、正常位置ではめ込みましたら正常に起動確認とカード認識をしました。メーカー様でのホットボンドでも固定もやはり、度重なる振動では、外れてしまうのでしょう。

メンテナンスを考えると子基板化するのもいいですが、反面このような振動による外れがあるので、やぐら式でスペーサーで固定してフレキで接続するのが、ベストでしょう。以上で、赤いトークボックスの修理作業は完了です。

緑の大きいマミートーク

こちらは、はじめてお目にかかります。大きい緑のマミートークです。初診では、充電池の過放電とのことですが、開封して確認します。

過放電は過放電ではあったのですが、別途電源供給してみると、起動確認はできますがカード認識をしません。充電池以外に不具合がありそうです。

半田剥がれチェック
IR LED

赤外線LEDの照射が出ておりません。回路図から原因を探ると、イメージ処理LSIからの制御信号が出ていません。強制的に制御信号を吊ってあげると赤外線は、照射されましたが、画像の認識はしません。

回路図
イメージ認識LSI

電源の印加も正常、基板上の目視確認でも断線や腐食もないので、原因はさらに深く探らねばなりません。イメージセンサー間とのデータやクロック信号は、オシロでも目視できたので、イメージ処理LSI上の不具合の線が強いような気がします。LSIの不良解析の経験がある方は、察しがつくと思いますが、もうここから先のシーケンス確認や信号の特性確認などは、設計仕様書と検査治具や測定器でもない限りかなり難しいです。

ご依頼者様の当初のご希望は、3本中、2本の修理がご希望と承っていたので、ひとまずこの緑の大きいマミートークは、ペンディングとして次のマミートークを拝見します。

緑の小さなマミートーク

緑の小さなマミートークは、初診内容のとおり、リチウムイオン充電池の過放電のみが原因でしたが、充電用ACアダプターの口が破損しております。

コネクタ

負極側のカバーが破損して取れております。これではカツカツの接触なので、トラブルの原因になります。2.5mm 4極のコネクタを探し交換を行い、緑の小さなマミートークの作業は、完了です。

さて、3本中、2本の修理が完遂できたので、緑の大きいマミートークの件をご相談した結果、今回の修理は見送りということになり、以上でご依頼の修理作業を完了としました。


様々な修理箇所があった中、2台がこんなに完璧にまた動くようになって本当に感謝しています。 もう使えないと諦めていたところなので、余計に嬉しいです。ありがとうございました。

~ご依頼者様のご感想より~

デビルっちのたまごっち デビルっち ネジ外し

デビルっちのたまごっち

デビルっちのたまごっち デビルっち ネジ外し

筐体の色が、赤のようなピンク色のまたごっちです。裏蓋のネジがつぶれてしまい開封のご依頼がありました。

つぶれたネジ穴

話しは、少しそれますが、このたまごっち、市場ではかなり高騰しているらしく、目が飛び出るような高額で取引されているようです。今まで、同じデビルっちのたまごっちの白と黒の開封の経験がありましたが、お大事にされている理由が少しわかった気がします。

さて、開封を無事完了できました。

開封

ネジ周囲の円を描いた傷は、ご依頼者様が頑張った形跡で、当医院ではそれ以上の傷を増やさずに無事開封しております。

開封
新しいネジ

本当に有難うございました。

修理して頂く時間も修理完了、返送のご連絡等、とてもスムーズで、本当に感謝しております! ねじの締め方もお教え頂き、可愛いシールまで頂き、この度は本当に有難うございました!

また、是非、困ったときは、宜しくお願い致します。^^

~ご依頼様のご感想より~

リカちゃん人形の植毛とはるとくんの首骨折修理

地元のおもちゃ病院に外来勤務をしており、その診察において共有できる内容がありましたので、ご紹介します。

植毛については、こちらの植毛教室の情報がたいへん有益でしたが、人形用の髪の毛の入手や色の選択など、それ以外に困った事態が多かったので、情報共有をします。

患者さんは、2名でお馴染みのリカちゃんとボーイフレンドのはるとくんです。症状としては、リカちゃんは、右脚先の破損取れと右前頭部から頭頂部にかけての植毛となります。該当部分の髪の毛を火に近づけてしまいチリチリになってしまい、ご自身でカットされていました。本来、植毛をする場合、髪の毛の色や艶が新旧で異なると見栄えにも影響するのですが、ご依頼様より、該当部分の植毛ということでのご依頼になりました。

はるとくんは、首が骨折し取れてしまったため、骨接ぎとなります。では、まずはりかちゃんからです。

まずは、画像はないのですが、ソフビ人形を接着するには、接着剤が限られます。また、強度もその材質から弾性であるのは、当然ですが、ある程度の粘着は必要となります。いろいろ試してみたのですが、セメダイン社のスーパーXハイパーワイドが、ある程度の強度を保ちつつくっついてくれました。

ただし、接着ですので、ひっぱたり、無理な曲げをするとやはり剥がれてしまいますので、ここは遊び方との兼ね合いで注意をお願いすることにしました。今回は、あいにく足先でしたので、靴下をはかせるか靴を履かせた場合は、無理に脱がせたりということはしないようお願いしました。さて、次に植毛に取り掛かります。

私自身、人形の植毛をおこなった経験がなく、まずは情報を探りました。一番お世話になったサイトがこちらです。こちらの植毛方法が決めてになった理由は以下の通りです。

  • 特殊が工具は不要
  • 毛根一つ一つで玉結びが不要
  • 方法が丁寧に解説

特に、毛根のひとつひとつの植毛のたびに玉結びは、かなりの労力が必要です。また、玉結びした玉ごとを特殊工具で埋め込むという方法も紹介されていたりしますが、頭皮と毛根の穴の劣化を懸念し断念しました。

埋め込み

いきなり植毛の画像を載せてしまいましたが、一旦髪の毛の入手方法について紹介します。

髪の毛も手ごろなお値段でないと、新品の人形のお願いを超えてしまい、元も子もなくなります。国内の通販サイトで探してみたのですが、注意点は以下の通りです。

  • 元の髪の毛に近い色を探すが、完全に一致する色はない。どうしても揃えるなら、全て植毛をするか、植毛後に毛染めが必要。
  • 前述の植毛方法の場合、必要な髪の毛の2倍の長さが必要。※当初、長さを間違って購入してしまい、材料費で赤字になってしまいました。
  • 一度の植毛する本数の2倍の束が通せる針が必要※ダイソーで手芸用の針が手に入ります。

実際の髪の毛は、国内の通販サイトでは価格的に見つけることができず、海外サイトで見つけました。長さは、25cmで今回はギリギリ間にあいました。色もできるだけ、近い色を探したのですが、やはり違いは出てしまいます。

色の違い

癖付けのためゴムで止めてお湯でパーマをし、しばらくそのままで保管していただくようお願いしました。痛々しげな状況からかなり改善できたと思います。また、ご依頼者様におかれましても、たいへんお喜びになられておりました。

では、次にはるとくんです。りかちゃんのボーイフレンドは、はるとくんで、今々らしい名前ですね。さて、はるとくんは、首の骨折となります。

おおお

りかちゃん人形の首を外した方は、ご存じかと思いますが、頭部固定用の関節が折れてしまい、破片の一部が、頭部の内部に残っています。これは、ラジオベンチで引っこ抜きますが、肝心の関節部分の修復はどうしようか悩んでいました。

折れた箇所

接着面積も小さく、そもそも本体内の軸にも被せるので、接着における修復は不可能です。※ここだけの話しですが、ご依頼者様のお子様から、”接着するだけで、いいじゃーん!”と怒られました。

さて、方法を考えます。同じ部品を作成する策、代わりの軸を用意して本体と頭部を丸ごと接着してしまうなど考えましたら、頭部の左右の稼働も考え、手持ち0.9mm針金により固定を選択しました。

首関節の高さ位置

この高さを維持してまま本体内の軸に針金を通し頭部内で結え固定します。

針金

まずは、頭部内の関節側に針金が通せるよう1mmの穴をピンバイスであけます。針金は、一旦曲げたままで本体内に通し、ピンセットを使って本体内で広げ戻すといった作業となります。ここで、特に注意が必要で針金が本体内に入り切ってしまうと取り出しが不可能になってしまうので、結える直前まで広げ曲げておき、本体内に落ち込まないようにします。

固定

針金を頭部側の関節に通し結え固定します。後は、頭部をはめ込み完了です。

なんとも、すばらしい顔立ちのお二人ですね!

たまごっち ネジ外し

たまごっち

たまごっち ネジ外し

ネジ外しの第2段です。第2段は、4台のたまごっちのネジ外しです。

黄色たまごっち
紫のたまごっち
星のアンテナのたまごっち
てんしっち

今回のご依頼もほぼほぼネジ山のなくなったネジの開封となります。

黄色のたまごっち
紫のたまごっち
星のアンテナのたまごっち
てんしっち

無事4台とも開封に成功しましたが、本体の動作確認で修理の必要なたまっごっちについて紹介します。

黄色のたまごっち

黄色のたまごっちですが、動作確認時に絵柄以外の箇所の液晶の反応が見られました。

絵柄のあるドットの縦の線で周囲に液晶が反応している箇所がうっすらあります。過去の修理実績では、特定の縦ラインの液晶が消えてしまった症状のご依頼を受けたことがあるのですが、その際、ゴムラバー内接点の不具合かと剥がして接点を洗浄して再度貼りつけるなど行いましたが、改善が見受けられませんでした。プリント基板へゴム内の接点を押し付ける応力で導通を確保しているので、接点を研摩してみようかと検討しましたが、最悪映らなくなるリスクをお伝えし、それ以上の作業を断念した経験があります。

今回も接点などを剥がし調整する場合、映らなくなるリスクもあるので、ご依頼様にご相談した結果、現状のままでとなりました。接点の回復で解消できる可能性もありますが、液晶ドライバや液晶の不具合の場合は、液晶自体の交換が必要になります。今後不具合が悪化具合で再度、接点の洗浄や研摩を行い改善できなければ、液晶の交換をと思います。

3つのボタンのうち、左のボタンに異物が挟まり反応が悪くなっておりましたので、異物を取り除き修理完了です。

次に紫のたまごっちですが、3つのボタンが全て効いておりませんでした。

アルミ箔

ボタンを取り外し接点をアルコールで洗浄したのですが改善しませんでした。拡大鏡で接点をみると、プリント基板の接点のパターン跡があるので、恐らくボタンが強く押されたまま保管されていたようです。それが影響したのだろうと思います。こうなっては、簡単には修復できないのですが、家電リモコンの接点回復でよく用いる方法にアルミ箔で覆うことがあります。

ですが、たまごっちのボタンは小さいため、アルミ箔をはるのもたいへん苦労しました。

また、ボタン電池の液漏れの形跡もありましたので、洗浄しておきます。

液漏れ跡

星のアンテナのたまごっちですが、裏蓋のネジは、1本です。今回取り外したネジを交換をさせていただきましたが、星のアンテナのたまごっちのネジは、M2.6, 5mmのなべネジがぴったりでした。

液晶のコントラストが極端に低くたいへん見づらいのですが、元々の仕様のようです。さて最後にてんしっちですが、こちらは新品なので、ネジ外し以外不具合もなく良好です。

ネジ外しについては、たいへん危険を伴いますので、今後は方法について掲載を控えよと思います。お困りの皆様は、お問い合わせよりご相談ください。


全て頂いた動画通り完全に復活していました。

なんとお礼を伝えたら良いか… ⠀ おもちゃドクターさんのお陰で再び命を宿すことが出来ました。

本当に心から感激しています。 黄色のたまごっちはボタンが本当に強く押さないと操作できなかった記憶が強かったのですが、驚くほどボタンが押しやすくなっていて驚いております。

紫の方はボタンの押しづらさなどの記憶が無かったので瀧下様が開封・点検して下さらなければ仮に蓋を開けても再び育てることはできなかったんですもんね(涙)

こちらもしっかりボタンが押せてお世話しやすいです。

てんしっちも星のたまごっちももう蓋を開けることが出来ないのかと悲しかったですがまた遊べることになり、大満足でございます。 本当にありがとうございました。

~ご依頼様のご感想より~