たまごっちみーつ サンリオキャラクターズみーつVer 起動故障修理

もう当医院でお馴染みになっている、たまごっちみーつのサンリオキャラクターズみーつVerです。

ひと月ほど前から電源が入らなくなったそうです。

ヒューズか断線か部品故障か、、、でしょうかね。

では診断しましょう。

電池ボックスには液漏れ痕などもなく綺麗ですが、うんともすんともです。

では、開封して内部を確認しますが、注意が必要です。

経年劣化で導線の被覆が固くなっており、その応力で半田付け部分に力がかかり基板から導線が取れてしまうことがあります。

自分も圧電素子の負極導線が取れてしまいました。

まぁサクッと半田付けはできるのでやってしまいますが、圧電素子の正極側が銀食いが発生しますので、コテの温度と銀入り半田必須ですね。

電池ボックス渡りにあるヒューズは問題ありません。

特に取れた部品がコロコロしているわけでもありません。

では、クリスタルの発振を確認します。

時計系のクリスタルである、シリンダー型のX2シルクのあるクリスタルはオシロで確認し無事に32.768kHzで発振しております。

次にX1のシステム側の12MHzのSoC向けクリスタルは、発振しておりません。GNDに貼りついたままです。※画像は、撮り忘れました。m()m

画像は、過去の修理記事に載せております。

やはり、このたまごっちみーつは、発振回路の不具合が多いようです。

周辺コンデンサーも含めクリスタルも半田クラックが懸念し半田を溶かし直しします。

す・る・と、、、

なんと!

起動しましたー!

半田クラックを懸念しても、実は部品内部の断線が半田コテの熱で一時的に接続されただけという、苦い経験もあるので、この状態で冷まし経過観察します。

眠って待ちましょう。.zZZ

修理の経験を重ねると、たまごっちのお世話の経験値もあがりました。

分解状態での1日目、ぬいぐるみと一緒に眠っています。

2日目、遊んでいます。

起動時は、ジャガイモのようなキャラクターでしたが、進化をしておしゃぶりをしたO次郎が現れました。

ここで分解状態での不具合の再発はないとし、筐体に組み立て同じ起動とリセットとお世話の動作の経過観察をします。

と、1度だけですが経過観察中に再起動が突発的に1度ありました。原因不明ですが、念のため電源用の電解コンデンサーを交換しておきます。

組み立ても導線がネジの支柱に噛まないように仕込み組み立てます。

念のため押しボタンの接点も研摩して接触を回復しておきます。

再集計は、おばQのようなキャラクターでした。

サンリオキャラクターズみーつVerは、とてもキャラクターが多いですね。

最終動作確認

分解状態で2日間、組み立ての状態で2日間の合計4日間の経過観察で、起動、途中リセット、時計合わせやお世話など問題ありませんでした。

以上で、修理完了としたいと思います。

これからも楽しんでもらえたらうれしいです。


凄く迅速にご対応頂き嬉しく思っています。

修理の途中経過を詳しくご説明頂き、また動画でも拝見でき大変分かりやすいと思いました。

~依頼者様のご感想より~