![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_095729.jpg)
ソニートーキングカードプレーヤーCP-1000修理
カードが正常にスライドせずにカードの再生もしないということで修理のご依頼がありました。
症状の動画を提示いただいていたのですが、まったくスライドせずピタッと止まっています。
まぁゴム系部品の劣化以外にもプーリーのグリスの固着もあるようですね。
電池を入れてでカードを差し込んでみます。
カード検知スイッチで検知はし、電源が入りますが、モーターのうなり音はしますが、それ以外はうんともすんともです。
では、開封して確認しましょう。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_100015.jpg)
筐体は、ほぼ新品な状態で埃ひとつもないです。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_100123.jpg)
ゴム部品のひとつであるゴムローラーも固化劣化もなく摩擦も十分です。交換の必要はありません。
では、次にゴムベルトを確認します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_100335.jpg)
溶けていませんが、伸びきっていますね。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/劣化ゴムベルト.jpg)
とここで、やはりプーリーのグリスの固着でゴムベルトで駆動できなくなっていました。
主因は、このプーリーのグリスの固着ですね。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_100338.jpg)
取り外すと、古いグリスが黒く変色して接着剤のように粘着しています。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/グリス固着プーリー.jpg)
では、分解し綺麗に洗浄しあたらしいグリスを塗布します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_101923.jpg)
洗浄後に組み上げます。
その他のメンテナンスとしては、ボリューム押しボタンの滑りが悪いのでシリコンスプレーを接点吹いておきます。
同時にボリューム切り替えスイッチ内部の接点にも接点復活剤を吹いておきます。
カード再生速度もチェックします。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/02/IMG_20230227_103335.jpg)
磁気ヘッドも摩耗もなくヘッドのコア部もほぼ新品のままです。
問題なしですね。これにて修理完了です。