ソニーリピートカードプレーヤー CP-33K 磁気ヘッド不良 修理不可

CP-33K

ソニーリピートカードプレーヤー CP-33K 磁気ヘッド不良 修理不可

今回の記事は、磁気ヘッド不良で修理不可能であった症例のご紹介です。

中古で入手されたそうですが、カードがスライドされないとのことです。まず、目視で隙間を覗いてみますが、ゴムローラーが溶解していそうですね。

ゴムローラー溶解

CP-33では、非常に多いのですが、長期保管された場合、ほとんど場合でゴムローラーがボロボロになります。被害が、そこだけならいいのですが、リピートカードプレーヤーの機構上、保管時に磁気ヘッドに密着したままとなります。数年というレベルなら溶解まで進行しないと思われますが、既に20年以上経過すると溶解しボロボロになったゴムが磁気ヘッドに浸食してしまいます。

浸食
修理不可能

当医院では、部位品取り機をある程度は、揃えているのですが、あいにくCP-33機の磁気ヘッドは、全て不良品しか残っておらず、今回は交換部品無しのため修理不可能となりました。

往年のオーディオ機器を修理されている方で、特にオープンリールやカセットデッキのヘッドを再生される方も居られるようですね。当医院は、流石にそこまでの設備投資やスキルも持ち合わせていないため、今後の課題としておきます。