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ソニーカードリピーターCP-55 ACカップリングコンデンサー交換修理
最初はヨドバシカメラに持って行き、サポート期間が過ぎているため修理不能と言われ、ソニーのお客様相談に相談して、やはり修理不能と言われ、諦めかけていた時に、どこか修理してくれるところはないかとネットで探してようやく宅配おもちゃ病院を見つけました。
捨てるしかないかと思っていたのに、すっかり元通りに直してくださり、本当にありがとうございました。
迅速な対応と、明快な指示と説明で大変わかりやすく、丁寧で、完璧な修理をしてくださったと感謝しています。
~依頼者様のご感想より~
長期間ご自宅で保管されておられたとのことで、乾電池の液漏れがあったそうです。
そのため、正常に動かないとのことと、お持ちのカードも多数あるとのことで修理のご依頼がありました。
乾電池の液漏れは、恐らく電池ボックスの電極に腐食を起こしていると思われます。
早速診断をします。
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やはり、負極側に液漏れの粉と腐食が出ていますので、外して研摩します。
それ以外にゴム系部品にも経年劣化がありました。
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ゴムベルトが伸びきっており滑っております。プーリーのグリス固着もあり稼働しておりません。また、ゴムローラーも表面がテカテカに光っております。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/01/劣化ゴム部品.jpg)
これら以外にもプーリーのグリスが劣化し固化粘着しておりますので、綺麗にしてグリスを再塗布しておきます。
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では、その他の音声再生の不具合がないかを確認するために駆動系の修理を先に済ませてしまいます。
電池ボックスの負極側の電極を外して綺麗に研摩します。
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この電極は、接着剤で固定されているので、抉りながら温めながら外します。
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導線を外し裏側から電極を押し込み外します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/01/電池ボックスの液漏れ腐食研摩.jpg)
腐食部を隅々まで研摩しテスターで接触抵抗を計測して確認しておきます。筐体にハメて接着剤で固定します。
ここで、やっと音声再生確認ができますが、再生音が全く出ておりません。
まず、磁気ヘッドが正常かを確認します。
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別回路の治具で磁気ヘッドから磁気が拾えているか確認しましたが、無事に磁気が拾えており、外付け治具で音声を再生できました。従いまして、再生音量が出ていない原因は、本体の電子回路側にありそうです。
ソニーカードリピーターCP-55では、持病ともいえるACカップリングコンデンサーの容量抜けがあります。まず、プリアンプからパワーアンプ間などに実装されている電解コンデンサーを外しチェックします。