新種発見!たまごっち 基板交換修理

新種発見たまごっち

新種発見!たまごっち 基板交換修理

たまごっちの修理のご依頼がございました。

余談ですが、自分はたまごっちは全く詳しくないのですが、『新種発見たまごっち』と呼ばれるたまごっちを数個過去に拝見した経験があります。

  • 白筐体に青デザイン版
  • スケルトンイエロー版
  • スケルトングリーン版

ネットで画像検索してもたっくさんヒットするので、もしかして『新種発見たまごっち』とは、筐体色やデザインを挿すのではなく、ゲーム機内のプログラムの違いを挿すのかもしれません。

さて、今回のご依頼は、90年代に購入されたたまごっちで、ボタン電池の蓋ネジが潰れてしまい電池交換できないとのことです。メールのやりとりでは、97年からそのままとのことなので、およそ25年そのままだったとのことです。

潰れたネジの開封を含みますので、今回は有料修理となります。

さて、ネジの具合を拝見します。

ネジ

向かって右側は、ご自身んで開封できたようですが、向かって左側のネジは溝が削れております。過去の症例では、重症とまでは行きませんが、筐体にネジが強固に固着した場合は、溝が残っていても開封できなかったことがあります。油断はできません。

左側
右側

では、開封に挑戦をします。

無事開封

サクッと開封できました。

懸念されたボタン電池の液漏れもやはりしており、電極に電解液が付着しております。ですが、25年の割には、粉粉しておらず電極に電解液は付着してはおりますが、腐食にまでは至っておりませんでした。本体を開封し漏れた電解出来は、慎重に拭きとり電極を綺麗にします。

液漏れ電解液

さて、今回はネジの開封および動作確認と修理のご依頼も含まれておりますので、早速ですが動作確認をします。

残念ながら、うんともすんともでした。起動時のビープ音も鳴らなければ、液晶の描画も現れません。

こういうtきは、基板の電源とクリスタルをまずチェックします。

電源は無事基板端まで供給されているというか、安定化電源で基板に直に供給します。

で、クリスタルがやはり発振しておりません。

無発振

起動しない原因は、このクリスタルが原因と思いますが、クリスタルの故障と早計に判断してはいけません。本件と同様に事象をオルゴールメーカーの修理で勉強になりました。

発振しない原因は、そもそもクリスタルの故障もそうですが、発振回路に給電がなされていない場合もあります。基板断線やCOBに封止されているICの故障もあります。原因の切り分けをします。

まず、クリスタルを手持ちの正常品と交換してみます。

クリスタル交換

たまごっちのクリスタルは円筒シリンダー型の32.768kHzです。

交換をすると、あら!?びっくり何事もなかったかのように起動します。

32kHz発振

トリガーを掛けておりますが、若干ジッタ―も多いですね。

さて、クリスタルを交換して発振するようにはなりましたが、これでクリスタルの故障と決めつけることはできません。

本件は、液漏れの経験のある基板なので、半田付け部分のクラックや目に見えない腐食、COB内に封止されたワイヤーボンディングの剥がれとも切り分けないとイケません。

半田付けの熱で一時的に断線が接続されているのかもしれませんので、この点も詳しく調べます。※よくある、翌日にまた起動しなくなったようなやつです。

そこで、この状態で冷ますためにしばらく時間を置きます。

約6時間経過、、、、。

やはり、起動しなくなりました。当初の状態と一緒です。なので、クリスタルは白でした。

次に、基板上の半田クラックを懸念して素子の半田付けを一式しなおしておきます。

これは結果は直ぐ分かり、一式半田付けし直しても変わりませんでしたが、ここで原因は判明しました。クリスタルの足に熱を供給すると、直ぐ発振し出します。冷めると停止します。

原因は、クリスタルの足の経路にありました。

断線ワイボンの箇所

発振回路の帰還抵抗から伸びる黄色丸枠あたりのボンディングワイヤーが恐らく剥がれ断線しているようです。半田で一時的に熱を加えると繋がり発振し冷めると停止します。

COB内の断線は、もうどうしようもないですね。

と、棚をあさっていると、何と!同じ新種発見たまごっちの部品取り機があるじゃないですか!うれぴー¥(^^

左:故障基板、右:移殖基板

依頼者様と相談した結果、部品取り機の基板を移殖することで合意できました。

ただ、液晶はないので、基板のみの移殖となり、液晶モジュールの導電ゴムとの接触不良の懸念があります。

液晶の描画不良

液晶の反転したドットの上下にうっすら反転痕が出ています。

原因は、分からないのですが、液晶の描画信号は、恐らくデジタル信号なので、こんなアナログが調整ができるわけないはずもなさそうだから液晶モジュールの劣化の線が強そうです。

さてさて、これらの点を含めて依頼者様に報告をし、ご納得をいただけましたので、これにて修理完了となりました。

オリジナル特殊ネジ

今回は、ステンレス製の頭の大きいネジもご希望ということでお付けしました。

ネジ頭が大きいので潰れにくく、ネジの径も純正ネジより0.1mm太いです。しかもワッシャ付きなので、ネジの溝が潰れてもワッシャー部分で開封できる見込みがあります。

当医院の通販で2本100円で販売しております。


てんしっち潰れたネジ外しと新種発見!たまごっち 修理

てんしっち 新種発見!!たまごっち

てんしっち潰れたネジ外しと新種発見!たまごっち 修理

てんしっちの蓋のネジ溝が潰れてしまい開封のご依頼がありました。同時に、緑の新種発見たまごっちの液晶の上下に反転痕が出てしまいかつ押しボタンの感度も悪いとのことで修理のご依頼を受けました。

では、てんしっちのネジ開封します。

てんしっちのネジ

てんしっち

このてんしっちっていろんな色があるんですね。

で、ネジは、二つあるネジの内、片側のネジは無事に取れ、もう片方のネジが潰れてしまったとのことです。

ネジ

遠目でみても、その悲惨さが分かります。

おおお

依頼主様が、プラスドライバーでかなりやっちゃったそうです。

もうネジだったような形跡が無くなっていますね。

このような状況で無事開封できるかどうか不安になりますね。

そこでガンバります。

出てきた

出てきました。もう少しです。

おおお

ここまで出てくればもう安心ですね。

後は、つまんで回して開封します。

無事開封

新たな傷もつけることなく無事に開封できました。

液漏れもなく動作の快調です。

潰れたネジの状況をみると、絶望に近いですが、よくもまぁー自分もよく開封しますねと思っております。


さて次は新種発見たまごっちです。

新種発見たまごっち

過去にも同じような現象をみたことがあります。

液晶の反転したブロックの上下にもうっすらと反転した箇所が出ています。

完全に映らないとか、途中から切れてしまうとかなら電気的な接触というのもあろうかと思うのですが、液晶への描画信号は、デジタル値なので、このようなうっすら描画するというどう説明できるのかなと悩んでおります。

以前、液晶と基板間の接点ゴムを剥がしアルコールで拭いてみても何も改善しなかったことがあります。剥がすことに失敗すると液晶が映らなくなります。

描画のドットは、座標で送ると思うので、このような現象は、液晶自体の何らかの劣化とみているのですが、自身があまりありません。

よく見る現象なので、次回までにできれば原因を突き止めておきたいですね。

それと、押しボタンの感度ですが、こちらも悪くなっております。基板のパターン側を接点復活剤で拭く上げておき、シリコンボタン側もアルコールで拭いてみます。

やや改善はされましたが、良好とまではいきません。

テレビのリモコンの補修でも実績のある、アルミ泊で保守したシリコンボタンに交換してみます。

アルミ泊

このアルミ箔での補修は最終策となります。アルミ箔をシリコンボタンの電極に接着剤で貼りつけるため、剥がすと塗布された導電塗料諸共剥がれますので、元に戻せません。

さて、アルミ箔で補修したボタンをもってしても感度が最良とはなりません。

この導電塗料は、抵抗値をもっているので、制御IC側は、AD変換などで変位を検知しているのかなと思います。そのため、アルミ泊で完全に導通させても感度が最良にならないのではと推測します。

押しボタンは、接点のお掃除である程度は改善できました。液晶については、接点のゴムを剥がしてアルコールで拭き上げてみるかどうかを依頼主様にご相談したところ、映らなくリスクがあるならということで、押しボタンの改善までとなりました。


たまごっちのネジが潰れてしまい途方に暮れていたところ、宅配おもちゃ病院のサイトを拝見し、藁にもすがる思いでご連絡させていただきました。

今回修理をお引き受けいただけたこと、そして無事潰れたネジを取り除いていただいたこと、深く感謝いたします。

また、厚かましくも別のたまごっちの不具合も併せてご対応いただき、ありがとうございました!

私にとってたまごっちは子供の頃を思い出す大切なアイテムです。

修理いただいたものは、これからも大切にさせていただきます。

この度は大変お世話になり、ありがとうございました。

~依頼者様のご感想より~

新種発見!!たまごっち/モスラのたまごっち(スケルトンブルー)修理

新種発見!!たまごっちとモスラのたまごっち(スケルトンブルー)

新種発見!!たまごっち/モスラのたまごっち(スケルトンブルー)修理

たまごっちの修理ウィークの最中で、液晶が映らなくなってしまったと修理のご依頼がありました。

透明なイエロー(スケルトンイエロー)の新種発見!!たまごっちです。

新種発見シリーズのたまごっちはいろいろあって、どれがどれなのか区別が付かないのですが、今回のスケルトンイエローのたまごっちは、初代たまごっちよりも本体が若干大きめです。では、この新種発見!!たまごっちから拝見しましょう。

新種発見!!たまごっち

新種発見!!たまごっち

到着し当医院のボタン電池を入れてみると、なんと!無事に稼働します。

ん!ん!!ん!!!

まさか、また神の手が働いてしまったのか!

と冗談はさておき、原因は直ぐわかりました。

依頼主様が動作確認された際のボタン電池が同封されなかったので、しかたなく当医院のボタン電池を使用したのですが、原因は電池ボックスの腐食でした。

腐食1

たまごっちあるあるの液漏れによる腐食でしょうかね。

で、で、で、なんで当医院のボタン電池で稼働してしまったかというと、ボタン電池って、規格サイズが完全に同じではないので、依頼主様が動作確認した際の腐食部に接触しており、導通できずに動かなかった。

ですが、当医院のボタン電池では、多少外径形状が違うようで、接触部がズレたまたま導通して稼働したという具合です。

腐食2

腐食は、ルーターで研摩して綺麗にしました。

研摩1

反対側は、アルコールで拭きとるだけで綺麗にできました。

拭きとり

スケルトンイエローの修理は以上となります。

動作問題なし

液晶の描画も押しボタンの感度も問題ありません。


モスラのたまごっち

次にモスラのたまごっちを拝見します。

このモスラのたまごっちの貴重性を後で認識したのですが、60年代ではなく、90年代に製作されたモスラ映画とコラボレーションしたたまごっちらしいのです。

このスケルトンブルーのたまごっちは市販されておらず、なんと映画のチケットの半券!?が抽選の応募用紙になっており、抽選で当選しないと入手できないという、なんともマニアには、喉から手が出るのレアなたまごっちなのだろうと思われます。※すみません、その貴重度は、この程度にしか表現できません。。。

また、モスラといえば、恐らく怪獣系の映画という認識しかありません。年代的に、この時期の怪獣系の映画を見た世代ではないので、蛾の怪獣で、双子が歌を歌っているような、コントは観た覚えがあります。

脱線はこのぐらいにして早速電池を入れて動作確認をします。

あらら

あらら、何とも液晶の中央部しか描画されず、しかもめちゃめちゃですね。

依頼者様からのご説明では、当初は正常に映っていたのだが、急に画面の描画がだんだんおかしくなって再度には全く映らなくなったそうです。

うーん、今までのたまごっちでは、液晶と基板間を接続する導電ゴムの電極が歪んで接触しなくなったとか、押し圧が足りなくなって断線するとかですかね。。。

いづれにしても開封して接触の具合を確認しようとすると、疑問点が出てきました。

ネジ溝削れ

本体左下のネジの筐体側の溝が削れてネジを絞めることができなくなっています。

もうクルクル状態です。

そんで、他の3本もなにやらキツメに絞められているようです。開封する際に、”カキ”と音がなります。ネジの溝削れは、記憶にとどめておいて開封します。

開封

綺麗ですね。特に液漏れなどもありません。

ん!ん!!

何か無い。

無い!

黄色枠にあるはずの液晶が横ずれしないようにするアライメントパーツがありません。

手持ちの初代たまごっちにはあるこのパーツが付いていません。

アライメントパーツ

初代たまごっちのパーツを付けてみたのですが、ガバガバですが、このようなパーツが付いているはずです。※と、この時は付いていて正しいと思い込んでいました。

ここで現状の分かった情報から推理します。

  • 液晶の描画変で液晶と基板の接触不良のような感じだ。
  • 本体のネジがきつく締めてあって、左下のネジに至っては溝が削れる位になっていた。
  • 液晶の横ずれを防ぐパーツが付いていない。

ここである予想を立てました。

横ずれのパーツを何らかの理由で取り外したか紛失しそのままの状態で本体のネジをきつく締めてしまった。それが原因で、液晶の導電ゴムの電極が、ネジ締めの押し圧に負け横ずれを起こして液晶の描画不良を起こしていた。

依頼者様は、このモスラのたまごっち(スケルトンブルー)を中古を購入されたとのことなので、前主様が何らかの理由で手を入れたのだと。

この推測が正しければ、付いていない横ズレ防止のパーツを取り付けズレを抑止しないといけません。そんで、強くネジ締めをしていたので、ネジを緩めることで液晶の描画が改善されるかもしれません。

しかしですね、無いパーツは、作りようもないのでどうしようか悩んでいました。

うーん、ジャンクの中古品から移殖でもしようかと、フリマを漁っていたところ、あることに気づきます。

『モスラのたまごっち』で検索すると、似ても似つかないたまごっちがヒットします。

  • 白い筐体に青いデザインの、初代のモスラのたまごっち
  • 白い筐体に緑のデザインで、初代よりもやや大きめもたまごっち

この2種しかヒットしません。前述しておりますが、ここであることを知りました。

このスケルトンブルーのたまごっちは、市販品ではなかったのでした。

聞くところによると、白い筐体に緑のデザインで、初代よりもやや大きめもたまごっちと中身は同じで90年代のモスラ公開に合わせて抽選で配られたレア品だったのでした。

であれば、市販品の格安中古ジャンク品を入手して、例のパーツを移殖してみようと思います。パーツが無い件は、この線で対応します。

次に、ネジの締め過ぎであった検証をしてみます。

まず、開封の状態で安定化電源から給電してみます。

するとー!なんとー!

正常

正常に描画するじゃない。

やっぱり、ネジがきつく締めてあったんでしょ?

もう一歩踏み込んで液晶の描画オカシイ時点から徐々に三ヵ所のネジを徐々に緩めて液晶の描画がどうなるか確認します。

ほら綺麗

全くもって綺麗に描写されます。

これで液晶の描画がおかしい原因の一つが、ネジの締め過ぎによる導電ゴムの電極の接触不良と判明しました。では、横ズレ防止のパーツを付けてネジを絞めてみると、どうなるのでしょうか?

どきどきですね。

続きは、また来週!ってうそです。

フリマでご予算内の可動品を見つけたのですが、そのモスラのたまごっちを入手しパーツを移殖してみます。

待つこと数日、手元に届きました。

そっくり

筐体は異なりますが、中身を同じようですね。

早速開封します。

ない・・・

なんと、何度も見返しましたが、この市販のモスラのたまごっちにもあると思っていた横ズレ防止のパーツがありません。( ̄▽ ̄;

もっしかすると、このバージョンのたまごっちって、液晶の横ズレ防止のパーツが無くて正解だったという...

パーツが欲しくてフリマから可動品を購入しましたが、必要なくなってしまいました。なんてこったい!

_| ̄|o

号泣に塞ぎ悲しんでてもしかたないので、このモスラのたまごっちは、自分用で育てようと思います。

さて、スケルトンブルーのたまごっちの考察をやり直さないといけません。

当初は、ネジが締め過ぎで電極が歪んでいるので、それを補正する術はなく、ネジを緩めて遊んでいただく他無いように思いました。

もしネジ締め圧が正常な誤差範囲であった場合は、このスケルトンブルーのたまごっちは初期不良のような扱いになったかもしれません。

依頼者様は、本体の4箇所ネジの内、実質三ヵ所しか機能していなく、しかもその三ヵ所も緩めて遊ぶことに、かなり不安とのことでした。

不用意な振動などでリセットされると、ショックが大きいですよね。

描画不良の原因が、接触不良と予想されたので、導電ゴムの電極の基板のパッドとの接触部をアルコールで拭きとってみるようなことも考えてみましたが、以前に液晶のガラス側を剥がすといった失態の経験があったの最終案としました。

そこで、もう一つのプランとして、スケルトンブルーのたまごっちの液晶と基板間を接続している電極ゴムの歪みが原因であれば、フリマで入手したたまごっちの液晶と基板のみを移殖してみれば改善できるかもしれません。※制御ICを含む基板を移殖してしまうので、他のたまごっちといわれればそうなります。

基板の形状も同じでぴったり収まります。移殖部品は最小限にします。

すると、スケルトンブルーのたまごっちにおいてもネジを通常通りに絞めても液晶の描画が直りました。液晶の電極に歪みがないので、描画が正常にはなりますね。

で、不思議なことに、スケルトンブルーのたまごっちの中実をフリマで入手したたまごっちに移殖しても正常に描画がなされます。

スケルトンブルーのたまごっちの電極には歪みあると思っていたのですが、恐らくネジ圧が強くない場合は正常に導通しているようです。ネジ締め過ぎ=歪み発生というメカニズムで歪みが通常いつでも起きているわけではないのですね。

というもの、製品筐体設計や部品選定で相互の干渉を考慮し誤差範囲に収まるように製品設計されているはずです。

スケルトンブルーのたまごっちは、液晶と基板の厚さが誤差最大限界値に近かったとします。そこに筐体のスペース誤差が、運悪く最小誤差の限界値に近かったとすると、ネジを普通に絞めても何らかの不具合が起きそうですが、やや強めに絞めてしまったため、導通不良が発現したのだと思われます。

フリマのたまごっちは、筐体のスペース誤差が、通常誤差であったので、ネジを絞めても歪みが発生しなかったとすると辻褄があいます。

ただ、遊んでいる途中で描画がだんだんおかしくなったとすると、この歪みがネジ締めがトリガというわけでは無さそうです。歪みのトリガがなんであったかは、知る由もありません。

長かったですが、無事に二つのモスラのたまごっちが稼働できるようになりました。

依頼者様には、この二つともお返しすることになりました。

二つのモスラのたまごっち

電池の入れ替えの反復や、数時間の稼働で様子見を行い、不具合の再発もありませんので、これにて修理完了となります。

修理作業の間、依頼者様とは、いろいろヒアリングし、気にある点などできるだけ払拭できるようにしました。今度は最後までモスラを育ててもらえたらと思う次第です。


今回、当時の思い入れのある新種発見たまごっちとスケルトンブルーのモスラのたまごっちを修理していただきました。

どちらも突然動作不良になってしまい非常に落ち込んでいたのですが、こちらの宅配おもちゃ病院をネットで発見し早速お願いしてみました。

たくさん実績もありましたので安心して依頼をすることができました。

修理をしていただく過程でも、予算や状況について色々とご相談にのっていただき大変感謝しております。

この2つのたまごっちをまた育てることができ本当に嬉しいです。

自分ではどうすることもできなかったので、本当に本当にありがとうございました!

~依頼者様のご感想より~

セガトイズ ディズニー マジカルスマートノート タッチパネル交換修理

マジカルスマートノート

セガトイズ ディズニー マジカルスマートノート タッチパネル交換修理

先日、セガトイズ製のマジカルスマートノートという知育系パッドの液晶交換を行った。ご予算の関係で、入手可能なジャンク品からの部品移殖という策を取りました。

この時の移殖部品は、割れたタッチパネルおよび液晶のモジュール丸ごとを移殖しました。

断面図

互換性確認のスタッフブログ記事でも述べておりますが、新品の一体化モジュールを丸ごと交換するのは部品代がかなり高額になります。

当医院に液晶割れとして修理依頼のあった事例では、上層のタッチパネルのみが割れてしまった不具合ですので、できれば、上層のタッチパネルのみを交換できれば、さらに部品代を抑えることができます。

そこで、今回割れた上層のタッチパネルのみを交換してみたいと思います。

試験のサンプルは、先日修理を行った、アンパンマン すくすく知育パッドで取り外した割れたタッチパネル液晶です。

タッチパネル割れ

このタッチパネルのみを新品に交換し、マジカルスマートノートに装着して動作確認を行います。

タッチパネルは、液晶が入っているアルミ本体の周辺に両面テープで固定されております。画像は撮影していないのですが、あたためながらゆっくり剥がします。

強引に剥がすと、タッチパネルがさらに割れてしまいます。どうせ割れているのでと、強引に抉ってしまうと、ガラスの破片や粉の掃除が大変になります。

あたためは、ドライバーではなく、半田ごてを250℃ぐらいに設定して、ピンポイントに両面テープの上をなぞります。なぞりながら、ナイフを挟み込み一周をずらしながら剥がしていきます。

ナイフの先端が液晶画面に接触しないように注意します。

ガラスの破片
剥がせました
タッチパネル

両面テープは、幅2mm程のテープです。両面テープの糊の残骸を除去します。ラベル剥がしを綿棒にシミらせ表面をなぞります。

液晶

タッチパネルのフラットケーブルは、液晶側のフラットケーブルに両面テープで留められており電極は半田ブリッジで導通させています。両面テープを端までめくり上げ、最後は半田を溶かして除去します。

タッチパネルを綺麗に剥がせたところで、液晶のみで描画のテストを行います。剥がす過程で壊してしまったのに気づかずに新品のタッチパネルを貼ってしまっては元も子もないですしね。

描画テスト

描画は大丈夫ですね。

次にタッチパネルは、幅105mmを入手しました。かなりお安く入手できるので、玩具修理でのタッチパネルのみの交換は有効と思います。

合わせこみ

※左下の筋は、保護シールのしわです。

半田付けの電極の位置を横方向の合わせ位置とし、縦は、液晶の描画エリアの上限ギリギリにしないとイケません。

というのは、後で判明したのですが、半田付けするフラットケーブルの長さが短いです。今回は、余裕をもって貼り合わせたら、半田付けで電極がギリギリ届かず、泣く泣く半田でブリッジさせる事態になりました。画像は、後述します。

何はともあれ、ケーブルの半田付け位置を縦方向の位置決めで考えてください。

そもそもタッチ位置のキャリブレーションは、アプリの設定で行うので、この位置決めはどちらかというと、ハード的な位置決めの要素が強いです。

貼り合わせは、タッチパネル裏面のほぼシールを剥がすと既に両面テープが周囲に貼りつけられているので貼り合わせるだけでOK牧場です。

電極半田づけ

筐体にはめ込み半田付けを行います。ケーブルを貼り合わせる位置にあらかじめ両面テープを貼っておきます。どちらのフラットケーブルを曲げて不要なテンションがかからないように半田付け位置を決めます。

ギリ足りない

頑張って添わせてもギリギリ端子の端が足りませんでした。前述のタッチパネルの縦位置との兼ね合いになるので、ここは試行錯誤で経験を積む必要がありそうです。仕方ないので、半ば強引に半田付けしてしまいます。

半田盛り

半田を盛り導通チェックをしながら形も整えます。

動作確認も無事完了しました。

最終的には、マジカルスマートノートのご依頼様は、ジャンク品からの移殖をご希望されたので、タッチパネルのみを交換した液晶は、この後取り外しました。

作業的には、かなり工数の要る作業となりますが、タッチパネルのみの交換なので、費用を抑えることができます。途中、割れたタッチパネルを剥がす際にガラスの破片などに気を付けねばなりませんが、慣れるともっとスムーズにできるかなと思います。

手持ちにタッチパネルのみ割れた液晶が数個あるので、既にその分のタッチパネルも発注ずみですので、在庫を用意しておこうと思います。


タカラトミー ディズニー ワンダートイパッド2 クリスタル交換

ワンダートイパッド2

タカラトミー ディズニー ワンダートイパッド2 クリスタル交換

知育玩具に使用されている4.3インチのタッチパネル付き液晶の互換性について調査した記事をこちらのスタッフブログに掲載した。

その互換性確認用として、フリマに動作がと~っても遅いというジャンク品が、格安で出品されていたので、購入してみました。

クリスタルの発振不良であることは、容易に推測できます。タッチパネル付き液晶は無事とのことなので、タッチパネル付き液晶の互換性確認が、第一の目的でしたが、修理もできてしまったので、その記事を共有したいと思います。

本来は、部品取り品なので修理を目的にはしておりませんでしたが、ドクターの性なのか修理してしまうんですよね。。。

まずは、こちらの一分半ほどの動作の様子をみてください。

おっそーい!

笑っちゃうくらい、動作が遅くて、音声もゆっくりになっていますね。

開封してクリスタルの発振状況を確認しましょう。

クリスタル

基板のフラットケーブル横にありますね。シルクには、Y1のみの記載があります。

で、発振状況をオシロで確認します。

220.932KHz

あらららという感じでしょうかね。

周波数のオーダーが、KHzであるのと、レベルもおかしいし、実は周波数を立ち上がりエッジのトリガでキャプチャさせていますが、すごく不安定でした。

動作が遅い原因は、このクリスタルの動作不良でしたね。

ドラえもん カメラでひらめきパッドの基板では、6MHzのシルクもありました。

ですが、ワンダートイパッド2の基板には、そのシルクの記載がないので、クリスタルを外して目視確認しましょう。

6MHz クリスタル

使用しているマルチメディア用のSoCは、そうそう違いものを使わないと思うので、同じ6MHzの外付けPLL回路ですね。

でさらに、6MHzのシリンダー型のクリスタルの手持ちがありません。

ですが、こちらのスタッフブログで考察した際に液晶を取り除いた、ドラえもん カメラでひらめきパッドが、2台あります。今回はこのジャンク品からクリスタルを移植してみます。

スルーホールの半田吸い取り

いきなりですが、スルーホールとVIAの違いって皆さん知っていますか?

スルーホールとは、リード型の素子を基板貫通穴に差し込んで半田付けする時の穴で、VIAは、基板の配線層間の接続に使われる穴の場合にこう呼ぶそうです。どちらも穴をあけてメッキするのですが、こういう呼び方の違いがあるようです。

今まで、意識しく区別していたのではないのですが、私も注意して呼ぶことにします。

さて、部品時の基板から外したクリスタルを取り付けます。

6MHz クリスタル取り付け

注意ですが、前述の画像はクリスタルを寝かしつけて固定していない画像になるので、基板に並行してに密着させ接着などで固定してください。

無事に正常動作に戻りましたね。

今回のワンダートイパッド2は、依頼者様からの修理依頼の案件ではないので、4.3インチ タッチパネル付き液晶の部品取りとして保管しようと思います。


東芝 ブルーレイ ハードディスクレコーダー D-BZ510 wait故障修理

D-BZ510

東芝 ブルーレイ ハードディスクレコーダー D-BZ510 wait故障修理

おもちゃ病院での修理という方向性が異なりますが、お子様の記録映像を救出したいという事態とのことでした。

同機の修理依頼が多くなってきましたので、有料修理案件として常時受け付けするようにしました。お困りの方は、お問い合わせフォームより、東芝ブルーレイハードディスクレコーダー修理をお選びいただき、お申し込みください。

さて、今回の症状も電源投入後にwait状態からすすまず電源が切れてしまうとのことです。

電源回路の容量抜けの電解コンデンサーを交換します。

ブルーレイディスク

ふと気づくのですが、ブルーレイディスクドライブの電源ケーブルが基板に噛んでおります。このような設置では、ケーブルの断線が起きてしまいます。

うーん、いい加減なハメ方ですね、製造担当がミスったのでしょうかね。。。

ジャンパー線

目的の電解コンデンサー周辺のジャンパー線も曲がってる。

何か怪しいぞ!

電源基板を外します。

電源基板

電源基板の外し方は、過去記事を参照ください。

ではでは裏面っと。

え”-!

作業痕

既に交換した痕があるじゃなの!?

1次側の電解コンデンサーが既に交換されたであろう痕があります。

今回のwait故障は再発なのでしょうか???

チェックマーク

マジックペンで、2次側の電解コンデンサーにチェックマークが入っているので、このマークも何やら過去がありそうな雰囲気がプンプンしますね。

疑問は尽きませんが、作業は粛々とすすめます。

交換完了

取り外す際は、基板のベタGNDの熱容量を考慮して、半田ごての温度は高めで溶かし外します。逆に取り付ける際は、熱し過ぎると基板のパターンを剥がしてしますので、適温でパパっと作業をします。

組み立ては、分解と逆の作業を行い電源投入確認をします。

録画番組一覧

無事電源も入り、録画番組一覧が確認できました。

ブルーレイディスクドライブの再生確認も行い修理完了です。


ディズニー マジカルスマートノート タッチパネル液晶割れ交換

マジカルスマートノート

ディズニー マジカルスマートノート タッチパネル液晶割れ交換

ディズニーのマジカルスマートノートというタッチパネル液晶が付いた、いわゆる知育系のタブレット型のゲーム機です。

以前、アンパンマン すくすく知育パッドと同類の操作パネルと描画は、タッチパネル付きの液晶で機能させる代物となります。

今回のご依頼は、あやまってリモコンを本体に落としてしまい液晶を割ってしまったとのことです。

厳密には、液晶の上にあるタッチパネルのみが割れており、液晶の描画は問題ありませんでした。そのため、タッチペンでの反応が機能しません。

セガトイズ様でも既に製造終了で修理もしておられないとのことで、たいへんお困りとのでご依頼がありました。

アンパンマン すくすく知育パッドでのタッチペンと液晶の交換では、交換できる新品のタッチパネル付きの液晶が通販で入手できるのですが、新品では送料を含め部品代が高額になるので、稼働中古品の市場価格とご予算との兼ね合いになろうかと思います。

今回は、事前のご相談で、交換修理可能であれば、入手できる中古品からの移殖でということでご希望を伺っておりました。

まずは、現状を確認しましょう。

割れ

タッチパネルには、表面にガラスの飛散防止のため1枚のシートがあり、その奥にタッチパネルがあります。電源を入れ液晶の描写はしているのですが、タッチパネルが一切反応しません。タッチパネル付き液晶丸ごとでの交換以外には修理は難しいですね。

サイズ採寸
サイズ採寸

描画のサイズ的には4.3インチでほぼ間違いなさそうです。

では、交換を前提に搭載されているタッチパネル液晶のサイズと規格を調べます。

40pin フラットケーブル

開封すると、やはり見たことのあるケーブル規格ですね。恐らく、アンパンマン すくすく知育パッドやドラえもん カメラでひらめきパッドと同じ4.3インチのタッチパネル付き液晶と思われます。次に、液晶サイズを確認するため、取り外しますが、これが厄介でした。

すくすく知育パッドやカメラでひらめきパッドでは、本体内部に液晶や基板を固定する内部の筐体が別個に設計装着されており、その筐体を外すことで液晶も外せるようになっております。

ですが、このマジカルスマートノートは、本体内側からは液晶を取り外せない構造でした。

内部

ほら、液晶モジュールは、表面からはめ込みされているので、表面を分解しないとイケません。因みに、このマジカルスマートノートの電源は、リポの充電式で乾電池式ではありませんでした。やはり、直ぐ乾電池が無くなるのは、不評だったのでしょうね。

リポバッテリー

では、表面を確認します。

化粧シール

当初は、まったく気づかなかったのですが、表面のキラキラの化粧シールを液晶全体を覆う保護パネルと誤認しておりました。

誤認仕様

化粧シールをタッチパネルの面一のように感じたのでタッチパネルの上に、ある程度の厚みのある化粧パネルのプレートが覆っていると思い、割らずに剥がせるかかなり心配しておりました。

化粧シールの端

化粧シーツの端もピタッとくっついていたので、無理にこじって剥がすとパネルを割ってしまい、タッチパネル液晶を交換してもほぼパネルを割ってしまっては元も子もないです。

無理に抉る前に、化粧パネルを割ってしまうかもしれないといリスクに関して、ご依頼者と入念にインフォームドコンセントを行っていました。最終的には、割ってもいいのでという承諾をいただいたのですが、要らぬご心配をかけてしまったと反省しております。

本記事をご覧のドクター各位におかれては、マジカルスマートノートの液晶周辺のキラキラ部は、単なる化粧シールなので、割けないように慎重に剥がすだけで大丈夫です。

剥がす

一応ですが、強力両面テープとプラスチック製のツメ、ドライヤーを用意しましたが、どれも全く使いませんでした。

剥がし

化粧シールの端を鋭利なツメで抉ると剥がれてきます。こんな感じです。

粘着もそれほど強くありませんが、心配な場合は軽くドライヤーであたためながら慎重に剥がします。

剥がし
再利用

無事綺麗に剥がせました。早速、サイズを測ると、入手可能な4.3インチのタッチパネル付きの液晶でした。これで、中古品から移殖が可能と判断できました。

フリマアプリにて、物色していると、運よくご予算以内の、ドラえもん カメラでひらめきパッドが出品されているので、これを入手しました。

ドラえもん カメラでひらめきパッド

このカメラでひらめきパッドは、こちらのスタッフブログでも考察しているとおり、アンパンマン すくすく知育パッドなどでも流用可能で、今回取り付け可能が確認できた場合は、マジカルスマートノートでの流用の可能と判断できます。

まぁ、この手の部品は専用設計などもしないと思うので、各社同じ液晶パネルを使用しますが、新型だと5インチになっていたりもしますから、流用はいろいろ確認いないとイケなないです。

ドラえもん カメラでひらめきパッドは、サクッと取り外せます。

移殖用の液晶パネル

中古品なので、擦れ傷もありますが概ね良好です。

次に、マジカルスマートノート側の液晶を外しますが、これも厄介でした。

強固に両面テープで液晶の裏と筐体が張り付いています。

抉る

既にタッチパネルは割れているから、えいやっとやってしまってもいいのですが、ガラスの飛散と、液晶の描画事態はまだ正常なのでここは、慎重に剥がします。小さいマイナスドライバーを差し込んで隙間にドライバーで熱風を吹き込んでは剥がすと繰り返します。

両面テープ

2列で両面テープが張り付いています。

糊とり

残った両面テープの残骸糊を綺麗にしておきます。

準備完了

ここで、やっと交換の準備完了しました。

長かった。

交換できる液晶のサイズ、規格の事前調査、作業の承諾許可。

流用するジャンク品探しと入手とマジカルスマートノートでの修理記事がインターネット上にないので、手探りで進めてきました。

取り付けて動作確認をします。

描画

描画問題なしですね。タッチパネルでのタッチペンへの反応も問題ありませんでした。

では、両面テープで固定します。化粧シールも綺麗に貼りなおしておきます。

両面テープ

フラットケーブルもカプトンテープでコネクタに固定します。

カプトンテープ固定

問題なしですねと思いきや、カメラでの撮影がピンボケしています。

ピンボケ

原因は、カメラレンズ保護用の透明なシールが歪んでいるためでした。

保護シール

指で押し込んでしまったような凹みもありますね。

裏側から

中央に濁りが出ています。恐らく押し込んだ際に凹んでプラスチックの透明部分に細かいひび割れが入り濁ったのでしょう。本体カバーを外して撮影すると綺麗に撮影できます。

ひび割れした透明なプラスチック部分は、もうどうしようもないので、シールを剥がしておくことでご依頼者様と合意できました。

事前調査など、いろいろと手こずりましたが無事稼働できるところまで修理できました。


どこにお願いしても修理不可能と言われ、もう捨てるしかないのかな…と思っていたので本当にありがたいです。

対応もとても丁寧で、こまめにメールもいただけたので進捗がわかり安心してお願いできました。

受け取った子供も大喜びで遊んでいます。

この度は本当にありがとうございました。

~依頼者様のご感想より~

アンパンマン ワクワク クレーンゲーム LED電飾とモーター修理

ワクワク クレーンゲーム

アンパンマン ワクワク クレーンゲーム LED電飾とモーター修理

今回は、地域のおもちゃ病院で外来診療した修理案件となります。

NEWじゃない旧式のアンパンマン クレーンゲームで筐体が赤となります。製造のデートコードは、2013年を挿していました。新型は、緑色のクレーンゲームですが、既にそのマイナーチェンジ版も発売されているようです。

旧式のクレーンゲームの特徴は、前面のパネルにLEDの電飾があるのと、天井にカプセルを入れることのできる煙突があります。クレーンゲームとしての機能としては、ほぼ同じなのですが、カプセルをキャチできない時は、残念のファンファーレは鳴らず、そのまま静かに時間切れになるだけでした。

さて、今回の故障の症状は、パケットの上下がしないのと、クレーンの移動も横移動ができないそうです。

ですが、持ち込まれた時の動作確認では、旦那さんがデモをした際は、横移動はできていたのですが、奥様がデモをされた際は、前後移動のみという、不安定な故障でした。

うーん、不安定となると、また厄介ですな。

当日中の作業完了は、難しかったので入院持ち帰りで解析をしました。

解析をすると、横移動ボタンを押すと、移動しようとビクッともせず、ボタンの押下と同時にボタンから手が離されたように押下解除されてしまいます。

また、パケットの上下もウィーンと音はしていたので、指で鎖を持ち上げたりしてみると、今度は動き出しました。

と、そうこういろいろいじっていると、今度は全てのモーターが動きだしてきました。

モーターのグリスの固着か何かかなぁ?

と、ふと前面パネルのLEDが半分点灯していないことに気づきました。

半分しか付かない

おやおや半分しか点灯しないですね。

分解ついでにLEDの基板を眺めると、消えはじめている箇所のLEDに修理痕がありますね。

プリント基板のパターンが剥がれていてLEDの片方の足で再半田されています。

修理痕

と詳しくみてみると原因は判明しました。

剥離

LEDのカソード側が剥離していました。で、剥離した箇所でカーソードとの導通はもちろんですが、パターン配線も断線してしまっていたので、このLED以降のカソードには、接続されていないため、点灯しないことになっていたわけでした。

お子様がこのLEDを指で押してしまったのでしょうかね。

さて、プリント基板のパターンが剥離してしまっているので、お隣同士のカソードをブリッジで接続します。でさっそく、余ってカットしたリードの足が沢山あるのでそれでブリッジをしました。

ブリッジ

こんな感じでブリッジさせたのですが、このブリッジの方法ではダメでした。

というのもこのプリント基板は、天井の筐体にすっぽり密着して挿入することになり、LED間に抑えの支柱があるので、リード線をブリッジさせると、支柱に干渉して基板が入らなくなります。そこで、ブリッジのリード線を基板側面に移動して接続するようにしました。※画像がなくてすんません。

こんな感じ

無事LEDは全て点灯するようになりました。

さて、回り道をしましたが、クレーンの移動故障に戻ります。

いろいろ調べていて動くようになってしまったのですが、モーターのグリスの劣化が原因の有力候補です。

特に、長期間保管した際、よくモーターが動かないことがあるのですが、軸を回してあげると動き出した経験ありませんか?→おもちゃドクター各位

ということで、横、前後、上下移動用のモーターを外しコミテータとブラシの状態を確認します。

横用モーター
横用モーターとストップスイッチ
上下、前後用モーターギアボックス

既に若干動き出しているのですが、たっぷり塗られたグリスがコミテータとブラシの間に入り込んで導通不良を起こしていそうですね。

変色し固化
劣化

この古くなったグリスをパーツクリーナーで綺麗に洗浄しタミヤのブラシ用グリスと塗布します。

これで仮組し動作を再度確認すると、あっと驚くような快適な回転と反応になりました。

当初は、何かもさっとしていたのですが、機敏に反応し快適になりました。

洗浄後のコミテータ

さて、モーター分解のコミテータを見ると、ほぼ新品なので、使用せず長期保管をしていて、あらためて使おうとしたら動きが変という感じだったのだと思います。

ブラシの擦れ溝の欠片もないです。

クレーンの動きがもっさりとしていたり、不安定だった場合は、モーターのグリスの劣化を疑ってみてください。※もちろんですが、乾電池の容量はいの一番に確認してくださいね。


ナイトライダー USBシガーソケット充電器

ナイトライダー風 電飾
裏面

ナイトライダー USBシガーソケット充電器

玩具ではありませんが、有料での修理のご依頼がありましたので、修理記事としてご紹介します。※残念ながら修理は不可能でした。

アメリカのドラマだと思うのですが、ナイト2000という車に乗ってなんかしているドラマだと思います。※すみません、よく知りません。

その車には、人工知能的なシステムが組み込まれていて、キット(KITT)と呼ばれ、主人公の相棒となり悪を懲らしめる正義の味方(!?)だと思います。^^;

今回の商品は、その車の電飾を捩ったのだと思いますが、車のシガーソケットに差し込んで、エンジンを掛けた際の効果音や電飾効果と上部の押しボタンで11種類の音声も楽しめるとのことです。もちろんですが、商品がUSB充電器で側面に1.0Aの口が2ポート実装されています。

USB充電口

さてさて、故障の症状は、エンジンの起動時およびボタンの操作でも音が出ないとのことです。

車載用の電飾ですが、安定化電源で12Vを印加しますが、故障対策で安全のため電流は、300mAでリミットを掛けておきます。

12V印加

早速動作確認をしてみると、筐体周辺のLEDは点灯しますが、起動時の効果音も押しボタンへの反応もありません。

押しボタン

押しボタンの接触も導通状況も問題ありません。

因みに、正常時の動作は、YouTubeに動作時の動画上げて居られる方の動画を確認しました。

参考動画

仮面ライダーのベルトもそうですが、ファンにはたまらないのはないでしょうか。

※””私はナイト2000だ”、”異常な振動を察知した”etc…トーキングウッディのようだというと怒られるのかも。。。

本題ではありませんが、周辺のLEDが1個点灯していないので、半田付けし直したら点灯するようにはなりました。

半田不良

さてさて、どうしたもんかと悩んでおりました。

全くのウンスンであれば、シガ―ソケットのヒューズ切れや断線を疑いますが、部分的なLEDは点灯しております。

ここで基板上の電源回路を整理します。本機の機能を大きく分けると3ブロックとなります。

  1. 常時点灯LED・・・5V系
  2. 音声や電飾制御・・・3.3V系(シーケンス制御マイコン COBパッケージ)
  3. USB充電・・・5V系(VBUS)

この状態で電源の供給状態を確認すると、自動車の12V電源を2系統に減圧しながら分岐されておりました。

と!ここで、基板中央部のCOBに供給されている5.0Vを3.3Vに減圧している、LDOが異常加熱しております。型番は、ME6208Aです。

ME6208A

早速電圧を測ってみると、VINは、5.0V印加されておりますが、VOUTは、1.2V程しか出ていません。

おおお!

制御マイコン用の3.3Vが上がっていないばかりかLDOがチンチンになっています。

ユメルの時同様にLDOの故障で3.3Vの給電ができなくなっていそうですね。

原因はこれだ!(と思っていました。この時は。)

USB充電側の5.0Vでは、CP1504なる給電ICで12Vから減圧された電源が正常に給電されておりました。

CP1504

ではでは、3.3Vの給電を正常にすれば動作するんじゃね的に考えていました。

異常加熱のLDOは、ME6208AでVINのMaxが18Vまで印加できる高耐圧仕様です。

ですが、今手持ちは、XC6206AとME6211Aの2種しかありません。このどちらもVINが、6V程度の仕様となるので、安易に交換はできません。そこで、回路図を起こしてみました。

電源回路図

既にこたえを記入しちゃっておりますが、ME6208Aの役目は、CP1504で減圧された5.0vを3.3Vにさらに減圧するためでした。従いまして、VINのMaxは、6.5V程度でも十分なので、XC6206Aで仮試験をしてみます。因みに、安全のために電流は300mAで制限を掛けます。

6208Aと6206A

早速、XC6206Aに交換をしてみると、挙動が変わりました。うんともすんともではありますが、安定化電源の電流が制限されました。過電流が流れていたようで検知し電流を制限しています。LDOの異常加熱はなくなりました。

先の6208Aが異常加熱していた際は、130mA程流れていたのですが、XC6206Aに交換した場合、主電源の電流が300mA以上にまで増えたことになります。

おおおと直ぐさま電源を落とし追加の確認を考えます。

交換したLDOが、適切でなかったのかもしれので、それならば3.3VをGND共有で別途外部から安定化電源で給電することにしました。こんな時2系統ある安定化電源が役立ちます。

ですが、やはり電流制限でリミットが掛かります。

この症状は、3.3Vを単独で印加しても変化ありませんでした。

ここで再度整理します。おなじみのひとりブレスト。

  • 主電源12Vを与えて電流制限が起きる。
  • LDO後の3.3Vを別経路で与えても電流制限が起きる。
  • 3.3Vのみを単独で与えても電流制限が起きる。
  • 若干だがCOBが暖かくなっていた。

恐らく、届いた時点で既にCOB内のICには電流リークのパスが存在しており、このリークがそもそもの原因であった。

この電流リークが原因で、3.3Vを生成し給電するLDOにも負荷がかかり、直ぐ破損したが、故障モードが内部で高インピーダンスになったため、主電源の過電流は抑えられ、代わりにLDOは異常加熱をしていた。→当初観測した事象

XC6206Aに交換すると、LDO内の高インピーダンス状態は解消され3.3Vは給電されるようになったが、COB内の電流リークはそのままなので、今度はCOB側が過熱され始めた。

という経緯と推測しました。

どちらにせよ、基板上のLDOからの給電でも外部からの給電でも過電流という事態なので、どちらにも共通するCOB内の電流リークなのでしょう。

もうこうなると手足も出せませんので、残念ながらCOB内の電流リークによる故障で修理不可能と判断せざるを得ないです。

USBポートの充電機能は使用できるので、異常加熱のLDOは除去しておきます。


東芝 ブルーレイディスク ハードディスクレコーダー D-BZ510 修理

D-BZ510

東芝 ブルーレイディスク ハードディスクレコーダー D-BZ510 修理

玩具ではありませんが、以前スタッフブログに修理記事を掲載した際に、たいへんお困りの方からの修理依頼がありましたので、有料修理という前提で修理を承っております。

さて、東芝製ではありますが、船井電機様のOEM品でwait点滅故障のため、容量抜けの電解コンデンサーを交換します。

2011年製

既にメーカー様の修理受け付けも終了しております。まずは、蓋を開け内部を確認します。

内部

SATAのHDD 320GBとブルーレイディスクドライブと基板類と電源やチューナー類ですね。

320GB

因みに、容量アップもHDDのお代をご負担いただければ換装も承っております。ただし、録画番組の移動はできませんのであしからず。

けど、本体内部の埃が、、、こういう時は、エアダスター!※ドラえもんのような言い方で。

エアダスター

かなり重宝しています。自作PCの本体内部などの埃飛ばしにも大活躍です。

使用前

ほら、埃を吹きとばすとかなり綺麗になります。

使用後

電源基板に鎮座している三棟の電解コンデンサーを交換します。HDDを外して前面パネルも外します。前面パネルを外さないとB-CASスロットが電源基板に干渉して外れません。

電源基板
B-CASスロット

まず、SATAのHDDドライブと台座を外したところです。次に前面のパネルを外しと電源基板が外せるようになりますが、ここで注意です

ブルーレイディスクドライブ用の電源ケーブルが、ブルーレイディスクのフラットケーブルに干渉しています。無理にこじるとケーブルが損傷するので慎重に外します。

干渉部

心配であれば、ブルーレイディスク側のフラットケーブルも外してもいいです。

で、電源基板をメイン基板間もコネクタで接続されています。

コネクター抜き

コネクター抜きでサクッと外します。これ、かなり重宝しますよ。

最後に電源ファンにある黒いカバーを外してやっとですが、電源基板を外せます。

電源ファンのコネクターは、元に戻す際に忘れずにコネクターを戻してくださいね。

サクサクッと電解コンデンサーを交換します。

半田を溶かして外しますが、平滑用の電解コンデンサーの負極側がサーマル接続されておらず、電源基板のGNDとの熱容量が大きいです。溶かすだけなので、半田コテの温度は400℃にして溶かして抜きます。

ネットDIYの方でこの半田作業にチャレンジされた方のブログでは、なかなか溶けず強引にこじったら配線パターンが剥がれ修理不可能になったという事故を拝見しました。

ベタGNDの端子と溶かすには、それなりの経験が必要と思います。

サクッと抜いて交換します。電解コンデンサーの容量と位置、極性はメモや写メでも撮影して間違わないように注意してください。

交換前
交換後

交換する電解コンデンサーは、容量と耐圧はもちろんですが、温度範囲も気をつけてください。さて、元も戻し起動確認をします。

起動成功

無事wait点滅も解消され起動成功しました。

ご依頼者様の大事な録画番組を救出できました。


REGZAレコーダー到着致しました。

ありがとうございます。 たいへん喜んで感謝しています。

とても信頼の出来るお取引きをして頂きまして 心から感謝しております。

ありがとうございました。 自宅に帰って、レコーダーを繋いで 保存している続きを見たいと思います。

とても楽しみです。

~依頼者様のご感想より~