すみっコパッド USB給電基板交換

すみっコパッド

大人気のすみっコパッドのマイナーチェンジ版の修理依頼です。

※すみっコパッドのUSBコネクタ修理は常時受け付けしております。

USBのコネクタが破損してしまいUSBケーブルからの給電で起動できないとのことです。

乾電池での起動動作は問題ないとのことなので、サクッとUSB給電基板を交換してしまいます。

因みに、当医院ではマイナーチェンジ前後どちらとも交換基板を用意しております。

では、コネクタの破損状況を確認します。

破損コネクタ

目視でも分かるぐらいの破損ですね。電極が曲がってあちこちに行っています。

USBケーブル

お使いのケーブルも同封をお願いしております。

本体側のコネクタが破損しているので、コネクタのプラグ側にも影響が出る可能性があります。

残念ですが、目視では問題なさそうですが、通信用の信号の電極に曲りなどあるようで接触不良でパソコンとの通信ができませんでした。比較確認用に当医院のUSBケーブルを使用するとパソコンとの通信ができるので、通信を行う場合は市販のケーブルを購入していただくようにお願いしました。

さて、本体側の基板交換をサクサクしてしまいます。

交換基板

当医院では、常時数枚アセンブリ用意しておりますので、同時対応も可能です。

交換済み

基板のレジスト色も揃えているので全く違いは分かりません。

さて、こちらの記事に記載しておりますが、USB Type-Cのコネクタ自体の交換はリスクが大きくお勧めしません。以下の画像を見てみてください。

純正基板ランド

純正基板の半田ランドの拡大画像です。

ほら、コネクタの電極端子のサイズと基板の半田ランドが同一形です。

そうなんです。

リフロー前提の基板設計なので、基板のランドに触れることができないのです。

低温半田を使用した場合、元々の半田にじっくりと低温半田を混ぜ込むことができないと半田の融点を下げることができません。従いまして、この基板のコネクタを剥がすためには、リフロー炉かリワーク工具が必要となります。

他の実装部品もあるので、コネクタの端子の上に半田をてんこ盛りにしてリワークステーションで320℃ぐらいで作業するしかないですね。

ネット記事の皆さんと自分も低温半田で失敗した理由がはっきりしました。

さてさて、基板のサクッと交換し動作確認をします。

まず、主様お使いのUSBケーブルで給電起動確認とHOMEボタンの動作確認をします。

問題ありません。

ついでに、Type-Cのコネクタをひっくり返して同じ起動確認とHOMEボタンの動作確認をします。

問題ありません。

念のためですが、乾電池での起動確認もします。

問題ありません。

次にUSBケーブルでパソコンとの通信をします。

が、ここで認識不良があります。

お使いのケーブルではパソコンから認識できません。

おおお!

ケーブルのプラグ内の電極に何か起きてようです。

裏を取るために当医院のUSBケーブルで通信確認をすると、無事に本体認識しデータの通信もできました。

主様にも市販のケーブルを購入いただくことで対処をお願いしました。

修理コネクタ

動作確認もでき修理完了です。