![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_123337.jpg)
お孫様にということで修理のご依頼がありました。
既に主様でカードが自動で引き込み再生できない点と手で押すと再生音はスピーカーから出ている点をご確認いただいておりましたので、すぐゴム系部品の劣化故障と判断がつきました。
では、早速修理のかかります。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_123552.jpg)
本体内部は、ホコリや汚れなどもまとめてお掃除しておきます。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_124716.jpg)
スピーカーの台座であるスポンジが経年で溶けて粘り付いていますね。
綺麗に剥がして強力両面テープでスピーカーを固定します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/劣化ゴム部品.jpg)
駆動不良は、ゴムベルトが伸びていてプーリーを駆動できなくなっております。
また、カードを直に駆動するゴムローラーも表面がつるつるテカテカカチコチに固化して照かっています。
ネットで本シリーズの修理されている方を時々見かけますが、市販のゴムベルトを入手し交換しただけの方がおられます。
まぁ言ってしまえば、市販の粗悪ゴムベルトは、素材や素性が不明なのですぐ切れたりします。
また、ゴムローラーが劣化したままの場合は、これはもう修理ではないですね。
ご覧の皆さまにおかれましては、ゴムローラーが新品にちゃんと交換されていることが必須となりますので、くれぐれもご注意ください。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_150640.jpg)
さて、劣化ゴム部品は新品に交換します。
因みに、当医院のゴムベルトは、よく見かける黒いベルトではなく、より品質を耐久性に優れている別なベルトを使用しております。
過去の経験で黒いベルトは、約1~2年で切れてしまいます。当医院のベルトは、3年程経過しても無事です。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_142933.jpg)
ゴム系部品の交換以外にも各所のメンテナンスを実施します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_145338.jpg)
磁気ヘッドのクリーニングはもちろんですが、各所のグリスアップをしておきます。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_150945.jpg)
ゴムローラーを新品に交換するので、カードの再生速度と磁気ヘッドのアジマス調整も実施します。
![](http://www.takishita.jp/toy_hospital/wp-content/uploads/2023/08/IMG_20230814_152300.jpg)
ボリュームにはガリノイズはありませんでしたので、今回は交換しておりません。
今回は、主様に同封いただいた磁気カードの一部に磁気不良がありました。
何か磁気の強いものの近くに保管したのかもしれませんが、カード冒頭が音声が消えてしまっております。
この磁気不良は、もう元に戻すことはできませんので、現状のままとなります。
念のため当医院のCP-1000で再生してみて、機種依存の音声不良ではないことを確認します。
以上で修理完了となります。