アンパンマン わくわくクレーンゲーム クレーン枠歪み矯正不可能

地域のおもちゃ病院で、アンパンマン わくわくクレーンゲームの修理依頼がありました。

クレーンの移動がおかしいということです。

開院当日の会場では問題なく動いてしまいました。おもちゃ病院あるあるですね。

遊ばれておられるのは、お孫様ですが詳しい状態は何とも不明な点もあり、ひとまずお預かりして動作の不具合自体もこちらで調べてみるということになりました。

持ち帰り引き続き状態を調べてみると、いろいろ問題が分かってきました。

クレーンの移動時に、ガガガとギアの噛み合わせが悪く滑る現象が出ています。

当初は、よくある経年使用でのギア割れかとも思っていたのですが、分解時に各ギアを調べましたが問題ありませんでした。というか、使用頻度も少なく状態もよかったです。

このギア噛み不具合でクレーンが枠の末端まで正常に移動できず、検知スイッチが反応できないという不具合も併発されていました。

では、さらに調べます。

まず、天井の蓋がカパカパしています。

ご家族の方があけたのかもしれませんが、数か所のネジが緩んでいます。

しかも、透明ケースの四隅の内、2箇所の支柱のネジ穴が割れて取れています。

おっやー?

落としたりして衝撃で割れてしまったのでしょうかね。

2箇所同時に割れているので、ネジの締め過ぎなどは考えづらいですね。

このネジが緩んでままですと、天井の水平が狂ってクレーン移動時のレールギアとの噛み合わせが弱くなるので、まずはこのネジを絞めれるようにします。

ネジ穴が割れてしまっているので、M3の長めのタッピングネジで下の筐体まで絞めておきます。

穴径はM3です。

このままM3のタッピングネジで絞めると透明のケースにひび割れが入ってしまうので、M2.5位の下穴をあけてゆっくり絞めます。

綺麗に締まりました。

では、クレーン移動時の不具合の原因解析を続けます。

この画像からも目視で分かる具合、天井からクレーンを押してあげる枠が歪んでいますね。

曲がり癖が付いてしまっており、クレーンモジュール全体をした方向へ押す圧が低くなっています。

中央部が凹むような歪みです。何か湾曲するような力が継続して長期間かかっていたようです。

しかも、レールギア側のレールの水平も何か湾曲してギアとの隙間が所々あいています。

何か原因が分かってきました。

ネジ穴の割れもあるので、以前落下などで衝撃を与えてしまい、ネジ穴の破損以外にもギアズレが起きていたようです。

そこですぐ処理をしてギアズレを元に戻せば良かったが、そのままの状態で長期間保管したため、クレーンの枠が歪んだ状態で湾曲した癖が付いてしまった。

これら湾曲のためギア噛みに隙間ができてしまい、ガガガとギアがすべってしまうようになったと思われます。

そこで、一旦分解し湾曲したギアの組み直しをしました。

ある程度は改善できましたが完全な矯正は不可能でした。

当医院では、このクレーンゲームの修理は承っておりません。

理由としては、宅配便の輸送途中の振動でギアの噛み合わせズレが頻発し、修理後に返却しても不具合の再発が頻発するためでした。

過去に数度お繰り返しを繰り返す事態になり、輸送料だけで新品が購入できるような事態になりました。

依頼者様には、ギア滑りが出た場合は、電源を入れ直していただくという運用で対処をお願いすることになりました。